SENDA MEDICAL CLINIC BLOG

ccrnet.exblog.jp ブログトップ | ログイン

見落としやすいC4神経根麻痺

なにごともスピードが大切

週末の金曜日午後6時も過ぎようという頃、一人の中学生が母親とクリニックを訪れました。
症状は頸が動かないとのこと、早速診療してみました。
XPでは異常がありませんが、頸部は軽度右側屈、一見寝違えのような頸部周囲の筋硬直を示しています。
ところが左頸部〜前胸部にびりびりする知覚過敏の訴えがあります。
診察するとC4領域に一致して知覚過敏があり、左肩胛挙筋の麻痺があり全く動きません。
C5以下の筋肉(三角筋・上腕二頭筋・上腕三頭筋など)は正常です。
典型的なC4麻痺を呈していますが、C4神経根のみの障害は非常に珍しくあまり遭遇することはありません。
また外傷による神経根障害としては引き抜き損傷が有名ですが、C5・C6が多くC8やT1もみられます。

今回の症例はC4単1神経根障害ですが、知覚が過敏で脱失していないことより引き抜き損傷は否定的です。
おそらく受傷時の急激な神経根の過伸展で障害がおこったものと思われます。
直ぐにステロイドのパルスをおこない、近医への入院・精査を準備しました。

それにしても週末のこの時間帯、緊急入院ができにくい魔の時間帯です。
受け入れて頂いた医療機関には大変感謝しています。

こうした脊髄損傷・神経根損傷は受傷からのスピードが命です。
びりびりした痛み以外気づきにくい麻痺でしたので、受診が遅れたのでしょう。
見落としやすいC4神経根麻痺_b0102247_21422061.jpg

怪我をしたら取りあえず手足を動かしてみましょう。
そして、もし、おかしいと思ったらすぐに医療機関へ、

基本だけれど、大切なことです。


にほんブログ村 病気ブログ 医療・医者へ
Please click me
by ccr-net | 2011-11-11 21:47 | 整形外科
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31