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片麻痺後の下肢の疼痛について

痙性をとることは大切です
脳梗塞後の片麻痺患者の下肢痛は珍しい症例ではありません。
この疼痛は多くの場合、筋攣縮によるもので、消炎鎮痛剤はほとんど効果がないのが特徴です。
麻痺症例について経験のある整形外科医であれば、こうした場合鎮痙剤を使用します。
通常の筋弛緩剤ではあまり効果なく、バクロフェンやダントロレンナトリウムが有効です。
今回、遭遇した片麻痺の方は、強い下肢痛がありしかも骨折術後のため長い間色々なNSAIDs投与を受けていました。結果、疼痛は改善することなく、新しい意見を求めてクリニックに来られました。
まだ、結果はわかりませんが、取りあえずバクロフェンを投与し経過を見ることになりました。

もう随分前、私がリハビリテーション病院に勤務していた頃、病院内は脳梗塞や頸脊損の方で溢れていました。
まだ経験の少なかった私は、そこで色々なことを学び、少しずつ成長しました。
麻痺患者の病態、薬剤の使い方、リハビリ病院ならではの手術・・・

今回の症例の場合、内服での改善がなければ、腱延長術の適応となります。
あれから20数年・・・手術法は格段に進歩しています。
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痛みをとること
それが大切です






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by ccr-net | 2009-12-08 22:22 | 整形外科
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