SENDA MEDICAL CLINIC BLOG

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リファーラル・リクルーティングってご存じ?

難しい人と職場のマッチング

明日から新年度になり、あちこちの職場に新人が入ってくるようです。
これは医療の現場も同じで、私たちのクリニックも明日から一人新しいナースが加わります。
嬉しいニュースですが、実はこの求人、1年がかりでようやく実現したものです。
医療現場での慢性的な看護師不足は、勿論私たちも同じです。

以前私が勤務医だった時代、辞職し開業すると決まったら急にあちこちから色んなお話しがきました。
それは、高額でのヘッドハンティングだったり、有名大学からのお誘いであったり、
はては中国の雲南省からもお誘いがあったのには驚きました。
(妻と地図で場所を確認し、ベトナムの上にあるので、思わず笑ってしまいました)

『なんで、働いているときに話がこないかなあ・・・』
『だって、絶対辞めないと周りがおもっているんでしょ。』
と笑っていて、ここで気づいた事があります。

世の中には、求める側と求められる側、その両方に常にニーズがあります。
でも、求める側も求める側も、相手がどこにいるのか判らないのです。
通常の求人や人材バンクでは、実はそうしたマッチングはできません。
では、どうしたらいいのでしょう?

そうしたマッチングの新しいシステムとして、リファーラル・リクルーティングがあります。
リファーラル・リクルーティングは一言で言えば、『ひとづて採用』です。
リファーラルとは、『信頼できる人からの紹介・推薦』を意味します。
従って、従来のシステムよりも人と人のつながりによる信頼に基づいたものと言えるでしょう。


最近、facebookなどのSNSを活用した採用手法をソーシャルリクルーティングと言うようになりました。
まだ多くではありませんが、日本でも幾つかの企業に採用されているようです。
TVなどでは就活の一つの方法として、facebookの活用が報道されていたのも記憶に新しいところです。

こんな人が欲しい
こんなところに勤めたい
お互いの強い想いはあっても、どこで出会えるかは判りません。
また、採用してみないとわからない、
実際に働いてみないとわからないのというも事実です。


リファーラル・リクルーティングは、そうしたニーズを結びつけるソーシャルリクルーティングの一つです。
この新しいシステムが、日本でもようやく始まりました。
まだ、IT業界の一部のようですが、じきに医療業界にもやってくるのではないでしょうか。

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望む人が、望むところへ・・・

そんな時代が始まりそうです。




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by ccr-net | 2013-03-31 22:49 | その他 | Trackback

サービスの系譜

研修生はスタッフか?

今日は久しぶりに焼き肉店に行きました。
別に高級ではない普通のチェーン店ですが、私たち家族が大好きな店です。
午後8時頃の入店でちょうどお客さんも1回転した頃、待ち時間は10分ほどでした。
いつものように料理を頼んだのですが、スタッフがみょうに若く、胸には研修生のプレートが・・・
店を見渡してみると、広い店内のあちこちに高校生くらいと思われる若いスタッフの姿が見受けられます。

『一気にスタッフが辞めたのかなあ?』
『いやいや、最近別の場所に新規オープンしたのでそこにスタッフが移動したのでしょう』

などど勝手なことを想像している間に、すぐに料理がテーブルに届きました。
と、ここまでは良かったのですが・・・
今回、いつもと違ってソフトドリンク飲み放題というのにしてみました。
料理を食べ始めて、飲み物も空いてしまい、一人がお代わりを注文しました。
もちろん、テーブルには感じの良い研修生がやって来ました。
10分・・・15分・・・来ません。
ボタンを押して、『飲み物が届きません』と告げました。
更に5分して、ようやく届きました。

『こんなこともあるからね』
そう言いながら笑いながら別の者が飲み物を注文しました。
今度もいつまで経っても、飲み物は届きません。
再度、注文し更に10分後届きました。

ここにきて、ようやく原因に気づきました。
研修生の誰一人としてまともに機能しないです。
少なくとも4人の研修生に頼んだ物は、きちんと届きませんでした。
最後に頼んだデザートも、片付けの際に3人が頼んだ飲み物も一度では届きませんでした。
逆に他所のテーブルの物だと思われる頼んでないものも、何回となく届いてきます。
とても感じの良い年齢も高校生くらいの研修生達なので、怒る気にもならず笑ってしまいました。

