SENDA MEDICAL CLINIC BLOG

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カテゴリ:医療IT( 34 )

まさかの時の対応策

何があっても医療を止めないこと、それが大事

一昨日、土曜日は診療開始後10分でまさかのサーバーダウン。
それも、基本システムのオラクルの通信が数回止まるという初めての経験でした。
すぐにベンダーの方に来て頂き、一見復旧したのですが、信用できません。
なにせ、今回は基本システムの通信に問題があるのです。
これまでのハブやLANケーブルの故障とは訳が違います。
ということで、サーバーシステムそのものの入れ替えをおこなうことにしました。

サーバーの入れ替え作業には10時間ほどかかります。
ということで、きっぱりと電子カルテは諦め、紙ベースでの運用をおこないました。
こういうときのために、クリニックにはA5サイズのミニカルテ用紙がありますし、
基本情報や前回の処方などはレセコンで打ち出せます。
使用しているMedicomのよいところは、一体型ではないところです。

つまり、一方がだめでも、一方が生き残ることです。
一体型ではこうはいきません。


また、XMLで常時カルテの書き出し記録をおこなっているカルテビューワーも役に立ちます。
全データーが、レッツノートに記録されているので、過去の記録や検査結果をポータブルで閲覧できます。
停電や、今回のようなトラブルには必須です。

今回のようなときの3種の神器は以下のものです。
①A5カルテ用紙
②レセコン打ち出しの前回医療行為および処方の薬剤データ
③カルテビューワー


これがあれば、取り敢えず診療し、検査や処方が可能です。
記録は最小限、多くは記号や目印。
あとで、システム復旧後、記憶を辿りに記載します。
これまでの何度かのハブシステム故障での経験が役に立ち、診療はスムースにすすみました。

幸い土曜日でしたので、診療は午後1時に終了。
サーバーの入れ替え作業は午後7時半に終了しました。

紙ベースで記載されたものの入力には半日を要しましたが、とにかく無事にのりこえることが出来ました。

診療が止まらなかったこと、
それが一番大切な事です。


まさかの時の対応策、
あなたのクリニックではいかがでしょうか?


ちなみに当院では、電子カルテが休止した場合の会計作業はすべて止めます。

お代は、また。

それが、こうした時の鉄則です。





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by ccr-net | 2014-12-08 23:08 | 医療IT

二度あることは三度ある?

喧噪の1日、その犯人は

今日は水曜日
毎週来院者が少ない、午前中がラッシュで午後はゆっくりというパターンのこの日
予定通り、順調なスピードで診療は始まりました
ところが今日は異変がありました

午前10時半を過ぎた頃、
急に電子カルテが止まってしまいました
そう先日ご報告した1月21日から丁度1ヶ月、
まさかの電子カルテ停止です
しかも前回同様のサーバークラッシュ!!

こうなると19台のクライアント(端末)は一斉にフリーズしてしまいます
強制終了させて、サーバーのリカバリーを待ちました
復旧しません・・・
それでは、と登場して頂いたのが前回同様、西日本メディカルの小川さん!
さて、これで安心!と思いきや、
一向に回復の兆しさえ見えません・・・

これは困りました!

今日は駄目かもしれません・・・そんな弱気の声もクラークから聞こえてきます
こうしている間にも、勿論診療は進んでいます
やり方は前回同様、B5カードとカルテビューワーそれにレセコンでの処方箋作成の三位一体・・・
ただ今回はリセットの技も通用せず、3時間電子カルテは停止していました
さて、困りました・・・

私たちのクリニックは基本的にフル電子化されていますので、
電子カルテが使えないと情報の連携が上手くいかないのです
インカムやPHSでの情報の伝達では不十分です。
結局、解決策は人!
患者さんにフルエスコートし、情報を人から人へ繋ぎます
普段いかに電子カルテに頼っているか、電子カルテ上に情報が溢れているかを実感しました

結局サーバーは午後2時前に復旧したのですが、
その間診療はストップすることもなく、処方箋もきちんと発行できました
前回同様、会計作業は後日持ち越し(支払いは次回)としたのもスムースな流れの支えとなりました
さて、今回のサーバークラッシュの原因は?!

