SENDA MEDICAL CLINIC BLOG

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馬鹿げたアイデアがあるんだ

素敵なチームが語る言葉

今日のMacFan.jpに亡きジョブズに捧げる名スピーチ全訳という記事が出ています。
これはクパチーノのApple本社でおこなわれたジョブズの追悼式典でのスピーチです。
Tim Cook、Bill Campbell、Al Gore、Jonathan Iveの4人が語った言葉、
そのどれもが素敵ですが、Al Goreの語ったビートルズの
『 In the end, the love you take is equal to the love you make』に心打たれます。
これは、Paul McCartneyのビートルズ最後の曲と言われるThe Endの歌詞です。
真面目なAl Goreにしては、ちょっとおしゃれですね。

そして、最後にスピーチをしたJonathan Ive、
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スティーブはいつも私に「ヘイ、ジョニー、馬鹿げたアイデアがあるんだ」と話しかけてきました。それは時には本当に馬鹿げたアイデアだったり、時にはさらにひどいアイデアでした(笑)。しかし、部屋の空気をすべて吸い取り、お互い黙り込んでしまうときがありました。大胆で、クレイジーで、そして素晴らしく崇高なアイデア。または、静謐でシンプルながら細部まで巧妙に深い意味が隠されているアイデア。

Steveの良き友人と言われたJonathan Iveらしいスピーチで、思わず心が熱くなります。

馬鹿げたアイデアがあるんだ

こんなふうに仲間やスタッフと話せたらいいね!


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by ccr-net | 2011-11-30 22:11 | その他

学べば学ぶほど、自分が何も知らなかった事に気づく

学ぶ機会に意味がある

今日は12時半からクリニック2FSTUDIOで薬剤の勉強会がありました。
なんと今月3回目です。
いつもは参加できない私も、なぜか今日はこの時間暇になりしっかり参加しました。
(私たちのクリニックはノンストップ診療なのでこの時間に体が空くことはまずありません)
仕事に従事しているスタッフを除き、STUDIOはほぼ満席で三十数名!
感心!感心!

勉強会は、内容はともかく参加することに意義があると、昔から思っています。
なんとなあく聴いていると、いつの間にかその情報が頭に残っていて、
『ああ、そういえば、なんかあったよね』と思い出すことが可能です。
ですから、まず参加すること、できれば耳を傾けること、それが大事です。
もっとも、忙しさを理由に出席率の悪い私が言えた義理ではありませんが。
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学べば学ぶほど、自分が何も知らなかった事に気づく、
気づけば気づくほどまた学びたくなる。

アインシュタインの有名な言葉です。

今日の薬剤はよく使用し熟知しているつもりの薬剤でしたが、新しい発見がいくつもありました。
やはり、勉強会は楽しいですね。

今年最後の薬剤勉強会、
有意義な30分でした。


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by ccr-net | 2011-11-29 22:45 | 医療

カルピスを飲むと頭が良くなる?

初恋の味の効果は

カルピスと言えば『初恋の味』ですが、昔はお中元の定番商品でした。
子供の頃夏休みにグラスに氷を入れカルピスを作るときワクワクしたのを覚えています。
そんなカルピスに凄い援軍が現れました。

カルピス-静岡県立大、乳酸菌LHによる記憶向上解明、ドーパミン増という記事がCareNet.comに出ました。
カルピスの発酵応用研究所は、静岡県立大学食品栄養科学部の横越英彦教授と共同で、乳酸菌ラクトバチルス・ヘルベティカスを用いた発酵乳(LH発酵乳)の摂取による記憶向上のメカニズムの一端を明らかにした。ラットを用いた実験を行い、摂取後、脳内の神経伝達物質ドーパミンの量が増加することがわかった。この成果を踏まえ、カルピスではエビデンスを積み重ねて、ヒトに対する機能性の検証へ研究を進める考え。

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カルピスを飲むと記憶力が向上する、

ちょっとワクワクしませんか?




というわけで、

以前頂いた美味しいカルピスでも飲みましょう。





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by ccr-net | 2011-11-28 23:33 | 健康

健診と医療の連携はどこに?