でも、これってお店にとっては由々しき問題です。
怒られはしないものの、失笑されているのですから・・・


どのお店にも勿論私たちのような医療機関にも新人は入ってきます。
私たちのクリニックにも今年は2名の新人クラークが加わりました。
最初は自前のスーツに白地のプラカードの名札をつけていた彼女たちも、
1ヶ月後にはクラーク・スーツと金色のネームカードになりました。

二人がスーツの胸にネームカードをつけた日、チーフクラークの栗原がこう言いました。

『今日から貴方たちは、私たちと同じメディカルクラークです。
だから姿だけで無く中身もそうなってもらわないと困ります。
だって患者さんから見たら見分けがつかないのだから・・・』

勿論、ある日突然一人前のクラークになれるわけではなく、あくまでも気持ちと心構えの問題です。
ユニフォームを着たら、
ネームをつけたら、
その日から、他の人が見たられっきとしたスタッフなのです。

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4月から沢山生まれる研修生の皆さん、
あなたたちが研修生から正社員になれる日、
それはきっと輝かしい1日のはずです。

でも、研修生もスタッフの一人、
その心構えがなによりも大切なのです。

そして先輩から脈々と受け継がれるサービスの系譜、
それを絶やさないこと、

なぜって?
それが私たちのなによりの財産なのですから・・・




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by ccr-net | 2013-03-30 22:58 | その他 | Trackback

風疹の予防接種をうけよう

年齢によって変わる感染リスク

最近、風疹の予防接種に対する問い合わせが増えてきました。
当院は、小児はおこなっていませんが成人の風疹や麻疹のワクチン接種は随分前からおこなっています。
以前は、就職や就学あるいは医学系学生に対する予防接種が多かったのですが、今年はちょっと違います。

今年の予防接種の対象者、それは若い女性や男性です。
この背景には風疹の大流行があります。
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昨年と比較し、いかに速いスピードで流行しているかが判ります。
(グラフをご覧になると昨年も実は凄いのですが・・・)
なぜこんなに流行しているのでしょう?

これは予防接種の変化があります。
1994年まで風疹ワクチンの接種対象は女子中学生のみでした。
これが1995年4月より1~7歳半の男女の定期接種(MRワクチン 2回接種)に変わりました。
これにより、1979年4月〜1987年(昭和54年4月2日~昭和62年10月1日)に産まれた方は法律の変わり目で予防接種を受けていない人が多くなりました。
なんだか混乱しそうな数字ですが、一般にはこの出生年月日で判断するとよさそうです。
この人達が今、結婚・妊娠の時期を迎えているのです。

今日の問い合わせは以下のようなものでした。

『妻が妊娠しているので、風疹のワクチン接種を受けたい』
当院の保健師がお尋ねすると
『妻が妊娠中で風疹抗体価は陰性。風疹が流行中で不安なので夫である自分がワクチン接種を受けたい』
これは胎児のCRS(先天性風疹症候群)を心配してのことですが、妊婦は基本的に予防接種が出来ません。

とても感動的なお話しですが、これが現在の主流の考えで厚生労働省もワクチン接種を推奨しています。

厚生労働省は1月29日、定期接種対象者への積極的な接種勧奨や、十分な免疫がない妊婦の夫や同居家族、妊娠希望の女性らに任意での接種を検討してもらうよう自治体に求める通知を出した。

風疹の抗体を持たない20~30代の女性は全国に78万人いるといわれています。

とうわけで、この傾向はまだまだ続きそうです。

適齢期の女性で現在および三ヶ月以内に妊娠予定のない方は積極的に予防接種をうけましょう。
(勿論、事前に風疹抗体価を調べることも大切です)

また、パートナーの男性の方も可能であれば予防接種をお勧めします。



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by ccr-net | 2013-03-26 22:34 | 感染管理 | Trackback

DTワクチンを受けよう

本当は怖い破傷風

成人の汚染創に対する破傷風トキソイド投与は日本でも大分一般的になってきました。
破傷風の世界的死亡率は50%・未治療の成人では15〜60%・新生児は治療を受けても80〜90%!
驚くべき高率です。
そのため、日本では生後3ヶ月から3種混合ワクチンを接種し、最後に11歳時の2種混合をおこなっています。
従って、最後の2種混合(DT)ワクチン接種はとても大切です。
最近はワクチンに対する考えも変わり一般にワクチン接種は以前より活発になっていると言われています。

