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身を捧げるものを持つ素晴らしさ

石橋理津子さんの魅力

昨日は3年来の懸案だった第1回熊本実践フットケア研究会を熊本中央病院でおこないました。
定員いっぱいの80名の参加を頂き、定時にはほぼ全員が揃うという好調なスタートを切りました。
研究会事務局の岡橋伸浩さんとお手伝い頂いたアステムの方々、講師の石橋理津子さんと鶴田朋子さん、
そして代表世話人の大嶋秀一先生のご尽力に、心から感謝しています。

後半の講義で、岡橋さんのデモンストレーションに全員が前方に集まっているときのことです。
真剣に皆が見入っている姿を、同じ世話人の私と田中元子先生は眺めながらこんな話をしていました。

『フットケアが大切なことは判っていましたが、こんな感じなんですね』
『この楽しさ・ワクワク感が人を動かすのかもしれませんね』
『これがドクターに伝わり理解してくれたらいいのですが・・・』

今回の研究会の参加者は世話人を除くと医師は4名です。
実際に患者に多く関わるのは勿論看護師なのですが、実権が依然として医師にあるのも事実です。

『今日多くの事を学びインスパイヤーされた人たちが、それぞれの施設にどういう形で持ち帰るかですね』
『そうですね。そして、彼女たちがディスカレッジされることがないといいのですが』
『それも現場の医師次第ですか・・・』
『だから、反復と情熱が必要なのです。何度も重ね、ボトムアップでレベルを上げていくのです』
『そうして現場の他のスタッフや医師を巻き込んで、意識を変えていくのです』
『今日の講師の石橋さんも、ここまでけして平坦な道ではなかったはずです』
『彼女が自分で切り開いてきた道ですから。やがて仲間が集まり、それが大きな力となったのでしょうね』

田中先生とこうした話をひっそりとしている前方には、石橋理津子さんが凛とした姿で立っていました。
毎週のように(いや平日も)各地で行われる研究会やワークショップで活躍する石橋さん、
彼女をつき動かしているものはなんでしょう・・・

それは『情熱』です。
フットケアに賭ける彼女の想い、
それは3年前軽い気持ちで彼女をクリニックに招聘した私を驚かせました。
『この人はこれに命を賭けているんだ・・・』
この時の衝撃が、一介の整形外科医である私をフットケア・ネットワークに突き動かしているのです。

身を捧げるものを持つ素晴らしさ_b0102247_22232587.jpg


よく、なぜ整形外科医がフットケアに入れ込むのか?と訊かれます。
『必要なことだから』と判で押したように答える私ですが、本当は違います。

感化されたのです。
圧倒され、魅せられたのです。


私には会ったことのないfacebook上のフットケア仲間が沢山います。
その多くがタイムライン上では『石橋組』と自分たちを冗談半分で称しています。

でも、多分彼らも彼女の情熱に感化され、魅せられたのです
その圧倒的な迫力に
身を捧げて邁進する姿に・・・


かつて私はクリティカル・パスの世界にどっぷり浸かり
身を挺して、その普及と進化にはげんできました。
病院を辞し開業するとき、『既に現場にいない』という理由で、その世界から消えました。
開業医となり、試行錯誤の末、現在の私は『かかりつけ医』に自分の活路を見いだしています。

でも、私に石橋さんの情熱が、迫力があるでしょうか・・・
答えは否です。
開業して十数年を経た今も尚、自分の進む方向を模索しているのかもしれません。

賭けるものがあること
それに全力をそそげること
それをみつけることのできる方は、なんと幸せなことでしょう。

すっかり話がずれてしまいました。

そうそう、
昨日、最後に挨拶をする田中元子先生の姿に
私は、また強い情熱と迫力を感じました

また凄い方と出会ってしまいました。


昨日、熊本にも石橋組予備軍が生まれました。
彼らの幾人かが、自分を捧げるものをみつけるきっかけになればと思います。

医療は奉仕
神へのserveから来ているといわれます
あなたは捧げるものをおもちでしょうか・・・




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by ccr-net | 2013-05-26 22:27 | 医療
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