SENDA MEDICAL CLINIC BLOG

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救急医療の一翼をほんの少し担う診療所

急患への対応は?

本日は午後3時頃より来院される方が急激に多くなり、午後6時を過ぎても1時間待ちの状態でした。
(この時点で2時間待ちの方が何人もおられました、申し訳ありません)
そんな大混雑の当クリニックに一人の中学生がお母様とともにやってきました。

『先生、外傷の急患です。どうしましょう?』と看護師長。
こういう質問の仕方の場合、暗に“断ってくれないかなあ・・・”という願望がみえます。
師長の名誉のために申しますが、忙しいから断ってくれといっているのではありません。
急患を優先する私の性格を良く知っているので、すでに2時間待ちの患者樣方のことを考えての発言です。
『診て考えましょうか』

既に処置室に通されている中学生をみました。
右第2趾の挫滅創ですが、上から重い教壇が落下し爪がついた状態で先端の軟部が完全に逸脱しています。
つまり骨に軟部が少しついた状態で他は抜け落ちているのです。
幸い一部しっかりつながっており血行はよさそうです。
修復に40分程度でしょうか?

『40分かかるね』
『そうですね』と師長が私をみました。“どのくらい待たせてるか判ってるだろうな”という目です。
私は決心し、お母様と本人にお話ししました。
本日手術が必要な事、当院では既に多くの方が1時間以上お待ちなので処置は最後になること、了解されれば近くの他の整形外科を責任をもってご紹介する事、希望されれば熊本医療センターでもよいこと。
以上をお話しした上で、なんと当院を希望されました。
すぐにキシロカインゼリー処置をし、レントゲン検査で開放骨折でないことを確認した上でロビーへ・・・

『ということで・・・』と私
『判りました』と師長
『救急医療の一翼を担うということで』
『役割分担ですね』とにっこり笑うと、さっそく手術室へ準備に消えていきました。

b0102247_214207.jpg
それから75分後、手術は始まり
きっかり40分後に終了しました。

軟部の血行に少し不安はありますが、
多分大丈夫です。


8時過ぎに自宅へ向かう途中、なんとなく満足感があります。

こうしたちょっとしたことが、
明日の救急医療を救うことに繋がっていくのかもしれません。

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by ccr-net | 2010-03-02 21:45 | 医療 | Trackback
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