大切なのは地に足のついた活動

昨日、済生会熊本病院健診センターの予防医療連携会議が夜ありました。
健診センター内で完結していた予防医療を地域の一般開業医との連携へ繋ぐシステムを作る新しい試みです。
こうした新しいコンセプトでものごとを始めるには、もの凄いエネルギーと情熱そして斬新なシステムの構築が不可欠です。
今回の連携会議は初回でもあり、十分な意気込みは伝わりましたが具体性にはちょっと欠けるものでした。
今後の展開が楽しみでもあり、不安でもあります。

予防医療の連携は、未病の状態ですから実はとても微妙です。
患者のモチベーションの維持、異なる医療機関での情報の共有、本来保険診療でなく自費診療ですからそれに見合う新しいエコシステムの構築と・・・課題は山積しています。
会議の後、ダブルブッキングしていた某会へ夜の道を移動しながら、『前途多難』という言葉が浮かびました。

一夜明け、今日は午後から熊本市花園コミセン祭りに健康相談医として出かけました。
私が参加している『健康さるく熊本西』の活動の一環です。
健康さるく熊本西については、以前本blogでも本当の医療・福祉連携は、ここにあるボランティアは寒いボランティアであることなどでご紹介しています。
本日出動した花園地区は熊本でも地域のコミュニティーが充実し、しっかりとした活動をされています。
今日のコミセン祭りも昨年に引き続き大賑わいでした。
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写真は終了後撮影した健康さるく熊本西のメンバーの一部です。
実際には西保健福祉センターから3名・青磁野リハビリテーション病院から2名・医師は私と金澤先生の2名で医師のみ午前・午後で交代しています。
出て行くまでは、ちょっと億劫なのですが(出不精なので)、行ってみるととても楽しい一時でした。
スタッフの皆さんも写真はちょっと緊張気味ですが、生き生きと活動され笑顔で一杯です。

やっぱり予防医療と医療の連携というのは、本来こういうことなのではないでしょうか。

基幹病院の健診センターといかにして連携するか、
勿論地域の個々の医療機関抜きでは語れないでしょうが、
こうした地域のコミュニティーや保健福祉センターとの連携が不可欠なのです。
西保健福祉センターの池田さんにお話し、早速明日済生会熊本病院健診センターと西保健福祉センターとの連携について検討をして頂くことにしました。

楽しい1日でしたが、帰りにちょっとばかり山道に迷ってしまいました。
さて、来週はお隣の西山中学校で同様の活動をします。
今度は、迷うことはなさそうですね。

その後、往診をすませ自宅に帰ったらくまモンがゆるキャラグランプリ2011 NO1になっていました!!
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がんばったね、くまモン!!


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by ccr-net | 2011-11-27 17:50 | 健康

キウイはお好き?

なんだかよさそうだけれど、不思議な果実

秋になり梨やリンゴ、ミカンなどいろいろな果物が美味しい季節になりました。
そうした晩秋にキウィの降圧効果、リンゴに勝るという面白い記事がヘルスデージャパンに出ました。
「1日1個のリンゴで医者いらず」とは必ずしもならないが、1日3個のキウィ(kiwi)で血圧が下がる可能性が小規模研究で示され、米オーランドで開催された米国心臓協会(AHA)年次集会で発表された。
軽度の高血圧の男女がキウィを1日3個、8週間食べたところ、リンゴを1日1個食べた群よりも収縮期血圧(最大血圧)が3.6mmHg低かったという。「キウィは小さな果物だが、その緑色の果肉に多数の栄養素が含まれ、強力な抗酸化物質であるルテインが豊富であり、これが降圧効果に寄与している可能性がある」と、報告者であるノルウェー、オスロ大学病院のMette Svendsen氏は述べている。心臓病専門医らは、単独で心臓の健康改善に有効な魔法の食品は存在しないと釘をさす一方、心臓によい食事として推奨される1日5サービングの果物と野菜にキウィを加えることには同意している。

なぜキウイがいいのかはよくわからないけれどもルティンが豊富にあるからだろうという結論にはちょっと(?)がつきますが、きわめて興味深いお話ですね。
血圧と言えばやはり一般的にはカリウムですから、カリウムの量をみてみましょう。
果物のカリウム量は、200gあたりキウイ(2個分)580mg・リンゴ(1個分)220mg・ミカン(2個分)200mg・バナナ(2本分)720mgとバナナには劣るものの圧倒的に高いカリウムを含んでいます。
またルティンも100gあたり418μgと高く、中でもベビーキウイは762μgも含まれています。
この値、確かに他の果物と比較すると高いのですが、ほうれん草の5869μgと比較するとたいしたことはありません。
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さて、何が有効なのでしょう?

今回の研究ではよくわかりませんが、とにかく効果はあるようですね。
明日から1日3個のキウイ、
あなたはいかがですか?


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by ccr-net | 2011-11-24 23:00 | 健康

医療は科学か?

