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低体温について考える

高齢者の居室の室温にご注意

今日は朝方から凄く寒くなり、慌てて毛布を重ねて休みました。
昼間は18度くらいまで上がったようですが、現在は10度で肌寒い気候となっています。
そのせいか、高齢者住宅の介護職員の方から、夜相談の電話連絡がありました。

高齢の女性の方で、夕方より下痢・嘔吐が有り、その後食事をされていません。
現在は嘔吐などはありません。
血圧・脈拍・呼吸・SPO2は安定していますが、体温が低いというのです。
体温は電子体温計で34.4度。
お部屋は暖房を入れておられなく、薄い毛布で横になっておられるとのことです。
意識レベルはほぼ正常です。

さて、この方は低体温症でしょうか?

多くの場合、体温が低いというのは測り方の問題です。
『私は平熱が35.2度です!』とおっしゃる女性の方が時々おられますが、
サーモフォーカスなどの赤外線体温計で計測すると36度以上しっかりあります。

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私達が日常的に遭遇する低体温は、偶発性低体温症や二次性低体温症です。
実際に治療を必要とするのはその中でごく少数です。
大半は、まず室温を適温とし、きちんと毛布や温罨法で暖めるとすぐに回復します。
*重症の低体温症の場合は慌てて暖めるとレスキューデスをおこすこともありますので、ご用心。

訪問診療をおこなっていてよく遭遇するのは、夏は外気より高く冬は低いお部屋におられることです。
高齢者は、気温や室温の変化に敏感ではありません。


先ほどの方ですが、急激な温度変化に対応できず単に体温が少し下がっただけだと判断しました。
室温を24度に設定し、温罨法と毛布と布団で1時間後には完全に回復しました。
*回復しない場合は、輸液や場合によっては入院が必要です。

ご高齢の方が同居しておられる方は、くれぐれも居室の温度にご注意下さい。

ということで、明日更に寒くなるそうですから、早速布団を出しました。
基本的に、冬でも毛布だけのことが多いのですが・・・




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by ccr-net | 2014-11-03 22:53 | 医療 | Trackback
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