皆が被災者
住むところがない
本震から10日、前震から12日が経ちました。
本日からクリニックは午前9時〜午後5時まで開けることになりました。
昨日より1時間の進歩です。
けれども、まだ十分な水圧の水が出ないので患者用トイレの使用ができません。
従って、相変わらずの限定診療で、リハビリテーションなどの時間のかかる医療をおこなうことはできません。
毎日多くのお電話を頂きますが、残念ながら見通しは依然として立っていません。
『今、お家ですか、避難所ですか?』
『水は出ますか?』
震災以来、患者さんとかわす最初の言葉です。
まず、お互いの安否を確かめ合い、
『お互い頑張りましょうね!』
と言葉を交わす、医療者と患者で立場が違っても、お互い被災者なのです。
水が出ない、ガスがこない、道が混む・・・
そうしたことが普通になっているので、朝起きて水の出がよいと何だかとっても嬉しくなってしまいます。
ただ、私自身は住むところがありますが、法人内のスタッフで3名がありません。
住むところがないのです。
そのうち1名は実家が遠く、友人の家などから出勤してきています。
彼は不運なことに、アパートの部屋に給水タンクが落ちてきたのです。
全く住むことが出来なくなったのですが、不動産屋を探しても物件は皆無です。
そんな中、彼は毎日笑顔で出勤しケアマネージャーとしての仕事を黙々としています。
凄いね・・・本当にそう思います。
私たちは、程度は違うけれど皆が被災者
だから、頑張ろうね!
by ccr-net
| 2016-04-26 22:01
| 熊本地震