SENDA MEDICAL CLINIC BLOG

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キャリアパスと器用貧乏

大切なのはきちんとしたキャリアパスを目指すこと、器用貧乏ではいけません

医療の世界にはいろんな職種があります。
医師・看護師・薬剤師、栄養士に理学療法士・作業療法士、放射線技師・メディカルクラーク・・・etc。
ちょっと考えただけでも多くの職種があります。
この中で、あなたがどの職種だとしても、自分自身の目標やゴールをもっているのではないでしょうか?

勿論、漫然と仕事をやっていても日々過ごしていけるわけですが、それってつまらなくないですか。
せっかくですから自分なりのビジョンをもってゴールを目指した方が、楽しく仕事が出来そうな気がします。

そこで、キャリアパスという言葉が出てきます。
さて、キャリアパスってなんでしょう?

本来キャリアパスとは、二つの意味があります。
一つは企業側、一つは個人の視点でのものです。
個人の視点でのキャリアパスとは、将来自分が目指す目的をまず決定します。
その上で、それに向かってどのような形で経験を積んでいくか計画し実行していくことです。
一方企業側は、中期的な目標を立て、個人へそれを実現するための経験や能力を提供することです。

何だか難しいですが、簡単にいうと次の3つです。
1)目標を立てる
2)それを実現するために必要な経験や資格を獲得または提供する
3)上記を実行することで、自分自身や企業価値を高めていく。

こうした具体的な目標の設定は非常に大切です。
なぜって、そのために必要な経験や技量が明確になるからです。

では、具体的な目標を立てていないとどうなるでしょう?
本来のキャリアパスに必要の無い、余分な経験や資格を獲得し、結果的に回り道をしてしまうのです。
場合によっては、大切なキャリアを失うことにもなりかねません。

器用貧乏という言葉をご存じでしょうか?
goo辞書によると次のように書いてあります。
器用貧乏
なまじ器用であるために、あちこちに手を出し、どれも中途半端となって大成しないこと。
また、器用なために他人から便利がられてこき使われ、自分ではいっこうに大成しないこと。


例えば、私は外科医(正確には元外科医)ですから、外科医のキャリアは何かと考えます。
その場合、私達は『何でもできる外科医』を信用しません。
何でも出来るということは、どれも中途半端だと考えるからです。

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キャリアパスとはあなたのこれからの人生を楽しく充実したものにする上で、とても大切なものです。
もし企業が提供するキャリアパスとあなたの目指すキャリアパスが異なるとしたら、転職もいいでしょう。

大切なのは、きちんとしたキャリアパスを持つこと、
そして、器用貧乏にならないことです。


ここ数日の出来事で、こんなことを考えてみました。




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by ccr-net | 2014-10-31 22:37 | その他

女性アスリートとLow Energy Availability

十分なカロリー摂取ができているかそれが問題!

秋のこの時期になるとなぜか女性のスポーツ障害が目立ってきます。
そろそろ単なるスポーツ医学だけではなく、女性アスリート特有の問題を考える必要があります。
ここで大切なのは、Female Athlete Triadと呼ばれる女性アスリート3主徴です。

この『Female Athlete Triad』は、これまで3回にわたって変わってきました。
1997年、2007年、そして2014年です。
いずれもアメリカスポーツ医学会によるものです。
さて、その変遷をみてみましょう。

1997年
 ・Disordered eating:摂食障害・Amernorrhea:無月経 ・Osteoporosis:骨粗鬆症
2007年
・low energy availability(利用可能エネルギー不足) ・Amernorrhea:無月経 ・Osteoporosis:骨粗鬆症

2007年に、この最初の摂食障害が利用可能エネルギー不足に大きく変わりました。
2014年は基本的に2007年版と変わりません。

では、low energy availability(利用可能エネルギー不足)とはなんでしょう?

