SENDA MEDICAL CLINIC BLOG

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歳の終わりに

来年もよい年でありますように

2015年も残すところ、あと数時間になりました。
今年は、懸案の看護師の補充が整い、リハビリテーションスタッフも充実し、
来年に向けての準備の年となりました。
この一年間、約5万人の方にご来院頂き、スタッフ一同大変感謝しています。
また、法人内の居宅介護支援事業所ミューズ・デイケアセンター ディーバ、
指定訪問看護事業所C&Rの3事業所共に増員でき、より充実したサービスをお届けすることが可能になりました

来年は4月から予てから懸案であった医師の増員も可能となり、ようやく常勤医師3名体制の確立ができました。
今後は再来年もう一名医師の増員を予定しています。
また、リハビリテーションスタッフも更に増える予定です。

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私たちのクリニックは、
地域の医療・介護として求められることを、より迅速に皆様にお届けすることをミッションとしています。
2016年も、皆様のよきパートナーでありたいと心から願っています。

今後とも宜しくご指導お願いいたします。




2015年12月31日

医療法人CCR 理事長 千田治道



by ccr-net | 2015-12-31 22:38 | その他

寒い師走に暖かい力 医師と患者の関係

患者からもらう元気もある

年末最後の往診に今日出かけました。
今年の最後を締めくくるのは
徐々に進行する難病に独居で一人立ち向かっている方。

毎回、この方のところへ伺うと思うのは、
今の在宅医療や在宅介護の制度は素晴らしいなあということ。
一昔前では、とてもこの状態での独居は考えられません。
いろいろ問題はあるかもしれないけれど、
医療と介護の連携があってはじめてこうしたことが実現するのです。

いつものようにチャイムを押し、
ドアを開けて玄関から声をかけると、
次の間から明るい声が聞こえました。
声に導かれて行くと、そこにいつもの笑顔がありました。

いつもいつも目にするのは
難病に負けず輝く笑顔・・・
凄いなあ
と感心してしまいます。

なぜなんでしょうね。

「今日もお元気ですね」
「先生のおかげです」
「そんなことはありません。あなた自身の力ですよ。」

実際、半年前と比べお元気になっておられます。
それはALSに効くラジカットのおかげかもしれませんが、
多くは、ご自身の達観によるものだと私には思えます。

私たちは、
医療と介護で彼女を支え
彼女から、
受け入れるという
達観を学びました。

勿論、苦悩はあります。
スタッフに弱音を吐かれることもあります。
だって人間ですもの・・・
当たり前です。

医師は与える者ではありません。
共に戦う仲間です。
だから、
患者から学ぶことも多いのです。

師走の街を往診車で走りながら
いつの間にか笑っていました。

今年一年、一緒に戦ってくれてありがとう。
来年も宜しくお願いします。





by ccr-net | 2015-12-30 21:44 | 医療

足と靴を巡る冒険

多くの人との出会いが自分を育てる

今年も残すところあと数日となりました。
そんな中、一人の方がおみえになりました。

1週間前、母趾の爪下膿瘍で、爪の一部切除と膿瘍の洗浄をおこなった方です。
受診までに近医で約5ヶ月間、抗生剤入り軟膏処置を継続し不良肉芽と膿瘍形成をおこしていました。
慢性骨髄炎を疑いXPをとりましたが骨融解はなく、周囲膿瘍も瘻孔もありません。
その後、抗生物質(クラビット)を5日間投与しての再来です。

なんと母趾の裏側に不良肉芽が出現していました。
瘻孔形成こそありませんでしたが、思った以上に周囲膿瘍は深刻だったのです。
すぐに切開をおこない、同部の洗浄をおこないました。
明日、日曜日再診予定です。

この症例で反省するのは、初診時の対応の甘さです。
長期間の抗生剤軟膏処置を考えると、耐性菌の存在と過剰処置と言われても切開術を考慮するべきでした。
創傷処置は難しいですね。

足の世界は、視ることが大切です。
いかにしっかりと視て観察するか、そこからすべて始まるのです。

靴の世界も同じです。
足の計測だけでは、何もわかりません。

視て、触って、調整して、
ようやく靴が履けるのです。

そうしたことがきちんと出来る数少ないシューショップがshoe closet PASSO & です。
福岡にある奇跡のショップです。
そのパッサンドも、来年1月閉店することになりました。
寂しいですね。

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いつもいつも思うのですが、
足の世界は奥が深く、迷うことばかりです。
それでも、この世界に身を捧げる多くの方との出会いは、本当に素敵です。

ということで、
来年も足と靴を巡る冒険は続きます。


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by ccr-net | 2015-12-26 22:23 | フットケア

今年のクリスマス、いかがお過ごし?

