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統合的ケアプログラムで慢性腰痛が改善

統合的ケアプログラムにより慢性腰痛患者の仕事復帰までの時間が60%短縮

英国医師会誌「BMJ」オンライン版(3月17日)に、興味深い記事が掲載されました。
ー 以下引用 ー
オランダおよびカナダのグループによる今回の研究では、仕事のできない状態が平均6カ月続いている18~65歳の慢性腰痛患者134人を対象に、通常の治療を受ける群と「統合的ケア(integrated care)」と呼ばれるプログラムを受ける群に無作為に割り付けた。統合的ケアプログラムでは、労働環境に適応するための調整や、患者に安全な動き方と積極的に動くことを教える運動プログラムを実施した。
1年の間に、統合的ケアプログラムを受けた患者は平均88日で仕事に復帰することができたが、通常の治療を受けた患者は復帰までに平均208日を要した。
疼痛の改善レベルについては両群間に統計学的有意差は認められなかったものの、統合的ケアプログラムにより患者の機能的状態が有意に改善され、自宅と職場の両方で身体障害が軽減されたと研究著者らは指摘している


慢性腰痛は非常に治療に難渋する疾患ですので(手術のような決め手となる治療法がない)、こうした統合的ケア(integrated care)プログラムは有効と思われます。
このプログラムの要点は以下の3点です。
1)労働環境に適応するための調整をおこなう
2)安全な動き方を教える
3)積極的に動くことを教える

これらは、前回お話しした慢性腰痛に対する認知行動療法の有用性によく似ています。
大切なことは私たちは腰痛の治療を行う場合、目の前の疼痛を改善することを最優先し上記の1)〜3)について疎かになっていることです。

今回の研究を契機に、当クリニックでもこうした統合的ケアプログラムの作成をおこないたいと考えています。
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腰痛だから運動ができない、
安静が一番・・・

そうした考えをそろそろ考え直す時期にあります。



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by ccr-net | 2010-03-27 21:52 | 整形外科 | Trackback
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