SENDA MEDICAL CLINIC BLOG

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診断的治療もときには必要

検査にこだわりすぎないことも大事

今日木曜日は、フットケアの患者さんが多い日
爪をパチパチ(ニッパーの音)・ウイーンウイーン(マイクログラインダーの音)一人で処理していました。
そんな中、遠方から何名か手のかかる患者さんがみえました。
本日もっとも遠方の方は佐賀県からでしたが、今日お話するのはその方の事ではありません。

全身の疼痛を主訴とし、基幹病院からご紹介頂いた方です。
いくつかの医療機関で、亜急性甲状腺炎や膠原病を疑われ精査したが異常なく、
もしかして整形外科疾患では?ということで、紹介状をいただきました。

頂いた紹介状には多くの検査結果が添えられていましたが、全く異常有りません。
そこで診察をしたのですが・・・

ここで詳細な情報は省きますが、結論から申し上げると肩の強い筋肉性疼痛と大腿のこわばり以外は異常がないのです。
神経学的にも異常なく、勿論関節機能も異常ありません。
病状としては紹介元で疑われたPMR(リウマチ性多発筋痛症)にぴったり合致します。
ただ、検査結果は異常ないのです。

私の診断はPMR(リウマチ性多発筋痛症)

PMRは比較的よくみられる膠原病の一種です。
検査結果が正常だからと否定されることがありますが、この病気は必ずしも検査で異常がでるとはかぎりません。
というわけで、2012年にEULAR/ACRのリウマチ性多発筋痛症暫定診断(分類)基準案がでてきました。
b0102247_21163536.jpeg
超音波のあるなしで、それぞれ5点・4点以上有ればPMRと診断します。
実は今日の患者さんは上腕二頭筋腱長頭炎(二頭筋腱滑膜炎)の症状を呈していました。
従って、十分に診断基準を満たしています。

ということで、前医で血液検査の結果否定されていますが、PMRと診断しました。
もちろん絶対ではありません。
こうしたとき、時々用いられるのがDiagnostic treatment(診断的治療)です。
治療に反応するか否かで診断するのです。
勿論十分な注意が必要ですが、決して乱暴な治療ではありません。

検査を重ねるばかりが、診断ではありません。
大切なのは治療と症状の改善です。
時には診断的治療も必要なのです。



by ccr-net | 2016-12-08 21:35 | 医療 | Trackback
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