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見逃せない脊椎カリエス

結核患者の腰痛に注意

最近来院された若い患者のお話です。
半年前に肺結核の既往歴(治療歴)があり、腰痛で来院されました。
疼痛は安静時痛が中心で、動作による疼痛の増悪や神経症状はありません。
また、XPも正常です。
こうした場合、『ただの腰痛!』と片付けがちですが、ちょっと気をつけなくてはいけません。
見逃してはいけない病気・・・それは脊椎カリエスです。

脊椎カリエスは、初期は一般に発熱もなく血液検査も化膿性脊椎炎と異なりほぼ正常です。
それで多くの場合、発見が遅れます。
確定診断は勿論、trans-pedicleの椎体培養ですが、まずはMRI検査が必要です。
MRIでも初期は判りにくく見逃しやすいと一般に言われていますが、経験を積んだ脊椎外科医と放射線科医はまず見逃しません。
見逃せない脊椎カリエス_b0102247_2355877.jpg

こうした検査は100に一つの可能性を見逃さないために行われます。
異常がなければ一安心、
あれば直ぐに精査と治療に取りかかる・・・

今回の症例は幸いにもカリエスではありませんでした。
検査に納得して頂くのが大変でしたが、まずは安心。

大切なのは着想とスピード、
楽しい週末が送れそうです。


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by ccr-net | 2011-10-28 23:56 | 整形外科
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