心ときめく夜は一夜限り

今日はクリスマスイブ
何となく心ときめくのは
私だけ?

キリスト教徒ではないけれど
物心ついたときから
いつもクリスマスは、そばにあった

子供の頃は
何が今年は貰えるのか・・・と落ち着かず
やがて好きな人ができると
何を贈ろうと、心悩ませた

やがて家庭をもち
クリスマスは子供たちのものになった

その子供たちも
自立していき
クリスマスは
また私の手に戻ってきた

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いつの日も
心ときめくのは
ク・リ・ス・マ・スという言葉の響き
その輝き

毎年来るじゃないか
そう、人はいうけれど
今年のクリスマスイブは今宵限り

メリー・クリスマス
最高の夜はいかが



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by ccr-net | 2015-12-24 22:09 | その他

侮ってはいけない猫咬傷

猫の咬傷、ひっかき傷は感染率が高い

今日12月20日は休日当番医でした。
全部で40数名の新患の方がおみえになりましたが、その中に3名猫咬傷の方がいました。
(犬はゼロ)
内2名が成人で結構ひどく、1名は幼児で軽症です。
成人の方はいずれも受傷翌日、赤く腫れて疼痛も比較的強い状態です。
お二人とも訴えは同じ・・・

たかが猫でこんなに腫れるとは思わなかった!

猫の咬傷・引っかき傷は油断してはいけません。
犬と比較してみましょう。
一般に咬傷の数はイヌの方が猫の10倍と多いのですが、感染症の頻度はネコが犬の10倍多いのです。
*飼育頭数は平成25年で、犬10,872,000頭、猫9,743000頭で大差ありません。

ではなぜ猫の方が圧倒的に感染症を併発する可能性が高いのでしょう?

猫が汚いわけでなく、猫の方が犬より爪や牙が鋭く細いため奥に入りやすいのです。
その場合パスツレラ症が有名ですが、勿論他の細菌もあります。
Bartonella 属菌感染 による猫ひっかき病も代表的なものです。
ここで犬猫を問わず、動物咬傷で注意しなければいけないのは破傷風です。

え、破傷風って日本でまだあるんですか?

今日の患者さんからの素朴な疑問ですが、日本では現在年間100名ほどの破傷風が発症しています。
これは先進国中もっとも多く、以前より減ったとはいえ問題があります。
(英国:20例ほど、そのほとんどがヘロインなどの薬物。米国:20例ほど、薬物が多い。オランダ:1例)
破傷風の怖さはその数ではなく40%前後と高い致死率(致命率)です。

ということで、本日2名の成人の方は破傷風トキソイドを接種しました。
よりひどい創傷の場合は、更に抗破傷風ヒト免疫グロブリン(テタノブリン-IH)を投与します。

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可愛い猫や犬たち、
でも、咬まれることはあります。

もしもの時は、すぐに病院へ行きましょう!



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by ccr-net | 2015-12-20 19:27 | 感染管理

年末年始の海外旅行にご用心

たびレジへ登録しよう!

今日12月16日に酒本恭子(旧姓:寺本恭子)が育休明けで復職しました。
これで、ようやく私たちのクリニックにも保健師が復帰しました。
酒本さんといえば、旅行医学認定保健師。
年末年始の海外旅行について感染情報を考えてみました。

まずは、ハワイ!
12月14日、ヘルスデージャパンにハワイでデング熱が増加というタイムリーな記事が出ました。
ちょっと怖い話ですが、果たしてどうでしょう?
9月中旬以降、ハワイでは122件のデング熱症例が確認されており、そのうち106件は地元住民、16件は観光客だという。さらに1例がオアフ島で報告されているが、この症例は今回の流行とは無関係とみられる。対策のため、米国疾病管理予防センター(CDC)の専門家らがハワイ島を訪問したとCNNは報告している。

