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断らない救急 余談

救われる命

断らない救急・・・その大切さを昨年経験しましたので余談として書いてみました。
Tさんは、私が大学病院時代に頸椎の手術をおこない、その後、済生会熊本病院・開業と私の勤務の変更とともに15年の外来でのおつきあいをしている患者様です。
3年前に悪性腫瘍を併発されましたが、それも立派に乗り越えてこられました。

今から1年ほど前の深夜奥様からお電話を頂きました(個人電話をお伝えしています)。
トイレから出られた直後より気分不良があるとのご連絡です。
血圧は110/70脈拍は65不整脈はありません。
横になると気分は快方に向かうとのことでした。
このかたは自律神経障害があり、立ち上がりやトイレでのふらつきが以前より頻発しています。
普通に考えれば“いつもの症状”なのですが、冷汗があるのが気になりました。
“往診をしましょうか?”とお尋ねするとそこまではないとの御返事でした。
念のため、30分後にもう一度お電話をいただくようお話をしました。

それから丁度30分後お電話を頂きました。
すこし胸が苦しくなってきたとのことです。
血圧は90/50脈拍は40とのこと・・・急性心筋梗塞の可能性があります。
すぐに救急車を呼び済生会熊本病院に行って頂くようお話ししました。
電話を切り、済生会熊本病院の救急外来に電話をいれます。
救急担当の看護師さんの話で『先生、今日は満床で救急ストップになっているんですよ』といわれました。
『今日の循環器担当は?』とお尋ねすると『澤村先生です』との答えでした。
澤村先生は私が在職時代から存じ上げている先生でとても優秀です・・・内心しめた!と思いました。
『澤村先生に変わって下さい』と担当看護師に話をしすぐに変わって頂きました。
私自身未診ですが、電話での症状の変化から急性心筋梗塞が疑われること、万一軽症であれば私が責任を持って他院へ転送することをお話ししました。
『先生、大丈夫ですよ、すぐに送って下さい。何とかなります』とすぐに即答を頂きました。
電話を切ると、すぐにTさんの奥様から電話がありました。救急隊の方からお話があるそうです。
『先生、済生会は今日は救急ストップになっています。他にいきましょうか?』
『大丈夫です、循環器の澤村先生にご連絡してありますので、すぐに搬送して下さい』
そうして、Tさんは済生会熊本病院に救急搬送になりました。

翌日、澤村先生からご連絡をいただきました。
救急外来に搬送され、心電図をとり説明中に心停止をおこされたそうです。
すぐに蘇生処置とPTCAをおこない、今はすっかりお元気とのこと。
勿論まだCK・ミオグロビンともに高値で予断は許しませんが、間一髪のところでしたと言われました。
あの時、澤村先生に受け入れていただかなかったら、
もし他所の病院に搬送していたら、
果たしてお元気でおられたでしょうか?

断らない救急、
しかも即座に専門医療が可能である救急(24時間・365日)、
救われる命は数知れません・・・

澤村匡史先生、本当に有り難うございました。

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by ccr-net | 2010-02-14 22:43 | 医療 | Trackback
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