ところが、3月21日に厚生労働省が発表したデータはちょっと危険です。
今日のCareNetに11歳のDTワクチン接種率が低迷-厚労省集計という記事が出ています。
厚生労働省は21日、昨年度の「定期の予防接種実施者数」を公表した。
それによると、DPT(ジフテリア、百日ぜき、破傷風)ワクチンの接種率は、乳幼児期に受ける4回はいずれも100%を上回ったのに対し、11歳時にDTワクチンで受ける5回目の接種率は、80%に満たなかった。
例年と同じ傾向で、「4回目の接種から間が空き、保護者の関心が薄れることなどが理由」(厚労省の担当者)という。

外傷による汚染創(動物咬創含む)について説明をするとき、DTワクチン接種の話から私は始めます。
破傷風ワクチンの効果は、最終接種から10年間といわれています。
従ってDTワクチンを接種していれば10代はまず大丈夫です。
20歳以降は、基本的に基礎免疫がありませんから、原則として3回接種が必要になります。
DTワクチン接種後の10代や基礎免疫のある成人の場合、汚染創では1回の追加免疫でOKです。

よく米国は1回接種と言われるのは、米国では成人でも10年ごとに破傷風予防接種を行っているからです。
基礎免疫があるので1回接種で十分なのですね。

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先週3回目の破傷風トキソイド接種を終えた動物咬創の60代の女性はにっこり笑ってこう言っていました。

『これで70まで大丈夫!』

その通りなのですが、
問題はいつ接種したか覚えておくのが大変なこと!

取り敢えず2020年まで大丈夫!と覚えて頂くことにしました。

お子さんをお持ちのお母さん、
DTワクチン接種をくれぐれもお忘れ無く・・・



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by ccr-net | 2013-03-25 22:08 | 医療 | Trackback

桜の花の下

満開の桜になにをみるか

満開の桜もそろそろ散り始め、美しい季節になりました。
週末、研修で東京に行きましたが、まさに春爛漫・・・
街も河面も桜の花が咲き乱れていました。

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桜の花というと、
一斉に咲き華やかに散るその様子から
妖しさ、儚さを巡って様々な話があります。
坂口安吾の『桜の森の満開の下』や梶井基次郎の『桜の樹の下には』は、
その妖しさめぐる話ですが、あまりにも有名です。

そして桜の森が彼の眼前に現れてきました。
まさしく一面の満開でした。風に吹かれた花びらがパラパラと落ちています。
土肌の上は一面に花びらがしかれていました。
この花びらはどこから落ちてきたのだろう? 
なぜなら、
花びらの一ひらが落ちたとも思われぬ満開の花のふさが見はるかす頭上にひろがっているからでした。

                         ー 桜の森の満開の下 ー 

桜の花の咲き乱れるさまは本当に美しいものです。
その美しさと怖ろしさ、それはどこからくるのでしょう。

花の寿命自体は桃や梅とあまり変わらない桜ですが、
一斉に咲き一斉に散る姿がそう思わせるのかもしれません。


さくら花 

 いのちいっぱいに咲くからに 

  いのちをかけてわれ眺めたり 

    
                            岡本かの子



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by ccr-net | 2013-03-25 07:32 | その他 | Trackback

結婚すると健康になる?

健康と結婚の不思議な関係

結婚は人生の墓場・・・
誰もが知っているこの言葉、
実は有名な詩人ボードレールの言葉の誤訳だそうです。
当時流行していた梅毒を警告するために『結婚する時は墓場のある教会で身を清めなさい』が真実です。

でも、実際結婚すると長生きするのでしょうか?
それとも・・・

そんな疑問に対する一つの答えが出ました。
結婚は健康な人にとっては有益と題されたこの記事は、ヘルスデージャパンに本日掲載されたものです。
結婚は、健康状態が良い人には有益だが、不良になったとき死を防ぐような作用はあまりないことが、米オハイオ州立大学社会学助教授のHui Zheng氏らの大規模研究でわかった。研究論文は、「Journal of Health and Social Behavior」3月号に掲載された。この結果は男女ともにあてはまり、別居、離婚、死別した人や未婚者でも同様だったという。また、既婚者は非婚者に比べて自分の健康を過大評価していた。

