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診療所は社交場か?

患者間における個人情報の重みの違い

毎朝8時少し前にクリニックをあけるのが私の日課です。
いつも5−6名の方(多いときで10名程度)がすでに外でお待ちなのですが、大体同じメンバーです。
この数は8時10分頃まではあまり変わらないので並ぶ必要はないように思うのですが人の気持ちは様々です。
ここで交わされる会話の中によく笑い話で語られるものが実際にあります。
『○○さんが来てないけれど病気だろうか?』
『この間まで元気でいたのにね』

こうした会話はご近所同士と考えればごくごく普通ですが、医療機関内の会話としてはちょっと??ですね。
高齢化社会で医療機関がご近所の社交場となるのも、ある意味仕方がないのかもしれません。
誤解がないように申しますと、こうした日課でおみえになるかたは全体の5%に満たない数で、大部分は週1回、2週に1回或いは1ヶ月に1回といった方々です。
(当院では平均受診回数が週1回を遙かに切っています)

こうしたご近所の方以外に遠方からお見えで、
『あら、どうしてここに来たの?』
とばったり顔を合わせる方々がおられます。
中には、
『○○さんが来ておられたけど、どこが悪いんですか?』
と真顔で私に尋ねられる方もおられます。
“個人情報ですので”と肩肘張って言うわけにもいかず、
『いや、たいしたことないんですよ』
とお茶を濁すことが大半です。

患者様には色んな方がおられます。
自分の病気について人に話したい人、話したくない人、
医療機関に来ていることさえ知られたくない人・・・さまざまです。

個人情報の重みは人によって大きく異なるようです。

でも、もしあなたの親しい方と医療機関で出会った時、
あなたがその方のご病気について事前にお知りでなかったとしたら、
多くの場合は、そっとしておいて欲しいのですよ・・・きっと。


今までに何万人もの病気の方を診てきた、
私からのアドバイスです。

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by ccr-net | 2010-07-08 22:53 | CLINIC
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