SENDA MEDICAL CLINIC BLOG

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退く勇気、捨てる勇気

生きていてこそ意味がある

震災から1ヶ月経ちました。
熊本の街も大分落ち着いてきました。
クリニックを訪れる方々もほとんどが自宅または新居での生活となり、避難所生活の方は少数です。

そんな中、東京から娘が帰ってきました。
震災以来、初めての帰宅です。
直後から福岡の息子も、東京の娘も心配しすぐに電話をくれました。
なかでも娘は心配し、直ぐに他県に避難するように言いました。

でも、私は避難しませんでした。
だって、医師だから、
守るべき人たちがいるから・・・


でも、これって1人よがりではなかったでしょうか。
娘と話していて、いかに子供達が私達を心配していたか判りました。

「だって、死んでしまったら何もできないんだよ」

私は外科医です。
手術をおこなうときに大切な事は、時として退くことです。
進むばかりが能ではありません。
退く勇気が大切なのです。


守るべきもの
それは人によって違います。

それは
家族だったり
仕事であったり
信条であったり、さまざまでしょう。

でも、何を守るとしても
何かを捨てなければいけないことがあります。
守るためには、時として捨てる勇気も必要なのです。


今回、私がしたこと
スタッフを守り
地域の人を守り(ほんの一部分)
クリニックを守りました

今回、私が気にしなかったこと
自分の命
スタッフの気持ち
妻を含めた家族の気持ち・・・
そう、独りよがりだったのです。

何が正しかったのか?
それは今になっても判りません。

でも、
退く勇気
捨てる勇気
そして他者への思いやりが私にはなかったような気がします。


震災から少し落ち着いた今
こんなことを考えてみました。



by ccr-net | 2016-05-14 21:17 | 熊本地震
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