なんだか判りにくい日本語訳ですが、内容をよく読むと次のようになっています。
・健康な結婚していない人は、3年以内に死亡するリスクが結婚している人より2倍高い。
・健康と自分を思っていない人は、結婚している人と結婚していない人の死亡リスクの差はない。

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ということは、健康な人は結婚した方がよいということでしょうか?
すでに体調の悪い人の場合結婚するメリットが健康上はないというのも不思議ですね。

尤も、すでに結婚し体調も悪くない私には都合の良い結果がでたのですが・・・




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by ccr-net | 2013-03-21 22:25 | 健康 | Trackback

成長期の体の変化にご用心

子供の体は日々進化する

子供の成長期のスポーツ障害には野球肘やオスグッド・シュラッター病やシーバー病などいろいろあります。
春休みを間近に控えた今日も、そうした子供達がやってきました。
その中の一人の中学1年生、膝の痛みがここ1ヶ月ほどあるそうです。
膝を見てみると膝下の脛骨粗面(膝下の筋:膝蓋筋腱が付いている場所)が腫れています。
痛みがあるのも熱をもっているのもこの場所、
レントゲン写真を見るまでも無くオスグッド・シュラッター病です。

さてこの中学生、1年前には腰痛でやってきました。
その時は単なる疲労性の腰痛で、年齢の割に柔らかい体に驚いたものです。
(最近の子供は体が硬い子が多いのです)

ところが、今回はとても硬い!

膝を伸展する大腿四頭筋と屈曲するハムストリング
この二つが硬いと、構造上スポーツを行う際、強い力が脛骨粗面にかかることになります。
今回は、これが原因の一つでした。

でも1年前には柔軟な体をもっていたこの男の子、
なぜ急に硬くなったのでしょう?
答えはお母さんの言葉にありました。

『この半年で8cm身長が伸びたんですよ!』

急激な骨成長に筋肉が追いつかず、結果として硬くなったのです。
成長痛の原因の一つですが、最近では成長痛は心的要因が大きいと言われています。

子供はある時期どんどん体が大きくなります。
子供の体は毎日変化しているのです。

それは身長ばかりで無く、
体の柔軟性や筋力、
勿論、脚の長さや足の大きさも変わっています。

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成長期の体の変化にご用心!

昨日の僕は今日の僕ではありません。

まさに子供は生きる奇跡ですね。






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by ccr-net | 2013-03-18 22:07 | 整形外科 | Trackback

食糧自給率の不思議

カロリーベースの食糧自給率は必要か? 

安倍首相のTPP参加表明を機に、食糧自給率の話題がまた出てくるようになりました。
TPPの是非は兎も角として、日本の食糧自給率がなぜ低いのか考えてみました。

現在、日本の食糧自給率に対して識者の意見は二つに割れています。
まず農林水産省を中心とした『食糧自給率40%は先進国中最低ライン危険!』という意見。
その代表選手が、FOOD ACTION NIPPONです。
日本の食料自給率は戦後大きく低下の一途を辿り、昭和40年度には73%だった自給率が、平成23年度には39%まで落ち込みました。米や砂糖などを除くほとんどの食料の自給率が昭和40年当時に比べて著しく低下し、その分を輸入に頼っているのが現状です。この数値は、世界の主要先進国の中でも最低水準に値します。

もっともよく耳にする意見ですので皆さんもよくご存じのことだと思います。

これに対して反対意見は『「食料自給率40%」は大嘘!』というものです。
その論拠は、『農業生産額で日本は世界第5位の農業大国』ということになっています。
はて、食糧自給率と農業生産額、これって何が違うのでしょう。

そもそも食糧自給率はカロリーベースで考えた日本独自のもの、それに対して農業生産額は金額ベースです。
これは、一般には米国からの規制緩和圧力を弱めるため1983年農林水産省がカロリーベースの農産物統計として食糧自給率を突然使い始めたといわれています。
グラフを見てみましょう。
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1960年と比較し、大きく食糧自給率が減っているのがわかります。
同様に小麦の自給率も大きく下がっています。
これはカロリーベースですので、小麦の輸入が増えれば当然食糧自給率が減ってくるのがよくわかります。
この原因は、食生活の変化ばかりではありません。
実際、小麦の生産量は昭和35年の150万トンに対し平成23年は73万トンに減少しています。
これは海外からの安価な小麦の流入が原因と言われています。
ではこれに対抗するにはどうしたらよいのでしょう?