まずEnergy availability(利用可能エネルギー) について考えてみましょう。

【食事からとる摂取エネルギー】 − 【運動で消費されるエネルギー】 = 【利用可能エネルギー】

この利用可能エネルギーが基礎代謝や日常活動に使用できるエネルギーです。

low energy availability(利用可能エネルギー不足)とは、通常のエネルギーが賄えない状態です。
判りやすく具体的な数字で考えてみましょう。
食事摂取エネルギー:3000kcal ー 運動消費エネルギー:2000kcal = 利用可能エネルギー:1000kcal
この残りの1000kcalで基礎代謝および通常の生活を賄えるはずはありません。
*16歳女性、身長161cm、体重45kgの基礎代謝は1249kcalです。

ほら、全然足りません。

当然この状態が続くと、単に痩せるだけで亡く、卵巣を刺激す黄体形成ホルモンが低下したり、
骨や筋肉量が減ったり、身体のいろんな機能が上手く働かなくなってきます。
従って、Female Athlete Triadの中で、このlow energy availabilityが大切なのです。

2014年版ではこれを下記のように表現しています。
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ということで、
思春期における激しすぎる運動トレーニングおよび過剰な体重制限は問題です。

大切なのは十分な食事とバランスのとれたトレーニングです。

食欲の秋、十分なカロリーを摂りましょう。
でも、食べ過ぎにはご用心!




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by ccr-net | 2014-10-28 22:53 | 医療

奥さんに宜しく!

慌ただしい日の最後の微笑み

昨日は金曜日で、終日忙しい1日でした。
午後7時から医師会の会議が入っており、午後5時頃までは順調に外来は進行していました。
ところがいつものようにその頃から、新患ラッシュが!
何とか頑張っていましたが7時前にギブアップ、医師会には欠席の旨電話でお詫びをしました。

急いでいるときは、逆にいつもと違う色んなことが起こります。

副院長は、朝から在宅患者さんの急変や緊急入院に追われ、ほぼ終日往診状態。
そのため、私は通常外来以外に内科や予防接種をおこないましたが、昼間は余裕がありました。

それが、今週おこなった肺炎球菌ワクチン接種の副反応が2例続き、
同一ロットのワクチンを返品する頃から雲行きが怪しくなり、

夕方には4年ぶりの患者さんからの往診依頼があり、医療情報が全くなく大変だったり・・・
(現在かかっておられる大きな病院の担当医と連絡し、取り敢えず訪問看護師を出し、その後往診しました)

そんなわけで、一度出席をギブアップすると精神的に楽になり、7時以降は余裕を持って診療できました。
8時前に最後の一人が終わり、待っていた当院のケアマネージャーと簡単な会議をし、さて往診の時間です。

流石に疲れていて、トボトボと往診の準備をはじめました。
事前に訪問看護師がおこなった採血結果をもとに処方した薬剤を探したのですがなかなか見つかりません。
ようやく処方薬を見つけ、やれやれと思っていると、2Fから賑やかに人が降りてきました。

そう、すっかり忘れていたのですが、今日は金曜日。
Barry Chandler先生のMAGIC ENGLISHです。
楽しそうなスタッフと共に、Barry先生の笑顔が見えます。

久しぶりにBarry先生と会えたので、ちょっとお話をし、最後にこう付け加えました。

Please say hello to your wife!

Bally先生は、『もし、会えればね!』と笑いながら、去って行きました。
後に残ったクラーク達は、
『凄ーい!ねえねえ、なんて言ったんですか!!』とワイワイガヤガヤ。

おいおい、まだそのレベルか!

このBally先生やスタッフの会話ですっかり気持ちの軽くなった私は、スキップで外へ向かったのでした。

おしまい!



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by ccr-net | 2014-10-25 07:41 | その他

ランナーの走りとシューズの関係

オーバープロネーションは疲労骨折を招くか

今週受診した高校生の長距離アスリート、
初診時Lisfranc関節に疼痛があり、第5中足骨基部の疲労骨折を疑い本日MRIをおこないました。
すると、立方骨の疲労骨折がおこっていました。

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長距離ランナーで中足骨の疲労骨折はよく認めますが、立方骨はクリニックでは初めてです。
走り方はオーソドックスですが、ミッドフットを中心に強い力がかかるオーバープロネーションタイプです。
履いている靴はadizero CS8です。
踵とつま先の高低差(Heel Toe Drop)の小さいどちらかというとフラットソールです。
タイプとしてはオーバープロネーションとニュートラルの両方をサポートしていますが、
H-T Dropが小さいということは、やはりニュートラルでしょうか。

*注1)オーバープロネーションタイプ:別名サポートタイプ、過内反する足でアーチが低く柔らかい
        ニュートラルタイプ:内反の度合いが少なくアーチが高く硬い

今回のケースはオーバープロネーションする選手がニュートラルを履いたためのように思えます。
専門的で難しい話のようですが、簡単にいうとシューズは人を選ぶということです。

