訪問看護師の想い
おばあちゃん、もう一度外に出ようね
今日は昼から1件手術を済ませ保健福祉センターでの介護認定審査会に出席した後、訪問看護師と数件の訪問診療に出かけました。
いつもの定期訪問ですが、その中に以前お話した97歳の独居女性(Aさん)がおられます。
そのお宅を後にした後、ナースが私に言いました。
『先生、私はAさんを一度外に出してあげたいんです』
『Aさんは多分もう3年くらい一度も外に出ていません』
Aさんのお宅は老朽化したアパートの2階です。
外付けの階段はぐらぐらで、今にも壊れそうです。
私や看護師もいつもしっかり手すりに捉まって登り降りしています。
Aさんが歩ける距離は今では3m程度・・・とても外には出れません。
『今調子がいいでしょう。調子がいい間に一度でいいから、外の空気にもう一度触れさせて上げたい』
『3年間も空を見たことがない、空気を吸っていないって・・・どんな感じなのでしょう』
『許可がもらえれば、おんぶして下に降りて、車いすで近くを散歩させてあげたいんです』
私は胸が熱くなりました。
在宅っていいなあ・・・って、こんな時、思うのです。
私たちが日常の診療や高度医療で忘れがちな医療の原点を、いつも思い出させてくれます。
勿論、私は大賛成!
数日内の天気がいい朝に、3名のスタッフでAさんを外に連れ出すことになりました。
雨が降りませんように・・・
今日は昼から1件手術を済ませ保健福祉センターでの介護認定審査会に出席した後、訪問看護師と数件の訪問診療に出かけました。
いつもの定期訪問ですが、その中に以前お話した97歳の独居女性(Aさん)がおられます。
そのお宅を後にした後、ナースが私に言いました。
『先生、私はAさんを一度外に出してあげたいんです』
『Aさんは多分もう3年くらい一度も外に出ていません』
Aさんのお宅は老朽化したアパートの2階です。
外付けの階段はぐらぐらで、今にも壊れそうです。
私や看護師もいつもしっかり手すりに捉まって登り降りしています。
Aさんが歩ける距離は今では3m程度・・・とても外には出れません。
『今調子がいいでしょう。調子がいい間に一度でいいから、外の空気にもう一度触れさせて上げたい』
『3年間も空を見たことがない、空気を吸っていないって・・・どんな感じなのでしょう』
『許可がもらえれば、おんぶして下に降りて、車いすで近くを散歩させてあげたいんです』
私は胸が熱くなりました。
在宅っていいなあ・・・って、こんな時、思うのです。
私たちが日常の診療や高度医療で忘れがちな医療の原点を、いつも思い出させてくれます。
勿論、私は大賛成!
数日内の天気がいい朝に、3名のスタッフでAさんを外に連れ出すことになりました。
雨が降りませんように・・・
by ccr-net
| 2010-06-16 18:57
| 医療