医療は万能ではない、否定する愚かしさ

昨日来院された40代の女性、肩と足背の痛みが主訴です。
数ヶ月前より痛みがあり数カ所の医療機関を受診され、いずれも『異常なし』との診断。
最後の医療機関にいたっては、『精神的なものだ!』と一言で片付けられています。

さてXPを撮り診察をしましたが、予想通り何も異常所見はありません。
けれどもエピソードは一貫性があり、痛みは歴然と存在するのです。

医療者も患者もよく勘違いをするのは、
『画像や検査結果がすべて』と考えることです。
〝画像に異常がある=病気〟ではありませんし、逆に〝他覚的所見がない=病気ではない〟でもありません。
大切のなのは訴えや症状であり、XP・MRIなどの検査や他覚的所見はあくまでもそれを補足しより正確な診断を得るためのものです。

今回の症例では、痛みは歴然と存在します。
ただそれを今の医学のレベルでは客観的に評価し診断することができないだけです。
それでは、どうすればよいのでしょう?

答えは簡単です。
原因をこれ以上追及することなく、症状をいかに改善するかそれを考えていけばよいのです。

整形外科領域には痛みの治療も含まれていますから、時としてこうした原因の特定できない症例に遭遇します。
この際、大切なのはきちんとした検査をおこなって特定できないものは、それ以上原因を追求しないことです。
必要以上の原因追及は、誤った結論・誤った治療に結びつくことがあります。
先日おみえになった方は、他院への頸椎の手術依頼書をもらわれ納得できず、当院を受診されました。
明らかに頚椎由来と思われない上肢麻痺が存在したため、電気生理学的検査をもっとも信頼できる神経内科医に依頼しました。
結果、motor neuron diseaseで神経内科的治療となりました。
この方の場合、画像上の異常を神経所見より優先したため誤った結論に達していたのです。

医療は科学です。
けれども科学で有るが故に限界があります。

特に痛みの原因は特定できていないもののほうが圧倒的に多いのです。

医療はアートではない
よく言われる言葉です。
それは、ひとりよがりの医療はよくないというEBMに基づいた言葉でもあります。

でも、
医療は科学で有り、アートなのです。
それは、同じ材料・同じ造形をおこなっても出来上がってくるものは異なるからです。

痛みについてもし原因がわからない場合、
さっさと痛みの治療に取りかかりましょう。
今は、昔では考えられないくらい多くの薬剤が存在します。
そしてほとんどの痛みは薬剤による治療が可能となっています。

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診察上異常がないから、問題ない。
それは真理であり、真理ではありません。

謙虚であること、私を含めて医療者全員に必要なことです。

最近、少しばかり私が傲慢であったことは内緒です。



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by ccr-net | 2011-11-23 15:40 | 医療

門前の小僧習わずして経を読む

大切なのは学ぶ環境

開業して10年近くなると整形外科だけでなく、内科も皮膚科も何でも診るいわゆる総合医としての役割が多くなってきます。
けれども整形外科医への一般の偏見(?)は大きく、
『なぜ整形外科医なのにそんなことを知っているのか?』
と同業の先生やスタッフから言われることがあります。

例えば、先日不眠の高齢者への睡眠導入剤投与についてですが、他院で投与されていた薬剤に対して、
『この薬は筋弛緩作用が強いから、マイスリー(ゾルピデム)のほうがいいかも?』と発言しました。
この方、よく転倒されるのです。
『なぜマイスリーがいいのですか?』
『筋弛緩作用が弱いから転倒しにくいでしょ。それにハルシオンのような耐薬性や反跳性不眠(中止時の不眠)もないから』
『へー、そうなんですか』と不思議そうです・・・私が整形外科医だから。

もっともクリニックのスタッフとのこうした会話は日常茶飯事で、
『この白血球分画の意味は?』
『マイコプラズマに効く抗生剤は?耐性菌の割合は?』
『CRPはいつの炎症状態を現すの?』
『尿糖だけが高い人の診断は?』
なんて質問をよくスタッフに投げかけていますし、スタッフもそれに答えてくれています。