二度あることは三度ある?_b0102247_2156238.gif


なんと(サーバーとレイドを結ぶ)ケーブル破損でした
このケーブル、『いつの仕様?』と頸をかしげるSCSI(スカジー)インターフェイスです
このケーブル昔からのコンピュータファンはご存じの通り、驚くべき太さです
それで接触不良や断線が多かったのは古くからのMac好きにはおなじみのことです

『未だにSCSIですか?!』
『はい・・・そうなんです』

判って吃驚の故障原因ですが、これですっかりサーバーの信頼性は揺らいでしまいました

これはもう信頼できないですね・・・クラーク達も白い目でサーバーをみています。
今週末、フルメンテに入りますが、果たして信頼を取り戻せるでしょうか・・・

この混乱した私たちのクリニックに、やって来たのが1台の救急車!

なぜか患者さんのご指名でやってきたようです・・・
全くの新患ですので、基本情報はほとんどありません
無床診療所なのに、なぜか年に2〜3回はこうした救急搬入があります
今回の症例は、急激な麻痺が発症した患者で、様々な合併症もあり、
2時間後に大病院に転送となりました
先日お話したように、この混乱と人手不足の中、看護師が一人帯同しました
必要な事とはいえ、ちょっと困りました

ということで静かなはずの水曜日は波乱の幕開けと救急車で過ぎていきました
最後は、復旧した電子カルテに数十枚の紙情報の転記を泣きながらおこないました
記憶は新しいうちに・・・前回と同様です

今回の教訓は、こうした危機に対する準備がまだまだ不十分なことです
十分と思っていたことも、今回のように長時間にわたると不備がでてきます
また『滅多に無いこと』という油断があったのも事実です

ただ、今回のこの状況に対して
少なくともクラークと看護師には余裕があったようです
(リハビリテーションがどうであったかはまだ把握していません)

危機を楽しむ余裕、
そんなスタッフであればよいなと思います


私?
私はもちろんドタバタと駆け回っていました・・・



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by ccr-net | 2013-02-20 21:56 | 医療IT

まさかの友は真の友

困った時に判る人の判断と能力

月曜日の熊本の朝は曇り、その後雨となりましたが予報通りのスタートとなりました。
けれども予想と異なったのが今日のクリニックです。
診療開始後、電子カルテがダウンし波乱のスタート。
しかもクライアント(端末側)ではなくてサーバーダウン、シャットダウンさえ出来ない状態です。
これが個人のパソコンあるいはクライアントであれば、『えいや!』と電源コードを引っこ抜いてしまう力業が可能ですが、サーバーとなると場合によっては復旧も困難となるのでそんなことはできません。

ということで、早速紙カルテでの運用に移行しました。
こうしたシステムダウン時のカルテ運用は、普段からの取り決めが大事です。


1)会計作業は後日(レセコン分離型ですので算定可能ですが、間違った算定をするといけません)
2)運用はB5のカルテホルダーとB5用紙を用いる(一応、2号用紙形式になっています)
3)上記の臨時紙カルテにはIDとフルネームを明記する。
4)参照はカルテ・ビューワーを用いる(これについては後述)
5)処方箋は、レセコンから出力する(レセコン分離型ならではの力業!)
6)診療はコンパクトにおこなう(多くのことを要求しない、混乱しないためにはこれが必須です)
7)慌てない
8)復旧後は、速やかに通常診療に戻る(本日は2時間かかりました)
9)紙カルテに記載した内容・記憶は診療終了後、速やかに当日中に記載する(記憶が新鮮なうちが肝心)
10)数日中に検証をおこなう。原因と、対応の再検討(今回はカルテ・ビューワーの増設を決定)

この中に書きませんでしたが、後日お世話になったベンダーの方にお礼をすることを忘れないことも大切です。
本日は直ぐに対応して頂いた西日本メディカルの小川さんに、午後復旧後の安定運用の報告とお礼を言いました。
まさに最強の助っ人です。


今日はサーバーダウンの時点で、最悪サーバーのシステムクラッシュを想定しました。
システムクラッシュですと、再構築するには1日かかります。
幸いにも原因は外部に繋いだレイドシステムにあった(レイドシステムが停止していました)ので、レイドのリセットで復旧しました。
通常レイドシステムはHDDの故障に強いのが特徴ですが、そのケースそのものが停止しては意味がありません。
今回は、まさにそのケースでした。(PCに詳しくない方には訳の判らない話でもうしわけありません)

