SENDA MEDICAL CLINIC BLOG

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リスクをとるのは私たち

安全圏は進歩がない

昨日、大学でプレイしている外野手(硬式野球)の治療が終了しました。
示指中節骨基部の剥離骨折で骨折部が反転しそれを支えるvolar plateも損傷していました。
手の外科のK先生と協議の結果、volar plateのみ修復し反転した小骨片はそのままとしました。
いずれ吸収し問題なくなることを期待しての手術です。
術後3週間PIP関節のみ安静時プラスティックプレートで伸展固定し、その間も自動運動はしています。
その後作業療法士による訓練を開始し、術後6週でフルスイング・フルスピードでの送球が可能となりました。
可動域はFull、疼痛も全くありません。

同様に、2ヶ月前に舟状骨骨折で手術した高校生のピッチャーは現在135kmのスピードで投球しています。
勿論、疼痛もありません。
いずれも最小固定・早期リハのAccelerated Rehabilitationの効果です。

今日執刀医のK先生と電話で話しました。
『予想以上に経過がいいよ』
『うーん、判ってはいるんだけどね。万一上手くいかない場合を考えると安全圏を狙ってしまうんだよね』
『ま、リスクは私たちがとるわけだから』
『そういうこと。安全圏は進歩がないからね。』

医療にリスクゼロはありません。
どんなお薬でも、
どんな処置でも、
常にリスクはあります。
その中で、リスクとベネフィットのバランスをとっていくのが私たち医療者の仕事です。

リスクをとるのは私たち・・・
でも決してそれがチャレンジでないこと、
きちんと科学的な根拠に裏付けられていること、
そしてなによりも細やかな配慮をおこなうこと、

そのいずれもが大切なことです。

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by ccr-net | 2010-06-29 22:39 | 整形外科
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