さて、現在はどうでしょう?
こんな時に役立つのが、外務省 海外安全ホームページです。
ハワイ地区を調べてみましたが、特に危険情報は出ていません。
念のため、感染症情報を調べてみましょう。
ここを見る限りでは、今の時点ではそう心配はないようです。
感染症スポット情報をみてみると、現時点で最新の情報は「中国における大気汚染に関する注意喚起」です。
これは12月4日付けの情報ですが、報道されているようにきわめて深刻なようです。
インドも同様ですので、ご用心!

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旅行医学はこうした感染症などの最新情報や対処法を正しく伝えることも役割の一つです。
さて、海外情報を正確につかむには、このたびレジへの登録が必須です。

みなさん、年末年始の海外旅行にご用心!



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by ccr-net | 2015-12-16 21:26 | 感染管理

スポーツドリンクは何がお勧め?

必要なものは欲しいが、過剰摂取は禁物!

スポーツ障害の子供たちを診るときに必要なのは、実は細かい技術や評価よりも栄養学の知識です。
スポーツ栄養学と呼ばれるこの分野、最近ようやく注目されてきました。
その中でも水分摂取は、もっともよく訊かれる項目です。

さて、この水分摂取、摂取のタイミングはもちろんですが、果たして何をとったらいいのでしょう?

大切なのは、水分・クエン酸・アミノ酸・糖分・Naの4つです。
この中で、クエン酸はどんな働きをするのでしょう?

昔よく言われていたのが、
「クエン酸が疲労物質である乳酸を排出することで疲労回復に繋がる!」
ということでしたが、現在これは否定されています。
疲労の原因は乳酸ではなく、むしろ乳酸は有用だということが判ったからです。
ではクエン酸はなんの役に立つのでしょう?

疲労は、活性酸素による酸化ストレスで細胞がダメージを受けた状態です。
このダメージを受けた細胞を修復するには、アデノシン三リン酸が必要です。
このアデノシン三リン酸(ATP)を産生するのがATPサイクルで、これにはクエン酸が必須なのです。

次に、アミノ酸はどうでしょう?
アミノ酸は一般的にBCAA(分岐鎖アミノ酸)で、筋タンパクの分解を抑えるばかりでなく、脳の疲労抑制にも役立ちます。
BCAA(分岐鎖アミノ酸)はロイシン・イソロイシン・バリンの3つのアミノ酸です。
これは、現在のスポーツ飲料に必須です。

Naは汗によって簡単に失われますから、もちろん必須です。
ということで、代表的なスポーツドリンク2種を比較してみましょう。

ポカリスエット : カロリー 25kcal/100ml、Na 、ビタミンC/クエン酸、アミノ酸なし
アクエリアス   : カロリー 19kcal/100ml、Na、ビタミンC/クエン酸 、アミノ酸はBCAAあり

ポカリスエットはカロリーが高くNaの量も多いので有名ですが、なんとBCAAを含んでいません。
アクエリアスは、よい意味でも悪い意味でもカロリーは少なく、BCAAなどすべて含んでいます。
現時点では、アクエリアスが良さそうですが、ポカリスエットのNaの多さも捨てがたいものです。
カロリーについても、カロリーを減らすために人工甘味料としてスクラロースを使用しています。
最近はこのスクラロースも過剰摂取は肥満や糖尿病・心臓発作などの原因となると言われています。

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さて、結局一長一短で難しいね!という結論になりました。
まあ、どれか一つと考えれば、万能のアクエリアスでしょうか・・・

明日からどうします??



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by ccr-net | 2015-12-14 22:29 | 健康

骨粗鬆症の治療は適切か?

何事も基本が大事

骨粗鬆症は身近な病気で、中高年の多くの女性がその治療対象となります。
(勿論、男性もありますが、女性とは数において比較になりません)
骨粗鬆の治療は、私たちのような整形外科ばかりでなく内科でも普通におこなわれています。
治療に際してのガイドラインも、日本骨代謝学会による最新のものが2014年に発表されています。
ということで、どこでも安全で確かな治療を受けることが可能なはずですが、必ずしもそうではありません。

ん?なぜでしょう??