こんなふうにいろんなことの知識を得たり応用ができるようになったのは、勤務医時代クリニカルパスの仕事をしていたからです。
当時病院全体のクリニカルパスの責任者をしていた関係で、よくあちこちの病棟でパスコーディネーターの仕事もしていました。いわゆるパスの調整役です。
『先生、今度糖尿病の教育入院のパスを作るんですが、お時間有りますか?』
『えーと、いつですか?』
というような連絡が各科から私にあり、事前に医師や薬剤師・栄養士・看護師から山のような資料が届きます。
そして、それらの資料に目を通した上でパス作成会議に参加しコーディネーターとして各職種の意見の調整を図るのです。
『A先生、この資料ではエビデンスはこうなっていますがいかがですか?』
『薬剤師のBさん、今のA先生の意見についてどうですか?』
などと振っていくので厭でも最低限の疾患に対する知識や治療は身についていきます。

先ほどの不眠時の薬剤投与についても同様です。
クリニカルパスの中には当然、不眠時指示や疼痛時指示があります。
例えば不眠時指示で考えます。
不眠には、就眠障害(寝付けない)と中途覚醒(目が覚める)の2種類があります。
勿論それにより使用する薬剤は違ってきます。
高齢者の不眠の場合は途中でトイレに行かれることもあり、できるだけ筋弛緩作用がないものを選択します。
従って、筋弛緩作用のあるハルシオンよりマイスリーが耽溺性を別にしても優れています。

私がクリニカルパスを始めた時期は丁度EBMや感染管理・安全管理・NSTといった新しい概念がでてきた黎明期でした。
クリニカルパスをきちんとやるということはこれらすべてを最低限把握しなくてはいけません。
その中で聖路加の井上先生や柴田先生、中部病院の遠藤先生、NSTの東口先生(当時尾鷲総合病院)と親しくなりました。
こうした当時の経験や知識が今も生きており、常に最新の知識を得るという習慣を身につけさせてくれたのだと思います。

また私のいた基幹病院は三次救急でした。
そこで全体当直をしているといろいろな患者が運ばれてきます。
専門性のある症例は30分以内に専門医が来る体制でしたので、彼らからも多くのことを学ばせてもらいました。

まさに門前の小僧習わずして経を読む、
自然に体で覚えていったのです。


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こうした経験が今の私の総合医としての立ち位置を形作っているのでしょう。
おかげで、うちのスタッフは質問攻めで迷惑でしょうが・・・

でもね、医療者としての力はそうしたところでついていくのですよ、スタッフのみなさん。
もちろん、私自身皆から毎日多くのことを『へー!』と学ばせてもらっているのは言うまでもありません。

あなたは毎日学んでいますか?
立ち止まってはいませんか?


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by ccr-net | 2011-11-21 22:55 | 医療

傷は洗浄が一番

創傷管理に大切なのは観察と清浄化

今日は日曜日。
朝9時から3名の創傷管理を予定していました。
残念ながら1名(3歳女児、昨日顔面縫合)は来院されませんでしたが、他の2名は定時前に来院されました。

『なぜ日曜日にも傷をみるのか?』と時々尋ねられるのですが、それは必要だからです。
創傷には毎日診なくともよいもの、診なくてはいけないものの2種類があります。
毎日の管理が必要でないものは1週間後でも大丈夫。
ところが毎日診なくてはいけないものは、わずか1日で悪化してしまいます。
したがって、平日も休日も関係ないのです。

今日来院された一人は、創感染からの慢性骨髄炎の疑い(明日MRIと培養結果がでます)で診はじめて4日目。
見た目は随分改善し熱感も消失しました。
あとは明日の結果を待つのみ・・・骨髄炎を起こしていないことを祈っています。
もう一人は外傷後の巨大血腫で下腿軟部組織が壊死をおこした方。
ようやく壊死組織を除去し終わり、少しづつ軟部の再生が始まっています。
お二人とも1リットルの微温湯で洗浄(細いノズルを使用します)し、軟部の清浄化と刺激を行います。
最初の方はその後創傷被服をおこなうだけですが、後の方は傷も深く大きい(150mm)ため、カルトスタット+デュオアクティブ処置を行った上で鬱血を防ぐ目的でバンデージングをします。
今のところ順調に経過していますが、どうしても駄目な場合は皮膚移植(軟部も含めて)が必要になります。
(もっともエコツージェルという奥の手はまだ使っていません)

こうした創傷処置で大切なのは、一般の認識と違い消毒ではなくて創の清浄化と再生のための刺激です。
過度の消毒は軟部組織を痛めつけ逆に創傷治癒を送らせます。
またイソジンのような色のついた消毒薬は傷の観察がうまくできなくなりますので、消毒後洗い流すことが必要です。
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大切なのは観察と清浄化、
創傷管理の基本です。



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by ccr-net | 2011-11-20 12:40 | 整形外科

