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骨粗鬆症の治療は適切か?

何事も基本が大事

骨粗鬆症は身近な病気で、中高年の多くの女性がその治療対象となります。
(勿論、男性もありますが、女性とは数において比較になりません)
骨粗鬆の治療は、私たちのような整形外科ばかりでなく内科でも普通におこなわれています。
治療に際してのガイドラインも、日本骨代謝学会による最新のものが2014年に発表されています。
ということで、どこでも安全で確かな治療を受けることが可能なはずですが、必ずしもそうではありません。

ん?なぜでしょう??

何の治療でもそうですが、まず基本が大切です。
まずは診断。
骨粗鬆症には原発性骨粗鬆症と続発性骨粗鬆症がありますが、そのどちらか正確な診断が必要です。
同時にその方の生活背景や内服薬・既往歴の把握が必須です。
この診断のためと治療薬の選択のためには血液検査も必須です。
この中には骨吸収マーカーと骨形成マーカーももちろん含まれます。

骨密度を計測して終わりではないのです。

さて、いろいろな検査をし、最初に推奨されるのは多くの場合、BP製剤(ビスフォスフォネート)です。
通常は3年程度の使用を原則としますが、重症の場合は更に長期間使用します。
そのほかにも、運動療法や食事指導など、骨粗鬆症の治療は多岐にわたります。

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さて、今日たまたま2名の方が骨粗鬆症の新患で当院にみえ、2名とも診断や治療に問題がありました。
一人は、80代の女性、BP製剤を6年間使用されています。
重症骨粗鬆症でない方ですので、少し問題があります。
3年以上のBP製剤の連続治療は顎骨壊死などの合併症のリスクが増します。
漫然と使用すべきではないのです。

もう一人は、骨粗鬆症自体が軽症でYAMが70%を超えており、XPでも薬剤歴でも問題がありません。
治療はこうしたことがおこなわれることなく、採血での骨代謝マーカーの計測もなく始められています。
いわゆるルーティンワークなのです。
骨粗鬆症の治療は、基本的にテーラーメード、個々にあったものでなくてはいけません。

前医を批判しているわけではありません。
正しい治療が必要なのです。

骨粗鬆症の診断や治療は基本的にここ数年変わっていません。
やっぱり、基本が大切ね!



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by ccr-net | 2015-12-12 00:06 | 医療
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