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医療用麻薬の海外持ち出し持ち込みに注意!

麻薬はやっぱり麻薬という厳しさ

本日、トヨタ自動車常務役員のジュリー・ハンプさん(米国籍)が麻薬取締法違反の疑いで逮捕されました。
何事かと思ってニュースを見てみると、オキシコドンをEMS(国際郵便)で56錠送ったというものです。
オキシコドンは米国ではよく使用される医療用麻薬で癌以外の疾患の鎮痛剤としても使用されます。
*日本では癌性疼痛にしか認められていません。

さて、おそらく正規ルートで入手されたと思うこの薬剤、何が駄目だったのでしょう。

それは、多くの国で医療用麻薬の持ち出し持ち込みには許可がいるからです。
例えあなたが非癌性慢性疼痛(腰痛など)であっても、使用している薬剤が麻薬であれば絶対に必要です。

例えば、日本の規定を見てみましょう。
厚生労働省のホームページには医療用麻薬服用中の患者の海外渡航の際の手続きというのがあります。
一見面倒ですが手続きさえきちんとしておけば、スムースに認可されます。
ここにアップされている英文診断書も携行しておけば間違いありません。
私もこれまでに2名の方にこの診断書を作成しました。
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ここで、間違っていけないのはあくまでも本人携行の場合のみ許されるということです。
今回のようなEMSは認められていません。

在シアトル日本国総領事館のホームページでも持ち込み規制が明記されています。

問題は麻薬の長期処方は認められていないので、長期間の滞在の場合は薬剤が切れるということです。
その場合は一時帰国かその国で処方して頂くことが必要です。
私の場合はフィリピンから一時帰国して頂きました。

今回はおそらくご本人の知識不足だと思うのですが、陥りやすいピットフォールでもあります。
非癌性慢性疼痛へのオピオイド(医療用麻薬)投与は一般的になってきました。

あなたの持っている薬剤、持ち出し可能かどうか、今一度医療機関にお問い合わせください!



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by ccr-net | 2015-06-18 22:39 | 医療
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