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コメディカルってなあに

医療における和製英語のご都合主義

一昨日、『コメディカルという和製英語が嫌いだ。よく言えばパートナーのようだが、なんだか医師の付属物のように聞こえる。ひとくくりにせず、きちんと職種で呼ぶか、もしくは欧米のように医師も含めてHealth Professionsと呼びたい。専門職として大切にしたい。』とtweetしました。
結果、いくつかのRTやDMを頂きました。

その中で『comedical:co-medicalというのは和製英語なのか?』というご意見を幾人かから頂きました。
結論からいうと“和製英語”だと思います。
理由はどの英英辞書にも該当する言葉がないからです。
まあ、辞書になくとも慣用句として使用することはありますが、英語サイトにこの言葉がないことが決定打でしょうか。
では、この言葉はどうしてできたのでしょう。
諸説ありますが、1982年に阿部正和先生(慈恵医大)が『これからの糖尿病治療はドクターのみならず、患者教育に携わる全てのスタッフの協力が不可欠であり、パラメディカルの呼称をコメディカルに改めるべき』と発言されたという説が最も信頼性があるように思います。
この考え自体は、素晴らしいと思いますし、para(傍ら)からco(共に)へという方向性も当時としては画期的です。
それから、30年近くが過ぎ、コメディカルという言葉はすっかり定着しました。
でも、日本でしか通用しないこの和製英語・・・もうその役目は果たしたような気がします。

医師・看護師以外をまとめてコメディカルとひとくくりにせず、きちんと専門職(Health Professions)として個々の名称(therapistやtechnologist:technician)で呼びませんか。
薬剤師・臨床検査技師・臨床工学技師・理学療法士・作業療法士etc多くの専門職がせっかくあるのですから。
最近、私はmedical clarkもこのHealth Professionsに入れたいと個人的に思っています。
(実はmedical clarkも和製英語で、実際はmedical secretaryですね)

まあ、呼び名はなんでもいいのですが、
できればどこでも通じる呼称にしたいと思う私はへそ曲がりでしょうか?


コメディカルと一緒に仕事しよう!というのは、昔の話。

チーム医療をやるときに、薬剤師や看護師、臨床検査技師が集まって、
『あ、そうだ、ドクターも呼ぼうか?』

もうそろそろ、コメディカルとひとくくりにすることはやめませんか?
私たちはパートナーなんですから。

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by ccr-net | 2010-06-08 22:20 | 医療
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