SENDA MEDICAL CLINIC BLOG

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観葉植物について考えよう

観葉植物の是非

病院や診療所に行くとよくお花や観葉植物があります。これは心を和ませ、見た目もいいのですが、果たして医療機関にあることは本当に良いことなのでしょうか?

今回は医療機関における観葉植物について考えてみます。

せんだ整形外科では2年前より院内の観葉植物や切り花の設置を一切廃止しています。これには、2つの意味があります。一つは感染管理におけるクリーンメンテナンス、もう一つはアレルギー対策です。

感染管理におけるクリーンメンテナンスとは、感染源となる可能性のあるものを徹底的に排除することです。それは、床のクリーニングに始まり展示物(絵や掲示物まで)や観葉植物などにも及びます。展示物についてはクリーニングをおこなうことで、感染リスクの軽減を図ることが可能ですが、観葉植物についてはそうはいきません。観葉植物には母床となる土があります。この中には様々な微生物や昆虫が生息し、これが大きな感染源となります。この点で絵などの掲示物とは大きく異なります。それでは生花(切り花)はどうでしょうか?切り花においては、水を頻繁に交換しておけば大きな感染リスクとはならないとCDCのガイドラインにもあります。従って、感染管理にかぎっては、観葉植物×・切り花○ということになります。

次に2番目のアレルギー源について考えてみましょう。これについては、疑いの余地もなく2つとも×です。

従って、少なくともこの2つの観点からは、観葉植物や花などの展示は医療機関内では好ましくないと言えます。

先日、インテリアショップで買い物をしていた時に、他のお客さんの“感染管理の観点からお祝いには花は贈れない”という会話を小耳に挟みました。会話の主は看護師の方のようでしたが、時代はもうここまできているのです。

院内の掲示物や観葉植物・・・もう一度見直してみませんか?b0102247_1413342.jpg
# by ccr-net | 2006-06-07 14:01 | 医療 | Trackback

院内の音楽について考えよう

先日、友人の加藤先生のクリニックのプレオープンに行ってきました。センスのいいすてきなクリニックでしたが、受付に見慣れない器械があるので尋ねると無線放送(有線ではない、USENでもない)のBGMでした。また同じく連携医院のもりの木クリニックには本格的なBGMの為の装置が設置されています。

せんだ整形外科では、開院以来、私やスタッフの好みの音楽をCDで流していましたが、最近はiPODでいくつかのオルゴールアルバムをエンドレスで流しています。何となく、心落ち着く音色で私自身はとても満足しているのですが、ご来院の皆様はいかがでしょうか?

日本音楽療法学会によると、音楽療法とは、「音楽のもつ生理的、心理的、社会的働きを用いて、心身の障害の回復、機能の維持改善、生活の質の向上、行動の変容などに向けて、音楽を意図的、計画的に使用すること」をさすものとする・・とあります。オルゴールで必ずしもこうした効果が得られるのかは分かりませんが、どの音楽よりも受け入れられやすいような気がします。

一度、聞きにおいでになりませんか?

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# by ccr-net | 2006-06-06 00:22 | 医療 | Trackback

猫に未来はない?

猫は友人となるか?
ずーと昔、高校生の頃「猫に未来はない」という本を読みました。すてきな本でしたが、“そうか、猫には未来を考える力がないのか・・・”と少しショックだったのを覚えています。
現在、我が家には2頭のアビシニアンがいます。妻と二人で話をしていると必ずと言っていいほどその真ん中に陣取って話を聞いています。まるで、話の輪の中に入っているようです。
最近、宇都宮大学農学部の杉田昭栄先生が出された研究で、カラスの脳化指数が異常に高いというのがありました。
これによると、脳化指数(=脳の重さ/体重)では、人0.89・カラス0.16・犬0.14・猫0.12・ 馬0.10・ニワトリ0.03となっていて、カラスが異常に高いのがよくわかります。
馬が低いのは馬鹿という言葉があるので、なんとなく納得できるのですが、猫派の私としては犬のほうが高いのが面白くありません。
そんなこんなで、ネットを探していると面白い記事を発見しました。
脳の中の前頭葉の中に連合野といわれる部分があります。連合野には後連合野と前連合野があり後連合野は外からの情報を分析処理し判断を下す機能を持ち、 前連合野は後連合野が下した判断に基づいてアクションを指示する機能を持っています。
この連合野の領域が大きいほど高等な生物となるわけなのですが、猫は結構広いのだそうです。ま、脳の大きさだけでは人間をみてもあてにならないのはよくわかりますから、犬0.14・猫0.12の差がほんとにあるのかは大きな疑問です。というより思ったより差がなく、ニワトリ0.03よりは明らかに良いというのが分かり満足しています。
取り留めのない話を書いてしまいましたが、猫に未来はないのでしょうか?
我が家の猫をみていると、じっと閉じた目の奥で明日の冒険について密かに計画を練っている・・・そんな気がします。b0102247_3152374.jpg
# by ccr-net | 2006-06-04 03:15 | その他 | Trackback(1)