案ずるよりは生むが易し

寝た子を起こすな

整形外科をしていると怪我や骨折の症例は日常茶飯事、
縫合や骨折の整復で大わらわの日もあります。
昨日は、そんな1日でした。
3歳の男児が目の横を切りお母さんと来院しました。
以前もご報告したようにこの年齢の男児はやっかいです。
女児のように肝が据わっておらず、大暴れすることが多いからです。
(一般に女の子がお利口さんです)
保育園で貼ってもらったガーゼを外すだけでも大騒ぎ・・・
さてさて、先が思いやられます。
本来縫合が必要な20mmの傷ですが、本人の協力が得られない場合は縫合できず接着剤でとじることがあること(以前ダーマボンドでの創接着術についてで報告しました)を母親に説明し、取りあえずキシロカインゼリーで処置しました。

さて、それから15分後・・・

男児はすっかり疲れて母親の胸で眠っています。
静かに縫合準備を終えると、看護師3名で子供を優しく(?)押さえ、縫合にとりかかりました。
まずは、優しく1針・・・目を覚ましません。
続いて2針、3針・・・
結局4針縫合しました。
こうした場合、6.0ナイロンを使用することは、以前もご報告した通りです。
局所麻酔なしの縫合はいかが & 麻酔は必要ですか?

よかった、よかったとスタッフ一同とお母さん、胸をなで下ろしたのはいうまでもありません。

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案ずるよりは生むが易し

やっぱり子供は疲れさせるのにこしたことはないのかもしれませんね。

寝た子は起こすな・・・今回の教訓です


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by ccr-net | 2011-11-18 23:14 | 整形外科

塩分制限は錦の御旗か?

何事も中庸が肝心

塩分制限が生活習慣病にとって大切なことは昔からよく言われています。
最近、普段からコントロールのよい高血圧の男性が意識消失をおこし基幹病院に入院となりました。
勿論、1週間ほどで元気に退院となったのですが、診断はSIADH(抗利尿ホルモン不適合分泌症候群)。
SIADHは、尿量を減少させる作用を持つホルモンであるバソプレッシンが過剰に分泌・作用することによって起こる症候群です。
原因としては、肺癌(特に小細胞癌)や中枢神経疾患(髄膜炎)、ADH産生腫瘍や薬剤があります。

さて今回の方は非常にまじめな方できちんと高血圧のお薬を内服し、生活を節制し、勿論原因となる薬剤の摂取や腫瘍などもありません。

では原因は?

その原因はこの方の真面目できちんと生活を律する性格にありました。
塩分摂取を気にするあまり、塩分を極度に制限しナトリウム不足となってしまったのです。
結果として低ナトリウム血症となり意識障害をおこしたのです。

なんでも程度が問題ね・・・そう思っていたら、今日のヘルスデージャパンに食塩制限が心疾患リスクを高める可能性が新しい研究で浮上というとても興味深い記事が出ました。
これはAmerican Journal of Hypertensionオンライン版に掲載されたコペンハーゲン大学の研究です。
数十年にわたり、医療専門家らはナトリウム摂取量を減らすことによって心疾患および脳卒中のリスクを軽減できると訴えてきた。米国の新しい食事ガイドラインでは、1日のナトリウム摂取量は2歳以上で2,300mg未満とされ、51歳以上の人、黒人および高血圧、糖尿病、慢性腎疾患リスクのある人は1,500mgに制限する必要があるとされている。また、米国心臓協会(AHA)はすべての米国人に1日1,500mgを推奨している。
一方、米国人の1日のナトリウム摂取量は平均3,400mgと推定され、基準を大幅に超えている。しかし、最近のヨーロッパの研究では、健常者ではナトリウム排泄量が低いと心臓関連死のリスクが高く、ナトリウム排泄量の高さと血圧および心疾患合併症のリスクの高さには関連がみられないことが示されている。
今回発表された研究は、高ナトリウム食と低ナトリウム食を比較した167件の研究データをレビューしたもの。食塩摂取量が少ないと、正常血圧または高血圧の白人、黒人およびアジア人に血圧降下が認められたが、それに伴いコレステロール、トリグリセリド、酵素レニン(血圧コントロールに関与)、ノルアドレナリンおよびアドレナリン(血圧および心拍数に影響)値の有意な増加がみられた。

さて、食塩制限は良いことばかりではないということですね。

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前述のSIADHといい今回の研究といい、何事も中庸が一番と言うことでしょうか?

さて、明日からの塩分制限、どうしましょう?


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by ccr-net | 2011-11-17 21:25 | 医療
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