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最低限の検査とは?

やっぱり怖い合併症

一昨日、嘔吐・下痢・発熱で来院された男性、一見ウイルス性感染性腸炎(ロタウイルス)のような症状でしたが、前日に卵料理を食べその後の発症ということもあり細菌性感染性腸炎(サルモネラ)を疑い直ぐに緊急採血をおこないました。
結果はWBC・CRP共に高値(なんとCRPは20!!)で細菌性腸炎だったのですが、脱水症と著明なALT・ASTの上昇(なんと1000越え)を認め肝炎を併発していました。
これだから感染症には採血が必要なのです。
すぐに、近医に緊急入院していただいたのですが、翌日担当の先生からお電話をいただきました。
『入院時の心電図で異常があり、追加検査で心筋梗塞がおこっているようです。すぐに熊本医療センターの循環器に搬送したいと思いますがいいでしょうか?』
これには、ちょっと吃驚!
来院時、そうした兆候は全くなかったからです。
元来循環器疾患の既往のない方ですので、著明な脱水から二次的に血栓症を併発したのかもしれません。
やっぱり、決めつけずに最低限血液検査は必要ですね。
何もせずに単なる感染性胃腸炎と決めつけていたら・・・と思うとぞっとします。

一方今日のヘルスデージャパンに訴訟への不安から整形外科医は不要な医療を実施という面白い記事が出ました
米国の整形外科医のほとんどが、訴訟を避けるために本来必要のない「防衛的医療(defensive medicine)」を実施していることが全国的な調査によって示された。研究著者の1人である米バンダービルトVanderbilt大学メディカルセンター(テネシー州ナッシュビル)のManish Sethi博士は、「全米にわたり整形外科医は標準的な医療から離れ、訴訟を恐れて行動するようになっている」と指摘している。
米サンフランシスコで開催された米国整形外科学会(AAOS)年次集会で発表された今回の研究では、AAOS登録簿から無作為に選択した整形外科医2,000人を対象にウェブ調査を実施し、61%の回答が得られた。1,241人のうち96%が、主に医療過誤訴訟を避けるためにスキャン、臨床検査、専門医への紹介、入院などを指示する防衛的医療を実施したことがあると回答。平均すると、検査全体の24%が防衛を目的とするものであった。

最低限の検査とは?_b0102247_2214878.jpg

無駄な検査は勿論不要ですが、最低限の検査は必要です。
でも、最低限の検査ってなんでしょう・・・
難しい問題ですね。

ちなみに当院の症例では、感染性胃腸炎の80%はノロウイルスではなく細菌性の食中毒です。


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by ccr-net | 2012-02-17 22:04 | 医療
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