SENDA MEDICAL CLINIC BLOG

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カテゴリ:その他( 273 )

生きる勇気、逝く勇気

さようなら高村さん、またネ

今日はあなたのお通夜でした。
昨日夕の急報に
以前から気持ちの準備はできていましたが、思わず全身の力が抜けてしまいました。

あなたが突然の難病に罹ってから4年
私の専門領域でありながら、なぜもっと早く・・・と幾度悔やんだことでしょう。
病気休職となって1年半、その後退職されてから8ヶ月
早いですね・・・

当初は働きながら、
その後は遠いご自宅からご主人とともにリハビリテーション目的で通院されていましたね。
ともに働けなくても、毎日のように見えるあなたのお顔が
私を含めどれだけスタッフ全員の支えとなったことでしょう。
凄いです!

土曜日の夕方の訃報にもかかわらず
今日の通夜には多くの方々が詰めかけて来られました。
私たちのクリニックや法人のスタッフはもちろん、数年前に退職したものも来ています。
済生会からも看護部長を始め、多くの方々がやってきました。
人は会場に溢れ、後ろに立ち、玄関にまで溢れています。
人気者ですね!

もうずいぶん前のことです。
済生会で整形外科が遣り手の看護師長からあなたに変わってから3ヶ月
あまりの環境の変化に看護スタッフが私に直訴しました。
〝こんなに温くてはやってられない!〟
驚いたことに、優しいあなたではやってられないと、おもだった看護スタッフが離反したのです。
普通と逆ですね!
困った私は当時の看護部長に相談しました。
すると看護部長は私にこう言ったのです。

〝先生。私を信じてくださいよ。
今の整形には高村が必要なんです。 少し待てば変わりますから!〟

それから、2ヶ月ほどすると反乱は嘘のように収まりました
そのときのおもだった看護師たちが数年後にはあなたと大の仲良しになったのは驚きです。
どんな魔法を使ったのでしょう・・・

この病気だと判ったとき
あなたは一つの決断を下しました。

それは、〝逝く勇気〟です

一切の救命措置をおこなわない
呼吸管理も栄養管理もおこなわない・・・

それは、呼吸や嚥下が困難になるこの病気にとって、
まさに死を選ぶ、〝逝く勇気〟です。

生きること
死ぬこと
どちらも勇気がいります。

あなたは最後まで〝逝く勇気〟を貫きました。
でも、もう少し生きることにこだわってもよかったのじゃないか・・・
そう想うのは臆病な私の我が儘でしょうか。

多くの方が
あなたを想い
あなたを偲び
あなたの儚さに涙しました。

さようなら、高村さん
またいつかきっと会いましょうね。
でも、臆病な私は当分会えそうにありませんが・・・





by ccr-net | 2017-08-06 23:22 | その他 | Trackback

眞屋さおりさんのこと

はちきんだった眞屋さん

昨日未明、高知の眞屋さおりさんが急逝されました。
一報を早朝に友人の鶴田朋子さんからメッセージで頂いたとき、驚いてしばらく呆然としてしまいました。
早朝に移動中の交通事故でした。

眞屋さおりさんは、フットケア仲間です。
熊本地震の際も、友人たちと駆けつけ、共に近隣の施設で震災フットケアをおこなって下さいました。
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眞屋さんは、気っぷのいい美しい女性で、いわゆる〝はちきん〟です。
そう交友の深くない私にも気軽に接して頂き、年下ですが姉御肌の方です。
そんな眞屋さんが、突然逝ってしまいました。

昨年は吉田恵さんが旅立ち、今年は早々に眞屋さおりさんが・・・
相次いで、フットケア仲間が逝ってしまいました。
とても残念ですが、仕方のないことなのですね。

フットケアというのはチームで成り立っています。
一人では成り立ちません。
相次いで素晴らしい靴店店主とフットケアスペシャリストが旅立ちました。
あとはナースと医師がいれば、立派なチームの完成です。
残念ながらこのチーム、当分は完成しそうにありません。
それまでは、二人で仲良く待っていて下さい。

眞屋さおりさん、あなたはとても素敵な方です。
もっと深くお話をしたかったですね。
でも、それは当分先のこと・・・

それでは、またね!





