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マグネット型チーム医療はいかが?

自由度が高い方がよいこともある

チーム医療をおこなうことは今や大きな病院では常識となっています。
近森病院の近森先生は、従来型のチーム医療を“もたれ合い型”、近森先生が提唱する新しいチーム医療を“レゴ型”としています。
レゴ型チーム医療型とは、各職種の行うべき仕事の重なる部分を可能な限り排し、専門特化した形でお互いの足りない部分を補完し、丁度レゴのように凸と凹でピタッとはめ込むように繋がるチーム医療です。
お互いに吟味が少ないではないか?という反論もありますが、私はレゴ型に概ね賛成です。

で、私達のところでそうしたレゴ型チーム医療が可能かというと、答えはNO!です。

レゴ型チーム医療は、近森病院のようなNST等にはむいていますが、外来にはむかないような気がします。
外来は、一つのものに特化しているわけではないので、常に変化する多様性が必要です。
そうしたものに対応するためには、臨機応変にチームの組み替えをおこなわなければいけません。
レゴのようにピタッとはまる専門性では無く、ある程度自由度の高いものが必要なのです。

私は、これをマグネット型チーム医療と呼んでいます。


必要な職種をペタペタとくっつけ、必要なら、その上にさらにくっつけたチームだからです。
特にリハチームはそのケースによって、一人の患者さんに幾つもの職種や同一職種であってもその得意とするところで何人もの人材を組み合わせていきます。
それぞれの最も得意とする分野をお互いに認識し、必要なときは人に任せる。
従来の一匹狼のセラピストの枠を破るものです。

フットケアだと、医師・看護師・理学療法士・フットセラピスト・靴のセラピストをくっつけ、
スポーツ障害では、医師・エコー検査をおこなう放射線技師・理学療法士・健康運動指導士をくっつけ、
在宅医療では、医師・看護師・ケアマネージャー・訪問看護師・訪問理学療法士・薬剤師をくっつけます。
これが毎日です。
しかも新患の場合には、その時間に残っている戦力でチームを迅速に編成するのです。

適当にぺたぺたくっつけてチームを編成するのですが、これが結構上手くいきます。
それぞれの職種のスタッフも、
多職種に刺激されたり学んだり、
時間があれば短時間でディスカッションもおこないます。

外来患者と入院患者の決定的な違いは時間の流れの速さです。
短時間に結果を出して帰っていただく。
または短時間でのこれからの道筋を決定する。
その時間は長くてせいぜい1時間です。

要は、短時間での結果がすべてなのです。

マグネット型チーム医療はいかが?_b0102247_2233401.jpg


さて、このくっつけ型のチーム医療、外来診療にはとても適しています。

マグネット型チーム医療はいかが?




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by ccr-net | 2014-04-14 22:35 | 医療
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