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野球肘について考える

治療はタイミングが大切

私たちのクリニックには理学療法士を中心としたスポーツ・ケアチームがあります。
そのせいか多くのスポーツ障害の子供たちが訪れます。
小さい子は幼稚園のサッカー選手から、大きい子は全国クラスの高校生のバスケット選手までまちまちです。

その中で治療に難渋する疾患のひとつが野球肘です。

原因の多くは誤った投球フォームやオーバートレーニング、そして指導にあります。
一旦野球肘になった場合も、なかなか医療機関を受診されず、受診しても単なる消炎鎮痛のみで、フォームチェックや筋バランスの改善といったきちんとした治療がおこなわれないことがよくあります。

さて今回来院された中学生ですが、発症後既に4ヶ月経過しています。
最初の1ヶ月、近くの整形外科を受診され、よくあることですが電気治療のみで治療され全く改善しませんでした。
友人の勧めで熊本では比較的有名なスポーツドクターを受診、ここでも安静3ヶ月を指導され、スポーツ再開後疼痛が再燃し内視鏡による手術を提案されています。
そこで他の方の勧めで当院受診となりました。
この中学生の場合、発症の原因は明確です。
昨年夏まで内野手だった彼は秋からキャッチャーにコンバートされました。
野球好きの方ならすぐにお判りのように、内野手とキャッチャーは全く送球が異なります。
ここで正しい送球フォームの指導がなかったため、現在の状態になったのです。

XPでは透亮期(上腕骨小頭関節面の限局的透亮像)で基本は保存療法ですが、今回のような安静で改善が得られない症例は関節鏡視下のドリリングが効果的です。
今回前医でこの手術が勧められたのも当然なのです。

でも一点、引っかかることがあります。
それは果たして十分な保存療法が行われたか?ということです。


今日のお話の内容では、フォームチェックや矯正、コンディショニングトレーニングなどは、ほとんど今までにおこなわれていないようです。
であれば、まずもう一度保存療法・・・
絶対ではないので、悩ましい選択ですが、今日の第1印象ではそう考えました。

今田先生の肘のスポーツ障害のホームページをみていると、『手術もいいね!』と思ってしまいます。

野球肘について考える_b0102247_22214153.jpg


ということで、明後日から取りあえず1ヶ月間本格的な保存療法に着手することになりました。

頑張れ、中学生!
私たちと一緒に、もう一度ネ。




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by ccr-net | 2012-03-12 22:23 | 整形外科
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