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PPIはNSAIDの救いの神か?

NSAIDsからアセトアミノフェン・オピオイドへの変更はいかが

NSAIDs(非ステロイド消炎鎮痛剤:ロキソニンなど)潰瘍の予防投与ではプロトンポンプ阻害薬(PPI)がガイドライン上第一推奨(グレードA)ですが、PPIの長期使用にリスクがあるのは本blogでも既出の通りです。
PPI使用は諸刃の剣かPPIと骨折リスクについて考えてみる

ガイドラインではグレードAの推奨薬になぜこんなリスクがあるのかというと、答えは簡単、NSAIDs使用に際して『長期使用』という観点が抜けているからです。
日本は先進国の中でNSAIDs使用が圧倒的に多く、しかも使用期間が長いのが特徴です。
ということは、当然併用するPPIの使用期間も長くなります。

2月20日の日経メディカルオンラインにそうしたPPIの長期使用に対する警鐘が出ました。
PPIを長期服用する閉経女性の股関節骨折リスクは3割上昇と題されたこの論文はBMJ誌電子版に2012年1月31日に掲載されたものです。
米国では、PPIがOTC薬になった03年以降、使用者が急増している。PPIは、短期的に使用した場合の忍容性は高いが、カルシウム吸収を阻害する可能性や、破骨細胞の機能に影響を与える可能性があるため、長期にわたって服用すると骨折リスクが上昇するのではないかと考えられている。だが、これまでに行われたPPI使用と骨折の関係を調べた研究は、いずれも質が高くなかった。
そこで著者らは、閉経女性を対象として、PPIの長期的な使用と股関節骨折の関係を調べる前向きコホート研究を実施した。加えて、過去に行われた研究の結果と今回得られたデータを合わせて系統的レビューとメタ分析も行った。
ー 中略 ー
プロトンポンプ阻害薬(PPI)を日常的に2年以上使用している閉経女性は、そうでない閉経女性に比べて股関節骨折のリスクが35%高いこと、喫煙女性の場合のリスク上昇は50%を超えることが、米国で行われた前向きコホート研究で明らかになった。

これをみるとやはりPPIの無為な長期連用は危険です。
かといってPPIの効果はやはり絶大ですから悩ましいところです。

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ということで、結論は3つ!
1)PPIおよびNSAIDsの長期連用はしない
2)PPIを用いずサイトテックを併用する
3)アセトアミノフェンまたはオピオイドを用いる

 
取りあえずクリニックではロキソニンなどのNSAIDsからアセトアミノフェンへのシフトを開始し始めました。
果たして、その効果は?



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by ccr-net | 2012-02-23 22:41 | 医療 | Trackback
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