待ち時間と診察に要する時間の関係

待ち時間は減らせるか?
今日は、病院での待ち時間について考えてみましょう。
というより、私のクリニックでの待ち時間について考えてみます。
整形外科の診療には、注射を打つだけの簡単なものから、初診で手術の説明までおこなう複雑なものまで様々です。私の場合、一人で診察をしている訳ですから、当然多くの患者様を診察すればそれだけ多くの時間がかかります。
毎日、約20人程度の新患を診ます。一人平均15分として、これだけで5時間かかります。これ以外に50人ほどの再来を診ますので、平均5分として4時間、合計で9時間!!
診療時間はこれで一杯になってしまいます。これ以外にも実際には、お薬やリハビリの再来がこられ、検査結果や経過などの電話連絡などが入ります。(合計150〜180名)
スタッフとチームで対応していますが、ここでも時間がかかります。
自由な時間など、診療時間内には私にはありません。せいいっぱいがんばっているのですが、こういう状況なので同時に10人患者様がこられれば当然10番目の方はそれなりに待ち時間が長くなります。20番目ならもっと長くなります。
待ち時間を短くする努力は電子カルテの導入などおこなっていますが、限界があります。
最も待ち時間を短縮する方法は、1)流行らないこと2)診療時間を短くすることの2点です。
かかりつけ医の役割は、健康管理とお話を良く聞いてあげること・・・
したがって、当院の待ち時間は当分は短くなりません。
待たない方法は、何か?
それは、空いている時間をねらってくることです・・・
いつが、空いているかって?
大雨の日・雪の日・・・・それは神のみぞ知るです。
# by ccr-net | 2006-06-04 02:25 | 医療 | Trackback

医龍におもう

医龍におけるチーム医療

医龍面白いですね。
加藤先生も人間らしくなってきましたし・・・
ところで、このドラマが今までの医療ドラマと大きく違うのは、描かれているのが決して一人の天才外科医ばかりではなく、チーム・ドラゴンというバチスタ・チームに焦点が当たっていることです。
医療特に外科手術はチームが大きな意味を持ちます。
執刀医・助手・器械取りナース・麻酔医・外回りナース・ME(医療技師:循環器の場合)全体の質が手術の結果を左右します。
先週、2時間の脊椎手術を84歳の方におこないましたが、手術翌日手術結果の報告と説明をいたしました(当日説明は覚えていらっしゃらないので、翌日もう一度おこなうのです)。
手術説明の後、“麻酔医がとても上手な先生でよかったですね”とお話ししたら、“麻酔医の腕が関係あるのですか?ただ寝せるだけと思っていた”と言われました。
多くの場合、麻酔医の腕は手術時間や出血量に大きな影響を与えます。
手術は、まさにチームでおこなうものであり、チームが優秀だと執刀医はとても楽です。
以前勤めていた病院で、よく向かいの手術室で心臓外科の手術がおこなわれており、時間が空いた時に手術をみにいったり、逆に見に来られたりしていました。
心臓外科手術は、MEまでの完璧なチームがあり専任のナースもついていました。
手術室の当時の師長に“整形にも専任ナースをくれ”と要求したら“整形にはいらないでしょ”と簡単にあしらわれ、泣きながら(嘘ですが)研修医と手術をおこなっていました。
というわけで(何の訳?)、医療はチーム医療が基本です。
今でも、自分一人で手術をおこなっているとおもっている先生がおられるのも事実ですが・・・
医龍・・・目がますます離せませんね。
# by ccr-net | 2006-05-26 01:08 | 医療 | Trackback

