困難が人の絆を強くする
熊本地震から1年が過ぎました。
早いものですね・・・
クリニックで毎日を過ごしていると、一見地震の爪痕はどこにもないような気がしてきます。
ところが、一歩外に出るとまだ道路はゆがみ、倒壊している家屋もあちこちにみられます。
もう1年、まだ1年なのです。
昨年の今日、本震当日のこと。
クリニックは建物の大きな損壊こそありませんでしたが、内部は物品が散乱しとても診療できる状態ではありません。
ところが、朝8時すでに患者さんがみえているという報告が甲斐PTからありました。
さてどうしましょう?
駆けつけてくれた3名のPTと共に、唯一使用できたリハビリテーション室で外傷だけの治療をおこないました。
当然スタッフも皆被災しているのに、ちょっと感動してしまいました。
それから1年経った昨日、震災の時かけつけてくれた甲斐洋平さんの結婚式がありました。
お相手は、同じく地震で苦労をともにしたメディカルクラークの引田麻貴さんです。
引田さんのお家は地震で被害に遭い、その後の大雨で浸水し大変でした。
そんな中、困難を乗り切り、愛を育み、今にいたったのです。
披露宴はとてもとても素敵なものだったと思います。というのも、私は患者さんの急変や救急搬送で、出席できたのは最初と最後だけ・・・とても、とても残念です。
震災後の1年で4組のスタッフの結婚式に出席しました。
そう、ちょっとした結婚ラッシュなのです。
地震と結婚に何か関係があるのかどうか判りません。
でも共に困難を乗り越えた二人ですから、その絆はとても深いものだと思います。
きっと素敵な家庭になるでしょう。
熊本地震では多くのものを失いました。
けれども得られたものも多かったように思います。
人の絆って素敵ですね