SENDA MEDICAL CLINIC BLOG

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被災したって医療はできる 5

仕事するって楽しい、非日常から日常の勧め

本日からクリニックでの診療を再開しました。
午前10時〜午後5時の限定ですが、取りあえず現状での当院の実力です。
しかも本日はたまたま水曜日で、もともと13時までしかみていません。
ということで午前10時〜午後1時までの3時間
怒濤の時間でした。
現在のスタッフの体力的な限界で看護師は4名いて比較的余裕があるのですが、クラークはわずか一度に2名で大変です。
頻繁に鳴る電話対応は途中から看護師に任せ、ロビーの交通整理は2名の理学療法士がおこないました。
非日常から日常への変化、避難生活を送っているスタッフも生き生きとしています。

いつもとは異なり、本当に簡単な診療に終始しましたが、その中で大変難渋した方がおられます。
七十代後半の女性、震災当日に受傷(受傷機転不明)、左下肢全体の皮下出血と下腿の腫大があります。
この方は以前から高血圧と狭心症、陳旧性の静脈血栓があります。
震災で住んでいたアパートが破壊され、当日から避難所暮らし、心的外傷後ストレス障害があり言動に落ち着きがありません
クリニックまでどうやって来たのかさえ覚えていません。
下腿は両側打撲ですが、特に左側が強く新鮮血栓と思われるものはありません。
行動範囲は非常に狭くほとんど臥床しておられます。

ここまでは、簡単でした。
問題は、これから。

静脈血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)のハイリスク群ですから、入院での加療が必要です。
けれども、どこも空きがありません。
5カ所の医療機関に断られ、ようやく6件目に入院を引き受けて頂きました。
本当に震災時は入院が困難です。

その後、往診へ行き、熊本市立五福小学校へ。
ここは700名の避難者がいて、市内では最大規模の避難所になっています。
ご高齢の方が沢山おられるとの報告を前日からボランティアで入っている当院スタッフ受けていました。
その方々の状態を確認したいと思ったのですが、流石に最大規模の避難所、把握されていません。
ただ、震災以後医師の検診はおこなわれていません。

ということで、明日の午前中急遽ラウンドと検診(栄養検診と血栓症チェック)をおこなうことにしました
ケアマネージャー・医師・看護師・理学療法士のチームで行きたいのですが、
まだスタッフの了承をとっていません。

どうしましょう?




by ccr-net | 2016-04-20 21:07 | 熊本地震
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