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女性アスリートとLow Energy Availability

十分なカロリー摂取ができているかそれが問題!

秋のこの時期になるとなぜか女性のスポーツ障害が目立ってきます。
そろそろ単なるスポーツ医学だけではなく、女性アスリート特有の問題を考える必要があります。
ここで大切なのは、Female Athlete Triadと呼ばれる女性アスリート3主徴です。

この『Female Athlete Triad』は、これまで3回にわたって変わってきました。
1997年、2007年、そして2014年です。
いずれもアメリカスポーツ医学会によるものです。
さて、その変遷をみてみましょう。

1997年
 ・Disordered eating:摂食障害・Amernorrhea:無月経 ・Osteoporosis:骨粗鬆症
2007年
・low energy availability(利用可能エネルギー不足) ・Amernorrhea:無月経 ・Osteoporosis:骨粗鬆症

2007年に、この最初の摂食障害が利用可能エネルギー不足に大きく変わりました。
2014年は基本的に2007年版と変わりません。

では、low energy availability(利用可能エネルギー不足)とはなんでしょう?

まずEnergy availability(利用可能エネルギー) について考えてみましょう。

【食事からとる摂取エネルギー】 − 【運動で消費されるエネルギー】 = 【利用可能エネルギー】

この利用可能エネルギーが基礎代謝や日常活動に使用できるエネルギーです。

low energy availability(利用可能エネルギー不足)とは、通常のエネルギーが賄えない状態です。
判りやすく具体的な数字で考えてみましょう。
食事摂取エネルギー:3000kcal ー 運動消費エネルギー:2000kcal = 利用可能エネルギー:1000kcal
この残りの1000kcalで基礎代謝および通常の生活を賄えるはずはありません。
*16歳女性、身長161cm、体重45kgの基礎代謝は1249kcalです。

ほら、全然足りません。

当然この状態が続くと、単に痩せるだけで亡く、卵巣を刺激す黄体形成ホルモンが低下したり、
骨や筋肉量が減ったり、身体のいろんな機能が上手く働かなくなってきます。
従って、Female Athlete Triadの中で、このlow energy availabilityが大切なのです。

2014年版ではこれを下記のように表現しています。
b0102247_2237116.jpg

ということで、
思春期における激しすぎる運動トレーニングおよび過剰な体重制限は問題です。

大切なのは十分な食事とバランスのとれたトレーニングです。

食欲の秋、十分なカロリーを摂りましょう。
でも、食べ過ぎにはご用心!




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by ccr-net | 2014-10-28 22:53 | 医療
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