SENDA MEDICAL CLINIC BLOG

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Apple Watchは使えるか?

大切なのはあなたがどう使うか

24日にApple Watchが発売され、数日が経ちました。
デジタルガジェット好きの私の所には、当然発売当日にやってきました。
で、先週末から使用しているのですが、その印象は?というとちょっと微妙です。

勿論、今までのスマートウオッチとは全くレベルが違います。

普通に通信が途切れることはなく(今までのものはこれがよく切れました)
心配したバッテリーの持ちも通常の使用では朝起きてから夜寝るまで、全く心配なく使用できます。
(実際には30%ほどは残ります)
空港でのPassbookの使用もスムースで
電話やメールも問題ありません。

でも、今のところ万人にお勧めできるものではありません。
facebookは通知だけですし、
Lineも新規受信とスタンプ返信が出来るだけです。
電話もハンズフリーですから、周りに人のいるところでは難しいです。

ということで、一昨日スタッフから「Apple Watchは買いですか?」と訊かれたときに
「今のところ、人による!」と答えました。
時計としての出来は非常に良いので、この価格帯の時計をしていると思えば何の不満もありません。
けれども、必要かというと・・・

以上が、昨日までの印象だったのですが、本日往診にApple Watchを着けて出かけ、印象が変わりました。
往診時にとても便利なのです。
現時点で、私にとって最強のアプリは以下の3つ。

・Evernote いつでもどこでも音声入力メモが使用できます。勿論、検索も可能です!
・電話 往診する場合は、ハンズフリーで電話は凄く便利! 
・Siriが優秀! 電話もこれでOK!

いずれもiPhoneで使用できますが、これが取り出さずに手首でワンタッチに出来ると、全く印象が違います。
Siriはこのためにあったのか!と思うほどです。
(横のボタンで直ぐに使えますので、Hey! Siri! と話しかける必要はありません。)
Apple Watchは使えるか?_b0102247_23181335.jpg

手持ちのものと並べてみました。
はじめて使えるスマートウオッチに出会えました。

Apple Watchの使い方は、あなた次第。
きっと合わない人もいるでしょう。
くれぐれも、購入にはご用心!




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by ccr-net | 2015-04-29 23:24 | iPhone &iPad

女性アスリートの栄養管理について考えよう

疎かにされやすいスポーツ選手の栄養管理

今週は、女性アスリート(高校生)の来院が多く、その中でも栄養管理の不備による障害が目立っています。
昨日は新体操の女子が2名、今日は陸上競技の女子が2名、計4名の新患がそれに該当します。

この4名は運動能力が非常に高いのが特徴です。
では、アスリートである彼女たちに何が起こったのでしょう?

昨年10月、本blogに女性アスリートとLow Energy Availabilityという記事をアップしました。
ここで、下記について書きました。
アメリカスポーツ医学会によるFemale Athlete Triadと呼ばれる女性アスリート3主徴
1997年
 ・Disordered eating:摂食障害・Amernorrhea:無月経 ・Osteoporosis:骨粗鬆症
2007年
・low energy availability(利用可能エネルギー不足) ・Amernorrhea:無月経 ・Osteoporosis:骨粗鬆症
2014年
・low energy availability(利用可能エネルギー不足) ・Amernorrhea:無月経 ・Osteoporosis:骨粗鬆症

この中で、大切なのはlow energy availability(利用可能エネルギー不足)で、これが他の2つを決定します。
摂取するエネルギーが大切なのです。
女性アスリートの栄養管理について考えよう_b0102247_22222678.jpg

これは、昨年院内勉強会で私が使用したスライドです。
ジェシカ・エニスは英国の7種競技のチャンピオンでロンドンオリンピックのゴールドメダリストです。
この恵まれた身体が、好記録を生むのです。

前回も書きましたが、low energy availability(利用可能エネルギー不足)とはなんでしょう?
まずEnergy availability(利用可能エネルギー) について考えてみましょう。