さて、私たちのクリニックには実はもう一人の強力な助っ人がいます。
それが、カルテビューワーです。


これは、小型のノートPCに常にリアルタイムでカルテデータを書き込み、万一の際に備えるものです。
閲覧のみで書き込みができないので、カルテビューワーといいます。
書き込まれる内容は、カルテのすべての内容です(処方や検査結果は勿論、2号用紙の左側のSOAPも)
書き込みはXMLで暗号化されていますので、専用のビューワーでないと読めません。
小型ノートPCを用いるのは、停電の際も5〜6時間は普通に動いてくれるからです。
現在使用しているのはB5のレッツノートで軽くて7時間は平気で持つ頼れる奴です。

今日は8時頃診療が終了し、その後、紙カルテの内容を電子カルテに書き込みました。
帰宅は9時前となりましたが、疲労よりも充実感の大きい1日でした。

まさかの友は真の友_b0102247_22231034.jpg


まさかの友は真の友

今日のヒーローはスタッフ全員です!

みんな、よくがんばりました。

よきスタッフに恵まれ、幸せな1日となりました。





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by ccr-net | 2013-01-21 22:24 | 医療IT

電子カルテは糖尿病指導に有効?

大切なのはコミュニケーション

ヘルスデージャパン10月18日号に電子医療記録が糖尿病コントロールの補助にという記事が出ています。
『PHR ( Personal Healthcare Record )のことかな?』と思って見てみると、どうも違うようです。
「Annals of Internal Medicine」10月2日号に掲載された論文によると、研究では、北カリフォルニア地域にある17の医療機関から糖尿病患者およそ17万人分の記録を精査。併せてHbA1c値およびLDL-C値を追跡し、電子医療記録システムが患者の治療目標や再検査の設定、疾病管理の改善に役立っているかを検討した。
その結果、電子医療記録システムは疾病管理の改善――HbA1c9%以上の患者への薬物療法の強化や、全患者への1年後の再検査設定、検査値の改善、HbA1c値およびLDL-C値の良好な患者への90日以内の再検査の減少――に有意に関連していることがわかった。HbA1c値およびLDL-C値の改善は、当初の疾病管理が最も悪かった群で最も大きかった。
主任研究者で同保険の循環器リスク低減プログラム臨床リーダーMarc Jaffe氏は「電子医療記録は臨床ガイドラインと質的評価を合致させるのに非常に役立っていた。提供される情報の増加、治療方針決定の補助、検査発注と登録の機械化という電子医療記録システムの特性が、より患者に適した薬物療法の強化や再検査につながっているのだろう」と述べている。

これは医療機関における電子カルテシステムの効果について述べているようですね。
さて、なぜ電子カルテが効果があるのでしょうか?
個人的には以下のようなことが考えられます。
1) カルテの視認性
言うまでもなく私のような悪筆でなくとも、医師のカルテを一般の方がみるのは困難です。
きちんと記載されたカルテは、病状の理解はもちろん患者自身の安心感に繋がります。
もっとも、記載されていないカルテは駄目ですが・・・
2) 処方の明示と追跡性
電子カルテは当然オーダリングシステムを持っていますから、処方は明示されます。
そして、あるお薬をいつから使用したか、きちんと切れずに内服できているかなどデータ上は追跡が可能です。
検索は電子カルテが最も得意としている分野です。
3) オーダリングによる検査履歴と結果の明示
えーと、この前検査したのはいつだっけ?
検査結果の伝票は・・・
なあんてことは電子カルテにはありません。

検査履歴はもちろん、検査結果の必要な部分だけグラフ化することも簡単!
『ほら、この前よりこれだけ良くなっていますよ』
『ここのところ少し悪くなっていますから、注意しましょうね』
そうした会話もより説得力が増します。

以上のようなことは、もちろん紙カルテでも可能ですが、電子化したものの方がより簡単です。

電子カルテは糖尿病指導に有効?_b0102247_1402476.jpg


電子カルテは確かに便利になりました。
けれども、大切なのはやはり医師や保健師・栄養士のきちんとした指導

大事なのはコミュニケーション、
電子カルテはその手段にすぎません。




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by ccr-net | 2012-10-21 14:10 | 医療IT

大切なのは臨機応変さ、マニュアルではない

慌てず騒がず、迅速に・・・それが大事

今日は休み明けの月曜日、クリニックは大賑わい。
そんな中に、私は少し遅刻して登場しました。
(クリニックを開けた後、自宅に戻り遅れてしまいました)
すると、なにやら不穏な様子。