TPP加入前の現時点で、すでに小麦生産額260億円に対し総額1300億円の補助金がでています。
なぜ、これだけの補助金が出て減産するのかはよく判りませんが、単純ではないようです。

次に、農業生産額について考えてみましょう。
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よく『日本は世界第5位の農業大国!』の根拠として示される図です。
これだけ見ると、『おお、凄い!』となってしまうのですが、ことは単純ではありません。
と言うのもブラジル・ウクライナなどの農業国が入っていないからです。
では、どう判断したらよいのでしょう?
ここで、世界食糧機構(FAO)が発表している農業統計FAOSATを見てみます。
ここでは、Top 20 農業品目についての生産金額(Value)と生産重量(Quantity)を比較しています。
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日本はそれぞれ13位・17位に入っています。
この辺が、世界標準の基準で見た実力といったところでしょうか。

要するに、日本は中の上くらいの食料生産国といえます。
こうなると、自給率40%は危険!というのは少し大げさなような気もします。

小麦はパンや麺などの直接口に入るもの以外に、飼料でもありますから簡単な比較は困難です。
そこで、単純にカロリーだけで考えてみました。
(もともとカロリーベースの食糧自給率ですから公平な気もします)
米の代表選手のご飯は茶碗一杯140gで235kcal、
それに対して、食パン1枚(八つ切り)で132kcal、
二枚食べるとご飯のカロリーと同じになります。
単純に考えると、もっとご飯を食べれば食糧自給率は上がるということになりますね。

食糧の自給は大切な問題です。
けれども数字だけで見ていると、なんだか本質を見失いそうですね。


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ということで、
お米の大好きな私は、取り敢えずお米を食べ、自給率のアップに貢献しましょう・・・
なあんて、単純な問題ではなさそうですが。





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by ccr-net | 2013-03-17 23:20 | その他 | Trackback

効率性と優しさ、優先するのはどちら?

大切なのは患者さん

今日は金曜日で、急患有り、スポーツ障害有りで、
いつものようにクリニックはてんてこ舞い、
その中で、幾つか気になることがありました。
診療が終わった8時前、2Fのラウンジに上がるとメディカルクラークが待っていました。
そう、今日はクレド勉強会の日です。
いつもは7時から始めるこの勉強会も今日はすっかり遅くなってしまいました。

『今日は遅くなったので抄読会は辞めて、ちょっとだけ皆にお話しをしましょう』
そうして始めたのが、今日気になった『仕事の効率性と患者さんへの配慮』の話です。

といっても、たいした話ではないのです。
今日来院された患者さんは診療予約が午後3時(治験のため)、リハビリテーションが午後4時半でした。
午後3時に診療、午後4時半にリハビリ・・・どう考えてもおかしな予約です。
実際にはこの予約は次のように決まりました。
まず診察室で次回の予約が午後3時(CRC:治験コーディネーターとの面接を含みます)、
続いてリハビリテーション室で予約が午後4時半に決まりました。
さすがに担当の理学療法士も疑問に思い、チーフクラークに尋ねたようです。
『それはCRCとの関連なのでCRCと調整されたらいかがですか?』
彼女はそう答え、理学療法士は疑問に思いながらも自分の予定が他につかずそのままになったようです。
そして今日を迎えました。

なんで、こんなへんな予約がまかり通ったのでしょう。
それはそれぞれの職種が、患者さんへの、他の職種への思いやりが足りなかったからです。
解決法は簡単でした。
それはたった一本私に連絡すればよかったのです。

医療機関では、時々こうしたことがおこります。
特に慌ただしい毎日を送っていると、ともすれば仕事の効率性を優先させます。
忙しい中で、いかに効率よく質を維持して迅速な医療をおこなっていくか・・・
それは医療機関としては当たり前のことです。

