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見逃されやすい難病  ALSとギランバレー症候群

疑うことから始まる医療

最近、不思議なことにALSやギランバレー症候群の患者さんを見つけることが多くなりました。
どちらも統計学的には10万人に年間一人か二人と言われています。
つまり人口74万人の熊本市では、年間それぞれ10名前後ということになります。
ところが、ここ1年間でそれぞれ2名の患者さんがクリニックからの紹介で確定診断となりました。
整形外科と内科を主に標榜する無床診療所としては異例の事態です。

なぜでしょう?

実はこれは別に今年に始まったことではありません。
ここ数年の傾向なのですが、以前より少し大きく網をかけできるだけ見逃さないようにしています。
ということは、実はALSやギランバレー症候群の方はもっと多いのではないかと考えてしまいます。

先月は2名のギランバレー症候群を疑い、1例目は心因性、2例目はすぐに治療を開始し回復しています。
いずれの症例も、片側上下肢の軽度の麻痺で来院されました。
こうした場合、信頼できる神経内科医と優秀な臨床検査技師(電気生理検査)の存在が不可欠です。

まずは疑う、そこから全てが始まります。

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ALSの場合はmotor neuron diseaseを疑い、より慎重に診断を進めていきます。
多くの場合、専門医からさらに専門医療機関を受診し確定診断に至ります。
結構ハードルが高いのです。
したがって、見逃しも出てきます。

現在、在宅で数名のALSの方を診ていますが、2名の方が診断前に整形外科的手術を受けておられます。
間違えやすい疾患なのです。

大切なことは、まずは疑うこと、
そこから全て始まるのです。


医療の基本ですが、難しいことでもあります。

何でも全てというわけにはいきませんが、疑わしいものはしっかりと診断する努力が必要です。



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by ccr-net | 2015-07-30 22:34 | 医療
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