高齢者の低Na血症に注意!
MRHEをご存じ?
高齢者の低Na血症は時々経験する疾患ですが、意外な落とし穴があります。
その一つがMRHE(老人性鉱質コルチコイド反応性低ナトリウム血症)です。
この病気、SIADH(抗利尿ホルモン分泌不均衡症候群)とよく似ています。
鑑別点は、MRHEは脱水を伴いSIADHは脱水がない点です。
ところが高齢者の脱水は意外と判りにくく見落としやすいのです。
今回、在宅の患者さんにこのMRHE(老人性鉱質コルチコイド反応性低ナトリウム血症)が発症しました。
前医からの引き継ぎで、以前からの低Na血症がなかなか改善せず、嘔気や認知症様の症状もありました。
嘔気や食思不振は一向に改善せずNaの補正もできないので、一旦入院となりました。
この方が、MRHEだったのです。
原因は、なんと降圧剤!
アンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬と利尿剤の合剤が、ナトリウムを低下させていたのです。
健康な方は問題ありませんが、アルドステロンの働きが弱い人に使うと今回のような結果になるようです。
原因も判り、お薬も変更になり、ナトリウムの補正もできたこの方、元気にお帰りになったのですが・・・
実は喫煙癖があり、自宅に帰り煙草を久しぶりに吸った途端、また嘔気に襲われたのです。
喫煙と内分泌機能の関係は昔からよく知られていますが、喫煙の下垂体への影響が原因のようです。
ということで、MRHEの特効薬(?)のフロリネフを使うことになりました。
今回の教訓は、医師も看護師も常に学ぶことが必要ということです。
医療の世界は日進月歩!
さて、勉強しようっと!
押してね ♪
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その一つがMRHE(老人性鉱質コルチコイド反応性低ナトリウム血症)です。
この病気、SIADH(抗利尿ホルモン分泌不均衡症候群)とよく似ています。
鑑別点は、MRHEは脱水を伴いSIADHは脱水がない点です。
ところが高齢者の脱水は意外と判りにくく見落としやすいのです。
今回、在宅の患者さんにこのMRHE(老人性鉱質コルチコイド反応性低ナトリウム血症)が発症しました。
前医からの引き継ぎで、以前からの低Na血症がなかなか改善せず、嘔気や認知症様の症状もありました。
嘔気や食思不振は一向に改善せずNaの補正もできないので、一旦入院となりました。
この方が、MRHEだったのです。
原因は、なんと降圧剤!
アンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬と利尿剤の合剤が、ナトリウムを低下させていたのです。
健康な方は問題ありませんが、アルドステロンの働きが弱い人に使うと今回のような結果になるようです。
原因も判り、お薬も変更になり、ナトリウムの補正もできたこの方、元気にお帰りになったのですが・・・
実は喫煙癖があり、自宅に帰り煙草を久しぶりに吸った途端、また嘔気に襲われたのです。
喫煙と内分泌機能の関係は昔からよく知られていますが、喫煙の下垂体への影響が原因のようです。
ということで、MRHEの特効薬(?)のフロリネフを使うことになりました。
今回の教訓は、医師も看護師も常に学ぶことが必要ということです。
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by ccr-net
| 2014-05-13 20:59
| 医療