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熱中症に注意

今日も記録的な暑さになりそうです

先週の豪雨がすぎ、今朝は抜けるような青空です。
午後からはこの天気も崩れそうですが、最高気温はなんと35度!暑い一日になりそうですね。
昨日も日本全国で猛暑となり、一気に熱中症の方が増えました。
昨日23時の産経ニュースでは、次のように報道されています。
3連休最終日の16日、日本列島は暖かい南風が流れ込んだ影響で、九州から東北南部の広い範囲で気温が上昇した。各地で35度以上の猛暑日となり、今年一番の暑さとなった。全国で熱中症とみられる症状で1人が死亡、少なくとも682人が救急搬送された。

熱中症については以前も本blogに熱中症ってなあに?に書きましたが、もう一度復習してみましょう。

熱中症は別名“高温障害”と呼ばれ、現在は熱中症I度・II度・III度の3つに分類されています。
なんだか判りにくいですね。

一般になじみのある旧分類で見てみましょう。
熱中症の旧分類は、1)熱失神2)熱痙攣3)熱疲労4)熱射病の4つです。
さて、この中で一番重症なのは?
熱失神や熱痙攣が重症で、熱射病が一見軽そうな感じがしませんか?
実は、緊急入院+冷却療法になるのは熱射病で、これは新分類のIII度に該当します。

【熱失神】熱中症I度
屋外での長時間の行動や高温多湿の室内で起きます。皮膚血管の拡張によって血圧が低下し、脳血流が減少しておこるもので、めまい、失神などがみられます。顔面は蒼白、脈は速く弱くなります。体温は正常で発汗があります。
【熱痙攣】熱中症I度
大量の発汗後に水分だけを補給して、塩分やミネラルが不足した場合に発生します。足、腕、腹部の筋肉に痛みを伴った痙攣がおこります。体温は正常で発汗があります。
【熱疲労】熱中症II度
多量の発汗に水分・塩分補給が足りず、脱水症状となり発生します。脱力感、倦怠感、めまい、頭痛、吐き気などがみられます。皮膚温は冷たく発汗があります。
【熱射病】熱中症III度
体温の上昇によって中枢機能に異常をきたした状態(視床下部の温熱中枢まで障害されたときに、体温調節機能が失われます)。意識障害(反応が鈍い、言動がおかしい、意識がない)がおこり、死亡率が高くなります。体温は高温で発汗はありません

さて、予防法ですがこれは簡単!!
発汗によって失った水分と塩分の補給をこまめにおこなうことです

かかった時の対処法ですが、これも水分と塩分の補給です。
スポーツドリンク?
かかってからでは寧ろ危険です。
スポーツドリンクには十分な量のNaが入っていませんので、脱水時には水中毒になる可能性があります。こうした場合は、塩を混ぜるとOKです。

熱中症は、まず診断が大切!
一般の方が判断するのはなかなか難しいようですが、ここに強力な味方が登場しました。
熱中症に注意_b0102247_6564972.jpg

『熱中信号まもるちゃん』ですが、今年4月に発売された優れもの!
10分ごとに自動計測する「見守り機能」付きで、わずか41gです。
Amazonや楽天で今すぐ購入できるようです。

熱中症の最新対応は環境省の熱中症環境保健マニュアル:2011年5月版がよいようです。

皆様、くれぐれもお体をお大事に!




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by ccr-net | 2012-07-17 07:07 | 健康
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