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犬・猫の咬傷に注意

洗浄と破傷風の予防が大事

最近、季節柄なのかどうか判りませんが、猫による咬傷が増えています。
犬咬傷との違いは、一見小さな傷なので大丈夫と考えがちなのですが、果たしてそうでしょうか。
猫の牙は犬と比べると細いので傷そのものは小さいのですが、奥まで深く入っていることがあります。
従って閉鎖創となり十分な洗浄や消毒がおこなえません。
そうすると動物の咬傷特有のパスツレラ症感染症や唾液によるアレルギー反応がおこってきます。
ですから、まずは水道などの流水でよく洗うことが、とても大切です。

次に問題になってくるのはなんでしょう?
もっとも多く質問を受けるのが、『狂犬病は大丈夫?』というものです。
狂犬病は、最後に猫によるものが発生して以来、過去60年間日本ではおこっていません。
(海外で咬まれ日本で発症したものは別です)
従って、まず心配要りません。
(但し、動物の狂犬病予防接種率が低下している現状を考えると、将来はちょっと心配です)
では問題は・・・
それは、破傷風です。

犬や猫は完全な部屋飼い以外、外に出て土に触れますので爪や口の中に破傷風菌が存在することがあります。
ですから、咬傷は破傷風感染のリスクがあるのです。

『破傷風は子供の時に予防接種をしているから大丈夫!』
もしかして、そう思っていませんか?
破傷風の予防接種効果の持続期間は10年間。
日本では最後に受けるのは小学校6年生か中学校1年生となります。
ということは、きちんと予防接種を受けていても、少なくとも20代後半以降は免疫がないことになります。

成人して動物に咬まれたら、基本的に破傷風トキソイドの接種が必要です。
接種のプランとしては初回・2回目(4-6週後)・6ヶ月後の計3回です。
最初の2回で今回の外傷による予防効果は確立されます。
3回目をおこなうと、今後10年間の追加免疫が得られます。
この10年以内に同様の怪我や外傷にあった場合は、1回の接種で更に追加免疫が得られます。
米国では1回接種!という話をうかがいますが、それは成人も10年毎に追加接種をおこなっているからです。

犬・猫の咬傷に注意_b0102247_13241646.jpg


さて、一番大切なこと、

それは犬や猫に咬まれないように注意すること。

何事も予防が大切ですね。



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by ccr-net | 2012-11-21 13:26 | 整形外科
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