by ccr-net | 2017-02-07 23:17 | その他 | Trackback

歳をとるということ

幾つになっても輝ける人たち

数日前に看護スタッフと話をしていて、いつの間にか老眼鏡の話で盛り上がってしまいました。
30代の半ばでオープニングスタッフとして共に働いてきた彼女も14年経ち、いつの間にかそうした年齢になりました。
私もここ1年ほどで急に目の衰えを感じています。

年齢による衰えはある日突然やってきます。
最近、同年齢の方々をみるにつけ、そうしたことに気づくようになりました。
自分より元気な方、衰えている方、いろんな方がいます。

そう言えば、昔の大学(経済学部)の同期の友人たちは定年だったり転職したりしています。
先日、仲の良い友人の一人と会ったときに、そうした話になりました。
ほとんどが商社に行った同級生たちですが、第2の人生は様々でとても興味深いものでした。
弁護士をめざす者、起業する者、中には幼稚園の送迎バスの運転手になる者や和太鼓奏者を目指す者もいます。
医師になった私には想像もつかないことですが、そうした人生も素敵だなあと思いました。

今日は2歳から90歳までいろんな方が外来に見えました。
医師の仕事の素敵なところは、こうしたいろんな年齢、いろんな職業の方と毎日会えることです。
勿論、農業に携わっていれば、日々変わる土のにおいや風の調べなど、また格別かもしれませんね。

そう、職業は関係ありません。
幾つになっても、
何の職業でも、
心が輝いているか・・・
そうしたことが大切なのです。




by ccr-net | 2017-01-19 22:07 | その他 | Trackback

この時期の診療風景

何でもない言葉が好き

今年もあと数日になってきました。
この時期になると
半年ぶりに来院される方や
何を思ったか急に爪を切ってくれと言われる方
駆け込みのスポーツ障害の少年や大掃除で腰を痛めた方
そんな方々でクリニックはてんてこ舞い。

そんな中
毎年心温まる言葉があります。

それは、お互いに交わすこんな言葉

「今年もお世話になりました!」
「良いお年をお迎えください」

なんてこともない言葉なのですが
日本人で良かった・・・と思える瞬間です。

実際にクリニックが閉まるのはわずか6日間なのですが
なんでこんなに慌ただしいのでしょう。
やっぱりお正月は特別なのですね。

年の瀬のひととき
あなたはいかがお過ごしですか?




by ccr-net | 2016-12-27 21:56 | その他 | Trackback

クリスマスはいかがお過ごし?

静かなクリスマス

今年は5年ぶりに週末がクリスマスイブになりました。
おかげでのんびりとクリスマスを過ごすことが出来ましたが、みなさまいかがでしょうか?

毎年訪れるホームクリスマスですが
ここ数年は子供たちも遠くで暮らしており
静かなクリスマスです。

普段と違うのは私がこの日は料理をすることくらい。
毎年のことですが
今年になりレンジがIHヒーターに変わりビルトインのレンジが最新型に代わり
〝え?どうするんだっけ?〟
と、ちょくちょく妻に訊かなくてはいけません。
地震の影響か、調味料やお皿の位置も変わり
やっぱり、普段からキッチンに立つことが大切ですね。
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クリスマスキャロルも賛美歌もツリーもない我が家のクリスマス
(あ、リースとノームたちはいます:飾り付けは妻)
あるのはローストビーフとケーキ
作って、食べて、笑って
こんなクリスマスもいいかもしれません。

急患も往診もない
静かなクリスマス
今年は格別です。




by ccr-net | 2016-12-25 23:03 | その他 | Trackback

高齢者はどこへいくのか

生き場所がない高齢者の現実

今日、一冊の本が届きました。
〝ルポ 難民化する老人たち〟というこの本、林美保子さんが上梓されたものです。
先日、ご連絡をいただいていましたが、実際の書籍を頂きました。
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この本に書かれたことが全てとは思いませんが、一つの視点として綿密な取材に基づいて書かれたものです。
少し前に私もインタビューを受けました。
第7章の〝介護施設が足りない〟という部分ですが、正確に記載されています。
インタビューを受けたきっかけは、このブログの記事でした。