何の治療でもそうですが、まず基本が大切です。
まずは診断。
骨粗鬆症には原発性骨粗鬆症と続発性骨粗鬆症がありますが、そのどちらか正確な診断が必要です。
同時にその方の生活背景や内服薬・既往歴の把握が必須です。
この診断のためと治療薬の選択のためには血液検査も必須です。
この中には骨吸収マーカーと骨形成マーカーももちろん含まれます。

骨密度を計測して終わりではないのです。

さて、いろいろな検査をし、最初に推奨されるのは多くの場合、BP製剤(ビスフォスフォネート)です。
通常は3年程度の使用を原則としますが、重症の場合は更に長期間使用します。
そのほかにも、運動療法や食事指導など、骨粗鬆症の治療は多岐にわたります。

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さて、今日たまたま2名の方が骨粗鬆症の新患で当院にみえ、2名とも診断や治療に問題がありました。
一人は、80代の女性、BP製剤を6年間使用されています。
重症骨粗鬆症でない方ですので、少し問題があります。
3年以上のBP製剤の連続治療は顎骨壊死などの合併症のリスクが増します。
漫然と使用すべきではないのです。

もう一人は、骨粗鬆症自体が軽症でYAMが70%を超えており、XPでも薬剤歴でも問題がありません。
治療はこうしたことがおこなわれることなく、採血での骨代謝マーカーの計測もなく始められています。
いわゆるルーティンワークなのです。
骨粗鬆症の治療は、基本的にテーラーメード、個々にあったものでなくてはいけません。

前医を批判しているわけではありません。
正しい治療が必要なのです。

骨粗鬆症の診断や治療は基本的にここ数年変わっていません。
やっぱり、基本が大切ね!



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by ccr-net | 2015-12-12 00:06 | 医療

Simple is best は真実ではない

医療を巡る大いなる悩み

無床診療所で毎日診療をしていると、一つのことに気づく。
それは、
この仕事は無限で、
予想がつかず、
常に十分な労力を投入できないということだ。

なぜだろうと考えてみる。

答えは簡単だ。
患者は気まぐれで、訪れる数も時間帯も読めない。
個々の患者に要する時間も判らない。
2分で終わるはずの診療が30分かかることはざらである。
つまり、医療は本来予定が立たないものなのだ。

この問題を解決するには、方法は一つしか無い。
1日の患者数と一人の患者に費やす時間を決定し完全予約制にすることだ。

果たして、可能だろうか?

病気だけをみるのであれば可能である。
実際に患者数を決め、診療時間の上限を決定しているところもある。
でも、私にはそんなことは不可能にしか思えない。
なぜって、私たちが診るのは病ではなく人間そのものだから。

医学は実はそれほど合理的ではない。
病いは比較的合理的だが、人は常に変化している。
変化するものは予想がつかない。

一人の患者がクリニックを訪れる。
私たちは、多くの病歴を聴き、診察し、検査し、結論をだす。
ところが、ここで別の問題を患者が出してくる。
すると、また振り出しに戻る。
こんなことはよくあることで、3つめ、4つめが出てくることもざらである。

治療そのものについて考えてみよう。

診断を下し、治療にとりかかる。
治療には幾つもの方法があり、それぞれオプションがある。
常に一つの方法をとり、オプションをつけなければ治療はすぐに終わる。

ところが、
個別性を考え、
治療の選択肢を出し、
更にオプションをつけると治療は複雑になる。
治療はシンプルに越したことはないが、
オプションのついた複合したもののほうが、多くの場合、早くてよりよい治療結果に繋がる。
当然、その過程は、複雑になる。

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結論から言おう。

医療の世界は、手を抜くのは比較的簡単だ。
しかも多くの場合、多くの手をかけたものと一見区別がつかない。
対価は同じ、コストは大きく異なる。


どこまで手をかけるか、
それによって投入する時間や人が大きく異なってくるからだ。

シンプルなものは魅力的だ。
でも、医療は永遠にシンプルではない。


だから、
今日も私はこう呟く

ああ、人が足りない!!


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by ccr-net | 2015-12-02 22:39 | 医療
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