他の人にとって良いシューズが、自分にとって最良であるとは限りません。
自分の足や走り方にあったシューズが大切なのです。


早速監督と連絡し、シューズは同じadizero Tempo5に変更して頂くようにお話ししました。
Tempo5は同じadizeroでも、少し重くオーバープロネーションにも対応しています。
他にも練習の仕方や治療法、レースの出場について等多岐にわたり、お話しは非常に長くなりました。

勿論、私達はショップではありませんから、横アーチや外側アーチの強化など多くの課題があります。

ちょっとしたシューズの選択の違いが、時として大きな障害に結びつくことがあります。
本当に、シューズ選びは難しいですね!





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by ccr-net | 2014-10-23 22:44 | 整形外科

病状を伝えやすい日本語

表現の多彩さが、情報を正確に伝える

整形外科は痛みを扱う科ですので、いろんな種類の痛みの方が来院されます。
日本語って便利だなあ!と思うのは、こんな時です。

『どんな痛みですか?』という問いに様々な答えが返ってきます。

『チクチクします』
『ヒリヒリするんですよ』
『ズキズキ痛くて!』
『ジンジンする』
『ガンガン痛んで困る』
『ズーンとしてね』

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日本語は表現が多彩で、とても判りやすいのにビックリします。
これも日本語特有の擬音語・擬態語のおかげです。
例えば英語ではそれに該当する言葉はありますが、『チクチク』『ヒリヒリ』のように直感的ではありません。

日本語って便利ですね!

そう思いながら家路につくと
外は、しとしと雨が降っていました。




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by ccr-net | 2014-10-21 22:08 | 医療

繋がらない電話

増員して欲しい基幹病院の電話オペレーター

週明けの月曜日は、ほぼ毎週のように基幹病院への患者紹介や問い合わせで電話をすることが多くなります。
この電話が最近なかなか繋がりません。
いえ、目的の医師にではなく、病院に繋がらないのです。

この場合、二つのパターンがあります。
1) コールが鳴り続ける
2) 『ただいま電話が大変混み合っております。また後ほどお掛け直し下さい』というアナウンスが流れる。

どちらの場合も、問題は病院の電話対応体制にあります。
回線数が少ないか、オペレーターが少ないか、あるいはその両方です。
なぜ、回線数やオペレーターを増やせないのかなあ・・・と思うのは私だけでしょうか?

本日も、緊急手術の申し込みのため基幹病院に連絡をしましたが、コールが鳴るばかりでとって頂けず、
それぞれ3分ほどのコールを4回おこない、5回目にようやく取って頂けました。

『そんなの仕方ないじゃない。むこうも忙しいのだから!』
そんな声が聞こえてきそうですが、果たしてそうでしょうか?
医療機関同士の電話連絡、患者さんからの問い合わせ、いずれも急を要する場合があります。
それが、こんなことでいいのでしょうか?

基幹病院の医師や看護師が忙しいのはよく判っています。
そこで繋がらないのは、納得できます。
でも、電話が取って貰えないというのはそれ以前の問題なのです。

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電話のオペレーターを増やすことはそんなに大変でしょうか?
ほんの数名のオペレーターが増やせないほど、基幹病院の経営は逼迫していないはずです。

事の本質は、そんなところにはないような気がします。

地域の医療連携が声高にいわれています。
医療連携の本質は情報の迅速な共有です。
電話連絡は、もっとも身近で迅速な情報の共有方法です。

基幹病院の経営陣の皆さんは、こうしたことに気づいていらっしゃるでしょうか?


たかが電話

されど電話

いつも繋がる電話であって欲しいと心から思います。







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by ccr-net | 2014-10-20 22:00 | 医療

フットケアの夢を開くZERTIFIKAT

大阪は今日も怖かった

今日はかねてから懸案の3TO(VHO)資格取得の研修に大阪へ行きました。
研修会は医師八名でアクセル・ペルスター先生の楽しい講義とワークショップの7時間コースです。
多くの事を教えていただき、新たな足の仲間も増えました。
大変充実した一日だったのですが、帰りに受難が。

ホテルの前で一向にタクシーが捕まらず、
「まあ、いいか」
と歩き出したのが間違いでした。
新大阪方面に歩いて行くと、いつの間にか高架下の道路へ。
辺りは外灯も少なく人通りもほとんどありません。
いつまで経ってもこの状態が続くのです。

