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水分補給の不思議

水さえ飲めばいいって誰がいったの?

本日最後の患者様は16歳の男の子、スポーツアスリートです。
16歳としては体格も大きく柔軟でしっかりとした筋肉をもっています。
その子が右膝の疼痛でやってきました。
診断は、幸いなことに関節症はなく疲労による筋膜性疼痛・・・簡単に言えば筋肉を痛めたわけです。

原因は、炎天下のオーバートレーニングと脱水症です。
実際、エピソードを聴くと熱中症寸前の状態になっています。

さて、練習と水分摂取の関係について訊いてみました。
水分摂取は1時間おきの麦茶・・・十分ですね。
では、間食は・・・ありません。
塩分摂取は・・・当然ありません。

脱水症は水分が足りなくなるから?
当然です!
でも塩分(ミネラル)も当然足りなくなります。

水さえ飲めばいいって、誰が言ったんでしょう?
当然、現場の責任者であるコーチや監督です。

炎天下での運動では十分な水分補給と塩分摂取が必須です。
水分摂取は、別にスポーツドリンク(同時に塩分も補給できますが)でなくても結構。
麦茶は先人の知恵ですが、それだけでは塩分がとれません。

今回のケースはハイポトニックな水分のみ摂取し塩分補給を怠った結果、筋疲労が蓄積したものです。
でも、それは現場責任者の管轄・・・誰もノーと言えません。
解決策として、昼食での塩分の摂取(辛めの味付け)をおこなうことしか提案できませんでした。
ポケットの塩もいいかも?

大切なのは、スポーツ活動をおこなう場合、責任者のスポーツ医学に対する十分な理解です。

水分補給の不思議_b0102247_2238761.jpg

水分補給はその第一歩・・・

まずは、各学校の養護教諭に
脱水症・熱中症予防のための水分摂取のレターを出すことにしました。

あなたの学校のスポーツ責任者はいかがですか?



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by ccr-net | 2010-07-22 22:40 | 健康
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