『先生、レセコンから電子カルテにデータが飛びません』
『最初から?』
『いえ、途中からです。ちなみにレセコンのサーバーとクライアントの間も変です』
『それは、多分LANコネクターの問題でしょう。接続は確認したの?』
『はい、一応繋がっているのですが・・・』

ちょっと考えてみました。
これはどう考えても、LANの接続の問題です。
一昨日の土曜日、皆でクリニックの大掃除をしました。
その際に、どこかのLANコネクターが緩んだのでしょう。
そうであれば、結論と対策は簡単でしょう。

『電子カルテそのものは動いていますか?』
『はい、大丈夫です』
『それでは、原因はレセコンのコネクターです。』
『どうしたらよいですか?』
『一旦全部、レセコンも電子カルテも電源を落として下さい。その後、電子カルテのみ立ち上げましょう』
『先生、患者受付は?』
『電子カルテの簡易受付を使いましょう。会計作業は出来ませんから、完全復旧するまで今日は持ち越しです』
『わかりました』
*厳密には会計作業は電子カルテだけでもできるのですが、レシートの発行ができないのです。

以上の事をチーフクラークと決定し、スタッフ全員に伝えました。

『先生、新患はどうしましょう?』
*新患登録はレセコンしかできません。
『仮ナンバーを発行し、紙ベースでいきましょう!』

こうしてクリニックは再稼働し始めたのですが、この間10分ほどです。
稼働してすぐに院外処方が電子カルテから印刷できないことが判明し、手書きでいくことになりました。
勿論、同時に助っ人の神様である西日本メディカルの小川さんに連絡を取ったのはいうまでもありません。

診療を開始して20分ほどで、神様小川さんが到着しレセコンシステムの復旧にとりかかりました。
すぐに、サーバーから接続状況でLANコンセントが抜けかかっている部分が判明しました。
こうして、9時40分には完全復旧し、いつもの体制に戻りました。
この間、診療が一見いつも通り動いていたのは言うまでもありません。

今回の電子カルテのトラブルで最も重要視したのは、診療行為を迅速におこなうことです。
電子カルテが動けば電子カルテだけ、動かなければカルテビューワーを用いて手書きで診療をおこないます。
当院のシステムはリアルタイムでノートパソコンにすべてのカルテ記録がおこなわれており、万一の場合もカルテの全記録を見ることができます。このカルテビューワーには何度も救われました。停電時でも7時間の実運用が可能です

会計作業など後日でどうでもよいのです。
大切なのは、迅速できちんとした診療と治療、

それが、今日のような不測の事態でもおこなえたことは、私たちの誇りです。

大切なのは臨機応変さ、マニュアルではない_b0102247_2325313.jpg


トラブルはいつか必ずおこります。

大切なのは、それに冷静に迅速に対応すること、

けっしてマニュアルではないのです。

迅速に、的確に、チーム全体で行動すること。


勿論、最大の功労者は神様小川さんなのですが・・・
本当にお世話になりました。


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by ccr-net | 2011-12-19 23:27 | 医療IT

電子記録は治療に有効?

電子カルテ(EHR)のメリットはなあに?

少し前になりますが9月15日のヘルスケアジャパンに電子健康記録が糖尿病ケアを向上という記事が出ました。
紙ファイルの記録ではなく電子健康記録(EHR)を用いるほうが、患者とのコミュニケーションが高まり、糖尿病ケアが大きく向上することが新しい研究で示された。研究著者である米ケースウエスタンリザーブCase Western Reserve大学(オハイオ州)教授のRandall D. Cebul氏は、「電子記録に切り替えた多くの診療所で、糖尿病患者の状態がより早く改善され、その差は有意だった」と述べている。
これは、New England Journal of Medicine9月1日号に掲載された研究で、対象は27,000人の糖尿病患者の医療記録医療記録ですから、きわめて信頼性があります。
このEHRはPHRではなくどうやら電子カルテのことですが、きちんとした電子カルテは医師・患者のコミュニケーションに効果があるようです。
(以前の私も含めて紙カルテは判読できないものが多いのも事実です)
ただ次のように記載されていることもお見逃しのないように。
しかし、電子記録が直接患者ケアを向上させることが証明されたわけではない。電子記録を採用しない診療所は、他の面でも時勢に遅れている可能性があり、単に一般的にケアが悪いということもできるという。
電子記録は治療に有効?_b0102247_20451483.jpg
電子化のメリットの一つは、きちんとカルテが読める視認性にあります。
また簡単に検査結果をグラフ化することで、
『ほーら良くなってますよ!』
という達成感が得られたり、
服薬状況も簡単にチェックできます。
(最新のカルテはお薬の切れ目が図式化されます)


あなたのカルテは電子カルテですか?