【食事からとる摂取エネルギー】 − 【運動で消費されるエネルギー】 = 【利用可能エネルギー】

この利用可能エネルギーが基礎代謝や日常活動に使用できるエネルギーです。
low energy availability(利用可能エネルギー不足)とは、通常のエネルギーが賄えない状態です。
当然、これがクリアできないと無月経などの体調不良がおきます。
女性アスリートの栄養管理について考えよう_b0102247_22314174.jpg

45kg(除脂肪)の陸上長距離選手で考えてみました。
このカロリー、摂れているでしょうか?

今日は早速、高校陸上部の監督とお電話でお話しし、
早急に栄養管理を含めたトータルなサポート体制を整備することにしました。


腹が減っては戦が出来ぬ、

いししえからの真実です。




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by ccr-net | 2015-04-23 22:39 | 整形外科

医療者は貴族の夢をみるか

ノブレス・オブリージュをご存じ?

今日月曜日は、相変わらずのてんてこ舞い、
特に5時を過ぎてからは、
「先生、この症例どうしましょ?」と新患の予診をとって帰ってくるナースに
「どうって・・・もう出す玉がありません。」と、弱気の私。

実際、理学療法士・作業療法士・健康運動指導士などのセラピストは誰も空いていない状態です。

その中でかろうじて、
下腿骨折の3歳児の診療を優先させたり、
足の痛みで来院したシューズ持参のない選手を、明日以降の予約調整に回したりしました。

けれども
そうした中で、どうしても明後日の試合に出なければいけない中指の靱帯損傷のバスケット選手がいました。
時間はすでに6時45分です。
リハビリテーション・センターに連絡をとると、
手関節や手指のテービングを得意とする作業療法士が快く引き受けてくれました。

その直後に、ナースからの連絡では中等度の腰痛とうかがっていた女性の患者さんをみました。
これが結構重症です。
時計は7時です。
そこで、リハビリテーション室にまだ残っていた責任者に連絡しました。
「明日の朝一で、腰痛のリハを入れて貰えませんか?」
「先生、明日はいっぱいで無理です!」
「だよね・・・」
「先生、今からやります!」
「え?いいの?!」
「だって、痛いままじゃかわいそうですから」
腰痛の本格的なリハビリテーション(この場合、マッケンジー・メソッド)は、1時間ほどかかります。

こんなふうに、
リハのスタッフやナース、クラークが動いてくれることはよくあります。
今朝は、MRIのCDを忘れて基幹病院を受診された患者さんのために、
自分から望んでチーフクラークが車でCDを届けてくれました。

ノブレス・オブリージュという言葉があります。
古典的な言葉ですが、最近では東のエデンというアニメで有名になりました。

ノブレス・オブリージュ
直訳すれば「高貴さは義務を強制する」という意味です。
自発的に無私の行動をおこなうことです。
勿論、医療者は貴族ではありません。
けれども、こと医療においては特殊な技術と知識を持った選ばれたものです。

今日、こうしたスタッフの無私の行動をみて、
久しぶりにノブレス・オブリージュを想い出しました。


私?
私はといえば、
熱心に医療をおこなうスタッフや、カルテ書きに勤しむ副院長を傍目に、
まだ残っている審査会の仕事を終えるため、車を飛ばしたのでした。

よき、スタッフに恵まれました!!



