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平成27年度介護報酬改訂は何を目指すのか?

壊すのは簡単、作るのは大変

平成27年度介護報酬改訂の概要が2月6日に出ました。
これが、あけてびっくりの内容で、予想を超えるものでした。

来期改訂が厳しいものになることは、以前から言われていましたし、ある程度予想もしていました。
但し、それは将来の介護を育て守るものでなくては、いけません。
ところが・・・。

「報酬全体の引き下げ幅2・27%」
これが現在一般的に広報されている来期改訂です。
でも、これは平均のマジック!と呼ばれるものです。
実際にはどうでしょうか?

特別養護老人ホームは約6%、通所介護の小規模事業所は最大9%の削減です。
要支援者向けは、訪問介護が約5%削減、通所介護は約20%もの大幅削減となりました。

あれ?
なんか変だと思いませんか?
そう、引き下げ幅2・27%のはずだったのに・・・??

引き下げ幅2・27%というのは、あくまでも色んな加算を加えてのもの。
実態は、上に掲げた大幅な削減です。
政府の掲げる題目は立派です。

「無駄を省いた重点給付」
確かに良いことです!

「施設給付を絞り込み、在宅給付の充実を図る。重度の要介護者や認知症高齢者への加算を手厚くする」
なるほど、そうですね。

でも切り捨てられた、認知症で無い方や、要支援者はどうなるのでしょう?
現在の利用者の行き場はどこにあるのでしょう?


医療や介護は確かに利潤の追求を目的としません。
けれども、経営的に成り立たなければ、そもそも福祉活動など成り立ちません。
私達はどんぶり勘定で、医療や介護をおこなっているわけではありません。
そんな時代は何十年も昔に過ぎ去りました。
個別のサービスととそれにかかるコスト、対する対価
それを十分に吟味して、サービスを提供するのです。

その対価が根本から変わってしまったら、
そもそもビジネスとして成り立ちません。
サービスが成立しないのです。

介護事業の担い手の多くは、企業です。
ビジネスとして成立しないところに、果たして投資するでしょうか?
あっというまに逃げ出すに決まっています。

あとに残ったものは・・・
答えははっきりしています。

介護保険が開始され、丁度15年。
この15年で築いてきたものを、来期改訂はあっという間に壊してしまう危険性を秘めています。
壊すのは簡単なのです。


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今回の概要が出てから、私達の医療法人は多方面から検討をしてみました。
現在のサービスの継続が果たして可能か?
答えは、現時点ではNo!です。
少なくとも、採算性を考えればやらない方がましなのです。


でも、
私達は医療法人ですから、逃げるわけにはいきません。
なんとか方法を考えなければいけません。
はて・・・・

重度の方ばかりを相手にすれば、政府のいうように採算性はあるでしょう。
でも、目の前におられるのは圧倒的多数の要支援の方々です。
この方達を見捨てろというのでしょうか?
そんなことはできません。

来期の介護報酬改訂は何を目指しているのでしょう?
少なくとも私には地域で支える明るい未来はみえません。

今後、4月までに幾つかの見直しがおこなわれることでしょう。
できることなら、それが未来を支えるものであって欲しいと心から願っています。



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by ccr-net | 2015-02-13 23:27 | 介護・福祉
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