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骨折患者はビタミンDが不足?!

意外と不足しているビタミンD

骨折したお子さんのお母様に『うちの子は栄養が悪いのでしょうか?』と訊かれることがあります。
『そんなことはないでしょう、でもカルシウムは摂ってね』と言っていましたが、そう単純ではないようです。
9月26日のヘルスデージャパンに出た
外傷性骨折患者にはビタミンD欠乏が多い
という記事は、ちょっとショッキングです。
外傷性骨折を起こした患者にビタミンD値の低下が多くみられることが、新たな研究により報告された。
ビタミンDは骨の損傷を修復するのに不可欠な成分であるため、ビタミンD値の低い患者は骨折がうまく治癒しないリスクが高い。
米ミズーリ大学の研究グループは、転倒や交通事故などの事象により外傷性骨折が生じた成人患者約900人のビタミンD値を調べた。その結果、男性の約79%、女性の約76%はビタミンDが推奨値を下回っており、女性の約40%、男性の約38%はビタミンD値に重度の低下がみられた。

『やっぱり、高齢になるとねえ・・・』

いえ、そうでは無く若い方の話なのです。
同大学整形外科准教授のBrett Crist氏は、「興味深い所見の1つは、整形外科的外傷のみられる患者には年齢に関わらずビタミンDの低下と欠乏がよくみられたことである。18~25歳の若年者では約55%にビタミンDの低下または著しい低下がみられ、29%は欠乏症だった」と述べている。
若年者の半数以上にビタミンDの低下がみられる・・・ちょっとショッキングですね。
これは、実は乳幼児の間では以前から問題になっていたことです。
岡山大学小児科の田中先生の研究を見てみましょう。
岡山大病院のアレルギー外来を訪れた乳幼児のうち、約70人を抽出して調べた結果、体内のビタミンDの指標となる血液中の「25水酸化D」の測定から1歳未満で約40%、1-2歳未満で約30%がビタミンDの欠乏状態の境目にあることが判明。

この原因は、妊婦・授乳婦の日光に当たる時間の短縮と過度の母乳依存と食物制限があるようです。
母乳は完全栄養食と思われていますが、実はビタミンDはほとんど入っていません。
京都大学による平成20年の調査では、『ビタミンD欠乏症を示唆する、頭蓋骨がへこむ症状がある新生児は5人に1人に上り、特に春に生まれた赤ちゃんが高かった。』となっています。
くる病の子供も増えているので、ちょっと問題ですね。

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あなたのビタミンDはどうでしょうか?
食事で摂取するのが困難な方は、ビタミンD製剤をお勧めします。
もちろん、ビタミン剤ですから合わない方もいらっしゃるので、くれぐれもご注意を・・・

ちなみに、朝から夜までクリニックで仕事をし外に出ない私は、ハイリスク群です。

ということで、来月から往診を昼間するようにしました。
さて、どうなるでしょう?




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by ccr-net | 2013-09-30 13:38 | 整形外科 | Trackback
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