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by ccr-net | 2015-04-20 22:31 | 医療

旅立つあなたへ

踏み出す勇気、留まる決意 

本日、健康運動指導士稙田真也(敬称略)が、クリニックを旅だっていきました。
現在彼がおこなっている健康スポーツ活動を故郷の大分の地で次のステップに踏み出すためです。
とても残念ですが、まだ二十代の彼にとっては、チャレンジすることを妨げるものは何もありません。

事をなすに極端を想像す

福沢諭吉の有名な言葉です。
慶応大学藤沢キャンパスでは、これを「極端のススメ」としています。

零から築いた熊本での実績を離れ、新しい地へ旅立つことは勇気あることです。
でも、できることなら次の医療機関に移るのではなく、フリーになり“極端”に走って欲しかった。
それだけの勇気と実績、そしてバイタリティーが、彼にはあるはずです。

彼が私達のクリニックを訪れたのは、5年前のことです。
その1週間前にクリニックとリハビリテーションセンターを見学したいとの連絡をうけました。
勿論、面識はありません。
見学が終わり、彼とお話しをしていると、急に彼はこう切り出しました。
「先生、ここに就職させて下さい!」

おいおい、そういうこと?!

旅立つあなたへ_b0102247_22403367.jpg


今まで幾人かのスタッフが、自ら望んでクリニックにやってきました。
けれども、こういう形の求職は後にも先にも彼だけです。
(いや、似た形での就活は他にもいますが・・・)

で、何をうちでしたいの?

そう尋ねる私に、彼は熱く自分の夢を語りました。
けれども、それは夢ではなかったのです。
なぜって、この5年のうちにそれを彼は叶えたのですから・・・


旅立つ者、残る者、
それぞれに勇気と決意があります。
現状に甘んじるのではなく次のステップを踏み出すことは、
クリニックでもできるからです。

共通するのは、
あくなき追求と向上・・・
それこそが、私達の目指すものです。



旅立つあなたへ私が贈る言葉はただ一つ
「極端を想像す!」



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by ccr-net | 2015-04-15 22:40 | CLINIC

診療情報管理士をご存じ?

資格があなたの未来を拓く

4月も半ばを過ぎ、新しい職場に入職された方々も、ようやく慣れてみえたのではないでしょうか。
私達のクリニックでは、4月から3名の新しいスタッフが加わりました。
こうしたスタッフの増員は、同時に新しい風を院内に吹き込み、活性化させます。
ちょっとわくわくしています。

私自身も、4月から新しい仕事が加わり少し変化がでてきました。
YMCAで来週から、筋骨格系についての講義をおこなうことになりました。
対象は、診療情報管理士を目指す学生です。
以前、消防学校で講義をして以来ですので、久しぶりの登板です。
使用する教材に先日目を通したのですが、レベルの高さにびっくり!
医学部並みの難しさなのです。
あくまで参考資料としての扱いだそうですから、ここからどんなふうに引き出していくか楽しみです。

さて、この診療情報管理士という資格、どんなお仕事なんでしょうか?

医療機関というのは、診療記録を中心とした情報の山。
診療情報管理士とは、この診療記録と情報を正しく管理し、さらにデータを分析、加工することによって病院経営や医療の質を高める、医療情報の専門家のことです。

具体的には、その仕事は多岐にわたり、
診療記録の監査や保管管理、がん登録、DPC、電子カルテ管理、統計作成やデータベース構築などさまざま。
でも、13000人を超える有資格者が、皆、その資格にふさわしい仕事に従事できているわけではありません。
ネットや回りの医療機関で調べた範囲では、医療秘書や医療事務の仕事に従事している方も多いようです。

でも、この資格の本来の意味を考えると、
診療情報管理士には未来があります。

診療情報管理士をご存じ?_b0102247_22105075.jpg


医療の現場は情報の宝庫です。
けれどもその情報はあまり有効に利用されてはいません。
それを有効に活用する魔法の杖を持つのが医療情報管理士なのです。
大きな可能性を秘めた職種なのです。


ということで、来週に迫った第1回目の講義、
魔法の杖を持った卵達にお目にかかるのを楽しみにしています。


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by ccr-net | 2015-04-14 22:15 | 医療

人は何のために病院に来るのか?