あなたは自分のカルテを見ていますか?

せっかくの電子カルテ、十分に活用しましょうね。



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by ccr-net | 2011-09-26 20:49 | 医療IT

医療現場で広がるiPadの利用

情報は新鮮さと正確さが肝心

クリニックで主に疾患説明や情報収集に活躍しているiPadですが、今日の読売新聞に全救急車にiPad、佐賀県が全国初 受け入れ病院、即時に表示という記事が出ました。
救急患者を速やかに搬送するために、佐賀県は、全国で初めて県内の消防本部などの全救急車に多機能情報端末(iPad=アイパッド)を配備し、受け入れ可能な病院が即時に分かるシステムを取り入れた。
県の集計によると、導入開始の4月以降、搬送時間が約30秒短縮されたほか、これまで救急搬送が集中していた3次医療機関に運び込まれる患者の数が減ったという。県は「分散化で医師の負担軽減も図られる」とみている。
県医務課によると、システムでは、現場に到着した救急隊員が、iPadを使って、患者の症状や対応する診療科などを選択すると、受け入れ可能な近くの病院の一覧が画面に表示される。搬送後は、救急隊員がどんな患者をいつ、どこの病院へ運んだかなどのデータをすぐに入力。医療機関も朝、夕の2回、その時点で受け入れ可能な診療科や患者数などの情報を加える。
これらの情報は瞬時に反映されるため、次に出動した救急隊は、最新の状況を画面で確認しながら、適切な医療機関に患者を運ぶことができる。
これは役に立ちそうですね。
といっても医療機関での更新が必須ですが・・・(案外忘れるのですよ)

iPadの医療での応用というと、直ぐに派手なものを考えがちですがこうした利用は比較的簡単にできそうです。
というわけで当院では今週末からiOS機器( iPod touch, iPhone, iPad)と訪問看護ステーションの電子カルテの連携を始めます。簡単にいえば現場でiOS機器に入力した内容が電子カルテに反映されるわけです。
また必要な情報を携帯し直ぐに検索閲覧できることが可能になります。

今週金曜日に導入し、土曜日午後2時よりオープンな『iOS機器による訪問看護ステーション電子カルテシステムセミナー』を開発者のライフウエア社長小林氏を招聘しクリニックでおこないます。
興味のおありの方はクリニックへご連絡を。
(医療関係者・IT関係者・iOS愛好家の方お待ちしています)


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by ccr-net | 2011-09-06 22:23 | 医療IT

皮膚に貼るシールで生体情報を検知

今そこにある未来
昨日のヘルスデージャパンに皮膚に貼る「タトゥー」型電子機器で心拍数などの身体機能を追跡という記事が出ました。
原文は研究室のLinkをどうぞ。
タトゥー(tattoo)シールのように皮膚に貼ることができ、心拍数、脳波、筋活動などを検知、送信できるパッチ(2インチ [約5センチ]平方)が開発された。この“装着型電子機器wearable electronics”によって、邪魔な配線や電極がいずれ不要になる可能性がある。米科学誌「Science(サイエンス)」8月12日号に掲載された論文の著者である米イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校のJohn Rogers博士によると、このパッチには高度な電子機器(デバイス)が埋め込まれているにもかかわらず、装着しているのがほとんどわからないという。

わずか30μm ( 0.03 mm)という信じられないくらいの厚さのこのチップ、まずは下の図をご覧ください。
皮膚に貼るシールで生体情報を検知_b0102247_22554593.jpg
ちょっと吃驚です。
この機器の使用法は無限です。
開発者のJohn Rogers, Ph.D.はこの可能性について次のように語っています。
目に見えないので、この機器により睡眠を妨害せずに睡眠パターンのモニタリングを行うことや、未熟児の監視、粘着テープや配線の使用が適さない状況など、あらゆる応用が可能だとRogers氏はいう。また、言葉を認識して筋肉の運動に結びつけることもでき、人工装具のコントロールや、筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの神経疾患患者のコミュニケーションにも有用なものとなる可能性があるほか、電気刺激を用いて創傷の治癒を促す“賢い(スマート)”バンドエイドの基礎となる可能性もあるという。

こんな機器が商品化されれば素晴らしいですね。
ちょっとわくわくしませんか?