外科医が減っている

研修後の若手医師、大学病院敬遠 脳神経外科も不人気

上記のような記事が最近の新聞報道でみられます。
また、産婦人科医の減少も深刻なようです。
asahi.comの“研修後の若手医師、大学病院敬遠 脳神経外科も不人気”と言った記事をみると整形外科も大きく減少しているのが分かります。
この原因には、2つあると思います。
一つは、外科系医師が割にあわないこと、もう一つは大学病院に魅力がないことでしょう。
では、なぜ整形外科を含めた外科系が割にあわないのでしょう?
それは、要求される責任と質に見合った報酬がないからです。
よく、マスコミで「アメリカの医療・看護はずっと手厚い」「少しでもミスがあれば訴訟される」という報道がありますが、これはあまりにも一面的な見方といわざるおえません。
なぜなら、日本の医療費は非常に廉価だからです。
例えば、盲腸手術の入院費用をみてみましょう。
<盲腸手術入院の都市別総費用ランキング>  2000年AIU調べ
 順位  都市名       平均費用  平均入院日数
  1  ニューヨーク    243万円   1日
  2  ロサンゼルス    194万円   1日
  3  サンフランシスコ  193万円   1日
  4  ボストン      169万円   1日
  5  香港        152万円   4日
  6  ロンドン      114万円   5日

  11  グアム        55万円   4日
一方日本は、手術料は六万数千円程度、入院費は1日あたり1万2千円程度ですから、通常は1週間で30万円程度、3割負担であれば9万円と言った計算になります。入院費が、ニューヨークでは7万円〜15万円することを考えると、日本と比較し入院日数が短いのは当然と言えるでしょう。
こうした、高い医療費の上に、高い責任(リスクヘッジ)と厚いケアの提供(アメリカでは日本の5.5倍の医師と、5倍の看護師)がなりたっているのです。
例えば、私が専門の脊椎外科の手術では、ヘルニアの手術は麻酔も含め約20万円ですが、これには執刀医・助手・麻酔医・器械取り看護師・外回り看護師・ガーゼなどの消耗品・器材の使用料(減価償却費)・手術室使用料など全てのものが含まれています。
この金額を、高いと思うか安いと思うかはその方しだいでしょうが、車の修理費とほぼ同額といった事実には私自身愕然とします。
こうしたなかで、私たちは高い質と安全の確保に努力をしているのですから、若い医師が魅力を感じなくなるのも仕方がないのかもしれません。
目的意識と理想だけで仕事をしていくのは限界があるのです。
私自身、現状の医療費を上げた方が良いとは必ずしも思いませんが、マスコミの皆様にはこうした外科医の現状の正確な報道を望みたいと思います。
なーんていいながら、今日も国立病院で手術をおこなった患者の方をみにいくのですが・・・
勿論、無償です。
義務ではなくて、私自身の責任とよろこびでもあるのです。
医師は医療が好きであること・・・それが第一条件です。

玖珂中央病院 吉岡春紀先生のアメリカの医療費を参考にさせて頂きました

# by ccr-net | 2006-05-21 13:23 | 医療 | Trackback

疲労骨折とアスリート

今日は疲労骨折について考えて見ましょう。
よく、マラソンの選手などが疲労骨折をおこしたと報道されます。
せんだ整形外科でも月に1人くらいの割合で疲労骨折疑いの方が来院されます。
レントゲンをとって異常ないと“ああ良かった”と安心されますが、けれどもここに大きな落とし穴があります。実は疲労骨折は多くの場合はレントゲンで異常がなく、逆に異常があるようでは疲労骨折はかなり進行しているといえます。
私たち整形外科医の仕事は、こうしたレントゲンでの異常が見られる前に発見し、アスリートを早期に競技に復帰させることにあります。
先日高校生の女子長距離選手を診察しましたが、診察上はシンスプリント、実際にMRIを撮影すると既に疲労骨折をおこしていました。
こうした場合、もっとも確実なのは1ヶ月間競技を休ませることですが、実際にアスリートが長期間練習を含めて競技生活を離れることは困難です。
いかに、練習をさせながら治療をしていくか・・・
選手やコーチ・監督と私たち医師が十分な相互理解をし、中間点を決めていく・・・・
こういうと綺麗ごとですが・・・実際にはとても大変です。
今回も完全休養はとらずに、加重を軽減したエアロビサイズ+パワートレーニングをおこない、とりあえず真近かに迫った大会へ照準をあわせていくこととなりました。
うーん、悪化すれば責任は重大ですが、アスリートの治療は教科書どおりにはいきません。
アスリートの方は、コーチや監督と話をしてくれる医師を選ぶこと、それが最低限の条件だと思います。b0102247_14374016.gif
# by ccr-net | 2006-05-20 14:38 | 整形外科 | Trackback

