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在宅で感じる独居高齢者の孤独

みんな一緒に住もうよ

今日は水曜日で午後休診。
薬剤の勉強会と簡単な手術を済ませ、訪問診療に出かけました。
訪問数は4つと少ないのですが、その4つはすべて高齢者世帯・2つは独居です。

「2009年国民生活基礎調査」によると、65歳以上のみの高齢者世帯数が前年比4.0%増の962万3000世帯と過去最高を記録し、全世帯に占める割合が20.0%となっています。
なんと、5軒に1軒が高齢者世帯なのです。
そのうち独居高齢者の割合は48.1%(男性13.4%・女性34.8%)です。
まさか半分が独居とは思いませんでした。

本日伺った独居の方のお一人は97歳の女性、認知症のかけらもなくかくしゃくとしておられます。
いかんせん足腰が弱っており歩行距離は5m程、しかも住宅はアパートの2階で家からは一歩もでられません。
生活はヘルパーの方、週1回の訪問看護と訪問診療で健康が維持されています。
施設への入所を勧められたのですが、ご本人が頑として受け入れられません。
これは、もう一人の82歳の男性も一緒です。

こうした方は何故独居になったのでしょう?
先ほどの97歳の女性はお子さんも二人おられます。
こうした疑問に答えてくれるのが以下の調査です。

高齢者の中でも「単身世帯」や「未婚・離別者」、「暮らし向きが苦しい人」「健康状態が良くない人」は、社会的に孤立しやすい―。内閣府は5月14日、2010年版の「高齢化の状況及び高齢社会対策の実施の状況に関する年次報告」(高齢社会白書)を公表した。

そうか、元気でお金持ちでないと独居になるのか・・・
でも、なんか腑に落ちませんね。
昔は今より遙かに貧しく病気の方も多かったと思いますが、独居の家ってあまりなかったような・・・。

清く貧しく美しくは、流行りませんか?
私が別の日に訪問診療をおこなっているおうちは86歳のおばあちゃんと四肢麻痺の奥さんがいる決して裕福ではない家庭ですが、よく娘さんも訪ねて来られる明るいおうちです。

なんとなく昔の大家族が懐かしく思えてきます。

取り敢えず同居している85歳の義父を大切にしましょう。

福岡や横浜にいる息子や娘にも連絡をしましょう。

家族は結束が大切・・・
今日から我が家の家訓です。


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by ccr-net | 2010-06-09 20:20 | 医療
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