でも、一つ忘れてはいけないことがあります。
それは、すべてのことは患者さんのためにおこなわれているということです。

効率性を求めるのは、誰のため?
けして自分たちのためであってはいけません。
迅速で的確な医療を患者さんに提供できるためでなくてはいけません。

その根底にあるのはなに?
それは優しさなのだと考えています。

その優しさを支えるのは勿論すべてのスタッフですが、
私たちのクリニックのキーパーソンはメディカルクラークなのです。

患者さんの傍に寄り添い、
耳を傾け、
目を見開き、
患者さん一人一人の心をくみ取る、
それが私たちのクラークの仕事なのです。

まだまだ合格点ではないかもしれませんが、
彼女たちの一人一人の心の中にあるのは、
そうしたホスピタリティー・マインドなのです。

そして、こんなふうに話は進んでいきます。

あなたたちと、こうして話していていつも感じるのは人への優しさ、思いやり・・・
私の想いを感じ、それを実際におこなってくれるのも、あなたたち

クラークの誇り、
仕事のやりがい、
それは、そうした優しさにこそあるのだと、
私はいつも思っています。

貴方たちは私の誇りです。


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スマイル、

それは、

私の笑顔、あなたの笑顔・・・

でも大切なのは患者さんの笑顔


大切なのは優しさで、効率性は手段にすぎません。




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by ccr-net | 2013-03-15 22:47 | CLINIC | Trackback

腰痛の原因はどこにある?

手術が根治療法とは限らない

最近は、腰痛症の方が非常に多くさながら『今のブームは腰!』という様相を呈しています。
以前、毎日変わるその日のブームという記事を書きましたが、昨日はまさに『腰の日』でした。

そんな腰の日の中、終了間際に来院された一人の男性。
3年前にも同様の症状で来院された腰痛症の方です。
『以前と同じ腰痛症ですが、一段と背中や腰・下肢の筋肉が硬くなっていますね』
『先生、どこか手術するとスパッと治りはしませんか?根本的治療をしたいのです。』
『いえ、あなたの場合は保存療法こそ根治療法なのです』
『??』

腰痛症の方と交わす比較的多い会話です。
腰が痛い → 何か原因があるはず → 手術だ!
よく陥りやすい整形外科疾患のピットフォールです
勿論手術適応の方もいらっしゃるのですが、それは少数です。

他の疾患に例えてみると、次のようになります。
慢性の肩こりがある → 手術だ!
頭痛がある → 手術だ!
疲れやすい → 手術だ!
こんな乱暴な論理はあるはずもなく、多くの方も手術を望みはしません。
(勿論、中には手術適応症例もありますが・・・)
では、なぜ腰痛の場合、『原因の追及を!』『可能なら手術でもして治したい!』となるのでしょうか?

はっきり判りませんが、恐らく腰痛=椎間板ヘルニアというイメージが浸透しているからではないでしょうか。
腰痛の多くは筋膜性腰痛であり、一種の生活習慣病です。
単に背骨のアライメントやバランスだけでなく、生活習慣や行動パターンにその原因があります。
そうした意味では肩こりに非常に似ています。

でも生活習慣を変えるって難しくはありませんか?

その通りですが、そのために保存療法があるのです。
一つは薬物療法、もう一つはリハビリテーションや認知行動療法です。
薬物療法に関しては多くの誤解があります。
痛み止め=一時しのぎというイメージが定着しているのです。

慢性の痛みは、痛みの悪循環で成り立っています。
つまり痛みが次の痛みを呼ぶのです。
したがって痛みを取ることこそ、根治療法に繋がるのです。
従来の消炎鎮痛剤は、限界がありました。
軽い疼痛はコントロール可能でしたが、強い疼痛をとることは困難でした。
現在オピオイドを中心とした強力な鎮痛作用を有する薬剤が登場し、疼痛のコントロールが可能となりました。
疼痛を半分にするのではなく1/10までに減じることにより痛みから解放されることが可能となったのです。
痛みの治療は劇的に変わっているのです。

また同時にリハビリテーションや認知行動療法をおこないます。
薬物療法により疼痛を改善することはきっかけにすぎません。
同時に行動変容をおこなうことにより、腰痛がおこりにくくなるのです。
現在、私たちはその治療の一環としてロビン・マッケンジーが考案したマッケンジー法をおこなっています。
マッケンジー法の不思議を参照下さい。)

b0102247_758496.jpg
The Mckenzie Institute Japan 国際マッケンジー協会日本支部のホームページ はこちら

ということで、腰痛の根治療法の基本は保存療法です。
(高齢者の腰痛は筋肉の衰えによる耐用性の問題がありますので困難です)

手術は有効な手段ですが、万能ではありません。

あなたのその症状、本当に手術が必要ですか?





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by ccr-net | 2013-03-15 08:01 | 整形外科 | Trackback
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医療と健康について


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