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ハローから始まる医療介護連携

お互いに知らないことがいっぱい、だから医療介護連携は面白い

最近の寒波の影響か痛みで来院される方が増えてきました。
若い方であれば内服などの外来治療で大丈夫ですが、ご高齢になるとちょっと在宅では・・・
ということもあります。
そうした場合、昔は入院しかありませんでしたが、最近はいろんな選択肢が増えてきました。
例えば、ショートステイがそうですし、長期が見込まれる場合(在宅復帰が難しい場合)は、介護老人保険施設(老健)などの介護施設やサービス付き高齢者住宅(サ高住)などの住宅があります。

『医療機関じゃないのに大丈夫?』
そういう声が聞こえてきそうですが、最近の高齢者住宅の充実は目をみはるものがあります。
在宅独居の方は勿論ですが、家族が多忙な方の場合も、今より十分なサービスや配慮を受けることが可能です。

こうした施設の一つにサービス付き高齢者住宅があります。
いわゆるサ高住ですが、よく介護老人保険施設(老健)と混同されます。
どこが違うのでしょう?

介護老人保健施設はリハビリテーションを中心とした医療サービスを提供し在宅復帰を目的としています。
そのために介護職員に加え、医師・看護師・理学療法士・作業療法士などの職種を配置しています。
いってみれば、介護保険でおこなう病院のようなものです。

一方、サービス付き高齢者住宅は基本的に住宅です。
ケアの専門家が常駐し、安否確認サービスと生活相談サービスを入居者に対して提供します。
基本は住宅ですが、高齢者の暮らしを支えるサービスがあるところが只の住宅と異なるのです。
従って生活支援サービスはありますが、基本的に個室の住宅ですので、常時監視しているわけではありません。

サ高住の特徴は住まいとケアの分離にあります。
ケアを主体とした老健などの施設から住まいを中心とした住居への転換です。
医療・介護・予防・生活支援を住みながらにして受けられる施設が、サ高住なのです。
したがってサ高住は、その名の通り“サービスの質”が最優先されます。
勿論、賃貸住宅ですから、コストパフォーマンスも問われるでしょう。

これって結構大変ですね。

最近、熊本でもサ高住が増えてきました。
お値段もサービスもいろいろでしょうか・・・
勿論、サービスと値段(賃料)がパラレルではありません。
サ高住には仮に常勤の看護師がいても、医療は基本的に単体ではおこないません。
従って、連携する医療機関の質も問われるでしょう。

医療と介護は共に大きな転換点にあります。
昔はシームレスな医療と言えば、医療機関の連携のことでしたが、現在は医療介護連携を意味します。
従って、お互いにお互いを知り、より高い連携をおこなっていくことが必要です。
そのためには、医療機関も介護施設も変化していくことが大切です。

私たちのクリニックの近くには、幸いそうしたレベルの高い高齢者住宅があります。
でも、まだお互いをよく知りません。
皆様により高いレベルの医療や介護を提供するためには、お互いをよく知り成長していく必要があります。

ハローから始まる医療介護連携_b0102247_21445250.jpg


お互いがお互いをよく知ること、

医療と介護の連携は、実はこんなところから始まるのかもしれません。

もっと、もっと、あなたのことを教えて下さい。

そして、もっと私たちのことも知って下さい。

こんにちは、私たちはせんだメディカルクリニックです。





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by ccr-net | 2014-01-21 21:45 | 介護・福祉
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