安心を得るのも医療の基本

長く医師をしていると、時々疑問に思うことがある。
それは、『果たして人は何のために病院に来るのか?』という素朴な疑問だ。
もちろん、病気だから病院に来るのだろうが、なかには来院時、何も症状がない方がいる。

『どこが具合が悪いですか?』

『それが、よくわからないのですが、
何となく具合が悪いのです。』

この“何となく”というのは、実は非常に難しい。
もしかしたら何かとんでもない病気のサインかもしれないし、
単なる気の迷い、神経質なだけかもしれない。

ただ、“何となく”では、私たちには何のことか判らない。
そこを聞き出すのが医師の腕かもしれないが、毎回、“はて、”と困ってしまう。

『で、具体的に、どうなんですか?』
『いや、どうなんでしょう・・・?』

なんて会話のやりとりが、本当に週に一度はあるのだ。
そんな場合、上手く会話をつなげ、
『どうかあったら、また連絡くださいね!』
という方法もあるのだが、毎回上手くいく訳ではない。

結局、求めているのは安心なのだろう。

多くの方が、毎日クリニックにみえる。
そのほとんどは、はっきりとした症状があり、
その原因を診断し治療をおこなう。

でもなかには、何だかわけのわからない方もいる。
そんな場合、困惑しながらも話をしていくと、意外と解決の糸口がみえてくる。

人は何のために病院に来るのか?
それは安心を得るためなのだ。
もちろん、その中には診断と治療もあるのだが。


毎日、頭を悩ませながら
こんなことを考えてみた。




by ccr-net | 2015-04-08 22:17 | 医療

あなたの意志が奇跡をおこす

あなたと私が病気を治す

先月末でRKKの人気番組「夕方いちばん」が終了しました。
キムカズこと木村和也氏が司会を務める13年間続いた看板番組です。
寂しくなるね・・・と思いながら、よく考えてみたら視聴したことは時間の関係で数回しかありませんでした。

なのにどうして?と考えて見ると、
木村さんをはじめとした出演者の多くの方に面識があるから、そんなふうに思うのですね。
あなたの意志が奇跡をおこす_b0102247_21582364.jpg

(大好きなスリーショットも最後になりました)

そんな「夕方いちばん」の最終回でしたが、思わぬところで余波がありました。
放送の翌日より、「先生!テレビ出てましたね!!」と、いろんなところで声を掛けられるようになりました。
“うーん、出た覚えはないけどなあ”と思っていると、数年前の取材が流されたようです。

木村さんの著作“再起可能”の発売に合わせて、執刀医で主治医の私の取材があったのです。

おかげで、ここ数日は人気者!

「先生は名医なんですね!」
「スーパードクターなんですね!」
なんていう過大評価から、

「先生は整形外科医で手術ばされるとですね!?」という
“今まで、なんだと思ってたの??”という私の素朴な疑問まで様々・・・

そんな中で、昨日往診に出かけた患者さんが私にこう尋ねました。
「先生、テレビ視ました! 私の麻痺も治るでしょうか?」
彼女はALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病です。
通常は進行性で、治療は麻痺の進行を遅らせるものです。

でも、
もしかしたら、
木村さんのような強い意志があれば、変わるのでは・・・・


そんなふうに私が考えるほど、木村さんの回復は奇跡でした。

奇跡の回復は
自身の復活するという強い意志と
彼を支えた医療スタッフ、特に理学療法士池田耕治先生の認知運動リハビリテーションでなされたものです。

木村さんの話をして下さい・・・という患者さんに私は大まかな話をし最後にこんな言葉で締めくくりました。

「大切なのは治るという意志です。
私達はそのお膳立てをして、しっかりとあなたを支えるだけです」

帰りに同行した訪問看護の責任者が私にこう尋ねました。

「初めて、先生のこうしたお話し聴きました!なんで、言わないんですか?」
「だって、訊かれないから。」

「奥ゆかしいというか、何というか・・・
でも、先生のお話を聴いていると、なんだか治りそうな気がしてきました」

「奇跡はおこるからね・・・」



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by ccr-net | 2015-04-02 22:40 | 医療
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