ここで、とんでもない妄想が頭をもたげました。

大阪=怖い、柄が悪い
人通りが少なく暗い=怖い人が来る
路地=喝上げ


いつの間にか、早足から駆け足に。
ようやく淀川の上まで来て、
橋を過ぎると中之島に。
新大阪駅についた時には汗だくでした。

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苦労してとったZERTIFIKAT

大事にします。



それにしても、
誰がこんな大阪の妄想イメージを私に植えつけたのか。

犯人はきっとあのヒトです。




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by ccr-net | 2014-10-19 22:32 | フットケア

日本におけるエボラ出血熱対策

エボラ出血熱の二次感染は対岸の火事か

米国テキサスヘルスプレスビテリアン病院でのエボラ出血熱患者からの二次感染が大きな問題になっている。
当初、エボラ出血熱の二次感染は設備の整った米国の先端病院では起こりえないと言われていた。
その病院で既に2名の二次感染がおこっている。

何故起こったのか?
それは適切な感染防御策がおこなわれなかったからだ。


驚くべき事に、この病院をはじめとした米国の多くの病院で十分な感染防御策がおこなわれていない。
これについては、本日付で全米看護師連合がエボラ対策で大統領の行政命令求める書簡を発送している。
テキサスの病院では、事前の訓練や必要な個人用保護具の準備は不十分だと現場の声が上がっている。

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さて、日本ではどうだろう?
今朝のTVで某大学の呼吸器科の教授が驚くべき発言をしていた。

『日本は医療レベルも高く感染対策の認識も高いので大丈夫!』
なんの根拠をもって、こうした発言ができるのだろう。


仮にエボラ出血熱の患者が日本で発症したとしよう。
その場合、日本ではなんとこのウイルスの検査がかろうじて出来る程度で培養が出来ない。
エボラ出血熱の検査はWHOの定めるBSL4の施設でしかできない。
可能な施設はあるのだが、現段階で許可がでていないのだ。
信じられないことにこれが日本の現実だ。

エボラ出血熱のような第一種感染症指定医療機関は、現在、全国で45施設92床しかない。
熊本では熊本市民病院の1床のみだ。
これでどうして、『大丈夫!』といえるのだろう。

大切なのは、現状の正しい認識と、十分な準備だ。

まだ、遅くはない。





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by ccr-net | 2014-10-16 22:11 | 感染管理

あなたはどんな医療者になりたいか

あなたのビジョンが未来を決める

数日前に日経メディカルオンラインの私のコーナーも模様替えしました。
今回のテーマはビジョン!
判りやすく書きましたので、是非ご覧下さい。

今回のテーマで一番伝えたかったのは、ビジョンで何が変わるかということです。
医療機関のビジョンは個人のビジョンに影響を与え、それが個々の行動や未来を左右します。
逆に、個人のビジョンが医療機関のビジョンを変えることもあるのです。

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ビジョンとは実現可能な目標です。
それは、1年後の自分で有り、10年後の自分です。

10年後どんな自分になりたいか、
それが、ビジョンなのです。


あなたはどんな医療者になりたいですか?

目を閉じて考えてみましょう。

そこに浮かぶあなたこそ、あなたのビジョンです。





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by ccr-net | 2014-10-15 21:47 | 医療

整形外科医であること

型にはまらない整形外科もよいのだ

今日は休み明けの外来で、例によっててんてこ舞い。
診療をなんとか7時過ぎに終え、慌ててPAD(末梢動脈疾患)研究会のコアミーティングに出かけました。
整形外科医がなんでPAD ?と言われそうですが、全くその通りです。
私以外、整形外科医はいません。

でもね、整形外科は機能を良くする外科です。
身体機能をよくすること、それが整形外科の目的です。
ということは、末梢動脈や静脈疾患は避けては通れません。
最近、すっかりはまってしまったフットケアも実はこのPADの延長線上にあります。

整形外科は、手足や体幹・脊椎ばかりを診ているわけではありません。
体の機能をよくするために、いろんな所をいろんな角度から診ているのです。

整形外科医であること、
それは私にとって医師であることなのです。

まあ、王道ではないかもしれませんが、
医師になってよかったなあ・・・と今宵も思ったのでした。
おしまい!



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by ccr-net | 2014-10-14 23:22 | 整形外科
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