薬剤の安全性と私たちの認知

クリニックに患者様が見えたとき、必ず全てのお薬についてお尋ねします。
すると半分くらいの方が、“整形外科がなんでそんなことを訊くのか?”と怪訝な顔をされます。
また、多くの方がご自分が何の薬を内服しているのか完全には理解されていません。
薬は医師任せ・・・果たしてそうでしょうか?
お薬には、お薬同士あるいは食べ物との相互作用があります。
それによりせっかくのお薬の効果が半減したり、逆に何倍にも強くなってしまったり・・・
多くのお薬はきちんとした服用がなされれば非常に安全です。
けれども、その為には私たち医療者と患者の両方がお薬に対する正しい認識が必要です。
まず、何を飲んでいるか知ること・・・それが私たちの医療の第一歩です。
さあ、わたしたちと自分のお薬についてもう一度考えてみましょう。

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# by ccr-net | 2006-05-20 01:03 | 医療 | Trackback

Treo700pが出た

Palmフアン待望のTreo700pが発売されました。
なんで、これが医療ITと関係あるかって・・・それは、私たちの訪問看護センターC&Rでは、以前からClieを使っているからです。(現在7台のTH55稼働中)
訪問看護や訪問リハビリの現場は在宅です。そこでは、その場での情報の入力や患者データ・様々なガイドラインの閲覧が不可欠です。PalmであるClieはそこでは大活躍!!
現場で入力されたデータはセンターでホットシンクされ、4thDimensionで構築された電子カルテとリンクされます。
また、褥瘡などのデータはClieTH55のカメラで撮影された後、メール添付でメンバー内のメーリングリストへ流され報告と検討がなされます。いわゆる迅速なチーム医療です。
ただ一つ残念なのは、CLIEの発売停止とCLIE自体に電話機能がないことです。
従って、現在メール転送は事業所に戻って無線LANでおこなっています。
もしTreoが日本で使えたら・・・
ソフトバンクさん如何ですか?
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# by ccr-net | 2006-05-20 00:41 | 医療IT | Trackback

運動器の10年とリハビリテーション

病院へ行こう!!
●運動器とは?
 運動器とは、自分の意志で動かせる組織のことです。立つ、歩く、投げるといった身体活動を担う、筋肉・関節・骨・腱・靭帯・神経等の組織のことで、日常の生活(QOL)をおくる上で欠くことのできないものです。
●「運動器の10年」世界運動って何?
2000年にはWHO(世界保健機構)により発足が宣言され、運動器に関わる病気の制圧(予防法の開発・本質的な治療)を目指しています。
これには現在、アメリカ・ヨーロッパ・日本を含む世界85カ国が参加しています。
ー「運動器の10年」日本委員会ホームページよりー

さて、こうしたことを踏まえ、今年の4月よりリハビリテーションはその形態・概念ともに大きく形を変えつつあります。
昨日まで、電気などの機械による治療に頼っていたあなたの町のクリニックでも、いつのまにか筋力トレーニングやバランス訓練が始まっています。
それは、私たち整形外科ばかりでなく、呼吸器や脳神経外科、循環器においてもゆっくりとした大きな波となってみられるようになってきました。
久しぶりに、あなたの町のクリニックを訪ねてみましょう。
そこでは、以前とは違った光景が見られるかもしれません。
医療は治療から予防医学へ、対症療法から根本的治療へと大きく変わってきています。
少し、おおげさですか?

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# by ccr-net | 2006-05-20 00:03 | 整形外科 | Trackback
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医療と健康について


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