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by ccr-net | 2011-08-19 23:06 | 医療IT

電子カルテの憂鬱

カルテ記録は何のため?

せんだメディカルクリニックは、無床の在宅療養支援診療所です。
毎日300名前後来院され、スタッフは32名(訪問看護ステーション除く)、
一人の患者さんを複数の専門職がサポートする体制をとっています。
そのため、電子カルテのクライアント(端末)は16台。
そのクライアントはほぼフル稼働しています。
なぜそんなに沢山クライアントがいるのかって?
それは、皆でカルテを書くからです。
その16台の端末の内4台がリハビリステーションにあります。
その4台で足りない!!との声がリハスタッフから出てきました。

一人一台いるって言うの?

記録は大切です。
誰が見ても美しいカルテ、
山のような情報が詰まっているカルテ、
それは一見素晴らしいかもしれません。

でも大切なのは、クリティカルな情報、

その日の、
その職種にとって、
その患者さんにとって、
不可欠な情報・・・
その記載がきちんとあればよいのです。
あとはメモ書きで十分、美しくなくてよいのです(勿論、デジタル化されたものですが)

カルテ記載の目的は、美しさではありません。
患者・医療者の双方にとって不可欠な情報を残すこと、
そしてそれが誰の目にも明確であること・・・
それはシンプルであることです。
電子カルテの憂鬱_b0102247_21521318.jpg
電子カルテの利点の一つは見やすいこと、

それでついつい詳しく美しいカルテを書きたくなります。

でも私たち医療者の仕事はカルテを書くことではありません・・・

目的は患者の幸せと笑顔

電子カルテ記載はあくまでその手段の一つです。




あなたのクリニックはどうですか?



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by ccr-net | 2011-05-18 21:54 | 医療IT

PHR(Personal Health Record)について考えよう

あなたのお薬はなんですか?

今回の震災で多くの方が医療難民になっています。
つまり満足な医療を受けることができない状態になっているのです。

『多くの医療支援チームが入っているのに、何故?』
『やっぱり、お薬がないから?』
いずれももっともなことなのですが、実はそれ以前の問題があります。
カルテがないのです。
もちろん処方内容や病名も判りません。
これでは全くの初診と同じで、お薬も手探り状態となります。
特に糖尿病の方の投薬は深刻です。

『自分のお薬ぐらい覚えていないの?』
はい、多くの方が薬剤の名前を覚えていないのです。
『えーと、青い薬と丸い薬』→え?判りません
『はい、3種類飲んでいます』→は?何を3種類でしょうか?
クリニックでよく経験することです。

こんな時、『PHR(Personal Health Record)があればなあ・・・』と思ってしまうのです。
PHRとは、“医師や患者が個々の患者のデータをオンライン上に登録し、どこからでも情報を検索できるようにする”ものです。
すべてのデータは要りません。
病名・処方歴・検査結果・アレルギーなどの禁忌情報などがあれば十分です。

『それって、電子カルテとどう違うの?』
そうお考えの方もいらっしゃるでしょう、全然違うのです。
現在の電子カルテは基本的にクローズドシステムです。
つまり自施設(自分の病院)でのみ活用できるデータで、他では利用できません。
勿論、SECOMの電子カルテのようにクラウドにデータを置き必要な人が必要な範囲で閲覧や書き込みが出来るシステムもあります。
PHRは基本的に個人でデータを管理しますが、クラウドにデータを置き、連携する医療機関とデータのやり取りをおこないます。
したがって、許可さえあればいつでもどこでも記録を見ることができるのです。
今回の震災のように施設が破壊されても患者データはクラウドにありますので、全く問題がありません。

このPHRは米国では既に実用化されています。
日本では勿論技術的には可能ですが、さまざまな理由でまだ実現されていません。
でも、今回のようなことが起きると、痛切にその必要性を感じてしまいます。

あなたのお薬はなんですか?
あなたはその名前と量を正確に言えますか?


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by ccr-net | 2011-03-31 22:58 | 医療IT
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