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進化するスポーツ医療

今田光一先生の講演にみる最高の者に学ぶことの大切さ

5月31日、スポーツ障害に対する一般講演会をおこないました。
【成長期のスポーツ障害を正しく知ろう!〜 間違いだらけの野球肘の対処法 〜】というタイトルで、
黒部市民病院の今田光一先生を講師にお招きした選手・保護者・指導者を対象とした講演会です。
講演会の詳細については多岐にわたるので、また別の機会にお話しするとして内容は素晴らしいものでした。

スポーツ障害を診ていくときに大切なのは、痛い部分だけで無く全身を診ることです。
例えば野球肘の場合、痛みがあるのはボールを投げる際の肘でも、
肩や肩胛骨、腰・股関節の使い方、全身の柔軟性にも問題があることがほとんどです。
ですから、単にノースローなどの安静だけで無く、その間に全身の調整をおこなうことが大切なのです。
これまでも、スポーツ障害に対し私達はそうしたトータルコンディショニングをおこなってきましたが、
どうやら十分ではなかったようです。

昨日、今田先生は熊本空港からクリニックに妻の車で直行して頂きました。
早速久しぶりの歓待といきたいところですが、待っていたのは難治性の野球肘患者の特別診察でした。
事前になんの説明もしていない私に今田先生は嫌な顔ひとつせず、迅速な診断と指導をされました。
流れるような診察と確認と指導、それが次から次におこなわれていきます。
見学のため診察室に集まったスポーツリハチームの目はキラキラと輝いていました。
診て頂いた高校2年生の選手とご家族はとても喜んでおられましたが、それはスタッフも同じなのです。

最高のものを目にすることの大切さは、どの世界も同じです。
自分たちがやっていることが正しいか、足りないものはなにか、どこが違うのか・・・
そうしたことを知ることがとても大切なのです。


質疑応答の終了後、私は、『多くの事を学ばせて頂いた』と言いました。
これは謙遜では無く正直な感想で有り、期待を裏切らない、否、期待を超えたものであったということです。
医師の勉強会では普通のことですが、一般の方の前でこうしたことを発言するのは少し勇気が要ります。
だって、『なんだ、先生たいしたことないじゃない!』と思われるかもしれませんから・・・

でも、これって当たり前のことじゃないでしょうか?
日本一の先生に敵うはずがありません。
学ぶ姿勢こそが大切なのです。
大切なのはより高いレベルの医療を知ること、そしてそれを提供することです。


これに似たことを勤務医時代もやっていました。
それは、年に2回ほど最高の関節外科医を招聘し関節の内視鏡手術をおこなってもらうことです。
私自身の専門分野は脊椎外科ですが、勿論関節外科や手の外科・外傷外科もやっていました。
関節の内視鏡手術は一見簡単のようですが奥が深く、判りやすい手術ゆえに技術の差がはっきり判ります。
すると私の技術がその先生と比較し劣っていることが、若い先生や手術室のスタッフに明らかになります。
当たり前です。
最高の人には敵いませんから・・・

何のためにやるのかって?
それは若い先生方に高い技術を知って貰うことが大切だからです。
そのためにはちっぽけなプライドなんかいりません。

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昨日、あの会場にいた選手・家族・スポーツ指導者・セラピストはとても幸せでした。
だって、最高の時間が過ごせたのですから。

現在、私達は水準以上の医療を提供できていると考えています。
そしてそこに留まらず、常に進化しています。
最新で最高の医療を提供できるよう努力しているのです。

講演終了後の懇親会での皆の輝く瞳が何よりもそれを語っていました。




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by ccr-net | 2014-06-01 22:38 | 整形外科
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