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赤身肉やバターは認知機能の低下を招く

飽和脂肪酸に注意

飽和脂肪酸は体に悪く、不飽和脂肪酸は体によいと言われていますが、それを裏付ける研究が出てきました。
飽和脂肪酸は時間の経過とともに脳機能を低下させると題されたヘルスデージャパンの記事は、Annals of Neurologyオンライン版に5月18日掲載された米国ハーバード大学の研究チームによるものです。
脂肪酸(fatty acid)の中でも“悪玉”とされる飽和(saturated)脂肪酸を多量に摂取する女性では、全体的な脳機能および記憶力が時間の経過とともに低下するが、“善玉”とされる一価不飽和(monounsaturated)脂肪酸(オレイン酸など)をより多く摂取すればこれらが改善する可能性が、新しい研究で示された。これは、心臓に対する脂肪の影響が脳でも同様である可能性を示唆している。
飽和脂肪酸は赤身肉やバターなど動物性脂肪、一価不飽和脂肪酸はオリーブオイルや野菜製品などに含まれる。
米国の女性健康研究(Women's Health Study:WHS)に参加した女性6,000人のデータを収集した。被験者は、平均4年間にわたり、2年ごとに3種類の脳機能検査を受け、研究開始時および脳検査前に食事に関する詳細な質問票に回答した。
研究の結果、長期にわたり飽和脂肪酸の摂取量が最も多かった女性では最も少なかった女性に比べて、全体的な脳機能および記憶力が最も低かった。また、一価不飽和脂肪酸の摂取量が最も多かった女性のほうが4年間の検査で脳検査スコアが高かった。

今までにも飽和脂肪酸がAlzheimer病と関連があることは多くの研究で示されていましたが、今回の研究はあらためてそれを裏付けるものとなりました。

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これはけして飽和脂肪酸を摂取してはいけないということではありません。
本来、飽和脂肪酸は酸化されにくいという長所もあり人間には必須なものです
けれども現代の食生活ではすでに過剰摂取となっており、そのマイナス面のほうが強調されるようです。

なにごとも適量が大切、
すでに摂りすぎの飽和脂肪酸についてはくれぐれも注意しましょう。

さて今日の食事はどうしましょう?



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by ccr-net | 2012-05-29 07:39 | 健康
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