SENDA MEDICAL CLINIC BLOG

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被災したって医療はできる

熊本地震後、1日目

昨日4月14日午後9時半頃、熊本は震度7の地震に襲われました。
4月15日午前零時現在、物品は散乱しているものの取りあえずライフラインが確保でき、建物も大きな損傷はありません。
診療行為が可能と判断し午前9時から一部リハビリテーションを除く診療を開始する旨、クリニック全スタッフに伝えました。
勿論、被災状況により通勤できるものに限ります。

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午前7時半、クリニックに出勤するとほとんどのスタッフがすでに出勤し、散乱した物品もほぼ片付いています。
その中には、午前零時前後にクリニックを心配し来てくれた看護師もいます。
彼女は、その後部屋に帰るのが怖くそのまま駐車場の車に泊まっていました。
彼女以外にも、避難場所の学校の校庭で過ごした者や不安で一睡も出来なかった者も皆出てきていました。
クリニック以外の訪問看護やデイケアスタッフ・ケアマネージャーもほとんどが午前8時には来ていました。
取りあえず、訪問看護やデイケア・居宅支援は利用者の方や患者さんの安否確認と必要な訪問をおこない、解散。

クリニックは電子カルテはすぐに復旧しましたが、肝心の電話やFAX、インターネットが使用できません。
光ケーブルからのターミネーターの故障です。
スタッフ全員の携帯電話で本日来院予定の方の安否確認とリハビリテーションなどの緊急性のないものをキャンセルしました。
午前10時半頃には扶桑電気の方のおかげで通信ラインが回復し、通常の電話での通話が可能になりました。

11時頃になると水道の出力が低下しトイレなどの使用が多くの人数には対応できなくなり、診療制限を開始。
縫合や骨折などの緊急性のあるもの以外は、投薬などの診療は非常にコンパクトなものとしました。
午後には、リハビリテーション部の大半は帰宅させ、午後3時には看護師の半数とクラークの一部も帰しました。
午後6時半、最後までつきあってくれた医師2名・看護師3名・クラーク3名・理学療法士2名も帰宅の途につきました。
震災1日目のクリニックはこうして終了しました。

おいでいただいた88名の患者さん(内4名在宅、内2名救急搬送)の迅速なご回復を心からお祈りしています。

この1日で学んだこと

検査センターは検査可能な状態か?
被災後の水道は安定しないので信用できない(滅菌業務に注意!トイレは大量の水を使用する)
飲料水の確保は絶対に必要(ストック分60本を解放)
医療スタッフも人である(スタッフの疲労度に注意!気持ちだけではやってられない)

まだ今後の余震もあり、クリニックの壁や天井に走った亀裂などの補修工事(内装だけだけど結構大変)も控えています。
でも、取りあえず1日目は私たちは医療者としての誇りと自覚を持って行動できたと思っています。

私はあなたたち全ての医療介護スタッフを誇りに思っています。

さて、2日目はどうでしょう。



by ccr-net | 2016-04-15 21:04 | 医療
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