SENDA MEDICAL CLINIC BLOG

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下垂足 vs. 下垂足

足が上がらなくなったら専門医に行こう

数日前、診療をしていると、20年近く前に私が腰椎の手術を執刀した方がみえました。
以前手術を受けたときと似たような感覚が下肢にあるので、念のために来院されたとのことです。
大学病院から前職の病院へ赴任して受け持った最初の緊急手術でしたから、状況もはっきり覚えています。
当時、夜の8時頃、下肢の激痛で救急車搬送されてみえました。
数日前からあった下肢の疼痛が強くなり、足が全く動かなくなったとのことです。
直ぐに緊急MRI検査をおこなうと、脱出型の巨大なヘルニアで、左足の底屈・背屈共に完全麻痺でした。
2時間後に緊急手術をおこない、その後麻痺はほぼ回復しました。
それ以来の、おつきあいです。

さて、今回は明かな異常は診察上はありませんでしたが、念のためMRI検査の予定を組みました。
前回、2ヶ月ほど軽い麻痺を放置しておられたことが、ご本人の反省点になっているようです。
取り敢えず心配要らないとの診断で、安心してお帰りになりました。

同じ日に、今度は30代の女性の方が足が腫れたといっておみえになりました。
来院される2日前に朝起きたら足が上手く動かず、かかりつけの内科を受診されたようです。
下腿から足にかけての腫大が有り、『むくみ』との診断で浮腫に対する治療を受けたとのことでした。
診察すると明かな腓骨神経麻痺による下垂足が有り、動かない事による二次的な浮腫が起こっています。
つまり、浮腫が問題なのではなく、腓骨神経による下垂足が問題なのです。
お話しをうかがうと、前日飲酒し熟睡されたとのこと。
寝ている間に膝の横の腓骨頭の後方にある腓骨神経が圧迫されておこったようです。
典型的な腓骨神経麻痺です。
下垂足に対する簡単な足の装具(アンクルクロス)の装着と投薬、浮腫をとる運動の指導をおこないました。
手術は必要なく、早ければ数週で改善するでしょう。

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今回、同じ日に二つの下垂足を経験しました。
一つは腰から、一つは末梢神経の一時的な圧迫から。
同じ下垂足でも、原因も対処法も全く異なります。


下垂足 vs. 下垂足

一見同じようでも、内容が違います。

対応が遅れると大変なことになることも・・・

だから、早めに病院に行こうね!!





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by ccr-net | 2014-08-11 07:45 | 整形外科
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