これは、昨年1月に書いたものです。
NHKの〝無届け介護ハウス報道〟に対して投稿したものですが、こんな記事まで目を通されるのですね。
そう言えば、以前NHKの〝切れる老人たち〟という取材を受けたときも、ちょっとしたブログの記事でした。

話を戻しましょう。
〝無届け介護ハウス〟は果たして悪なのでしょうか?
在宅独居の高齢者の方々とそうした施設入居者とどちらが幸せか?ということです。
実際、今回の熊本地震で私のクリニックの周りの在宅独居の方々は一斉に姿を消しました。
全員、入所されたのです。
勿論、入所先は様々ですが、ほとんどの方が震災を契機に入所されたことを後悔されていません。
そう、熊本地震は〝きっかけ〟なのです。

このご本、現在Amazonで購入することが出来ます。
ご興味がおありの方はいかがですか?
現在の高齢者のおかれた状況がよくわかります。




by ccr-net | 2016-12-05 22:42 | その他 | Trackback

Passo&のこと

私たちは何度も擦りむいて、自分だけの靴を見つける

今から2年前の12月、私ははじめてPasso&を訪れました。
吉田恵さんの究極のシュークロゼットです。
Passo&そしてshoe closetという名前、彼女らしい美しい名前です。

小さな間口の小さなお店
けれども上には1000足もの靴がある
美しい奇跡の店です。
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ね、素敵でしょう。
中には美しいシューズが沢山!
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ここには靴たちの夢があります。

靴に対する永遠のテーマ・・・
それは、

いかに足の機能を損なわず、補い
足をサポートする
美しい靴を履くか

それを一切妥協せず実現したのが
このPasso&でした。
今はないお店ですが、私たちの心に永遠に生き続けています。

Passo&のお話をするとき
いつも心に浮かぶのは
キャメロン・ディアスの〝In Her Shoes〟です。
直接関係ないのに不思議ですね。
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きっと、この映画に出てくる靴たちがあまりにも美しいからでしょう。

Without her,I don't make sense〟はこの映画の中の言葉
〝自分を見失ってしまう〟
そんな気持ちのPasso&ファンもきっと沢山います。

以前、In Her Shoesについて話した店主の吉田恵さんも今はいません。
実は、この映画には素敵なキャッチコピーがあります。

私たちは何度も擦りむいて
自分だけの靴を見つける

靴探しは人生とよく似ていますね。



by ccr-net | 2016-11-29 23:47 | その他 | Trackback

吉田恵さんのこと

生きること、逝くこと

大好きな吉田恵さんが、昨日旅立ちました。
ハンディキャップと闘い、病と闘い
いっぱい生きた方でした。

余命が短くなった頃
彼女のもとに一匹のテディベアを届けました。
体重と血液型は吉田さん、
生まれた年はPasso&
そう、奇跡のあの店と共に永遠にいて欲しいという、私の我が儘です。
届いたテディは思いのほか彼女のお気に入りとなり、よく抱いてくれたようです。
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生きて、逝く
やがて私も彼女の後を追っていくのでしょう。
そのとき、彼女はどんな顔をして私たち多くの友人を待っているのでしょうか。

少し前に、彼女にこんな手紙を書きました。
吉田 恵 様
 11月も中旬になり秋らしくなってきました。
吉田さん、いかがお過ごしですか?
ーー 中略 ーー
昨日のブログにピーターパンのことを書きました。
Straight to till morning!
あなたはきっと空の向こうにピーターパンのように飛んでいって、
ティンカーベルのようにこう言うのだと思っています。
You know that place between sleep and awake?
That place where you still remember dreaming?
That’s where I’ll always love you… That’s where I’ll be waiting.
あなたに睡眠と目覚めの間にある場所が分かる? 
夢を見ていたことをなんとか覚えているあの場所? 
そこで私はいつもあなたを思うから。
その場所で私は待ってるから。

ティンカーベルのように、あなたは一足先に睡眠と目覚めの間にある場所で、
多くの友達がやがてやって来るのを待っているのでしょうね。
それでは、また!
つきあいは浅いけれどあなたのことが大好きな   せんだはるみち

大好きな吉田恵さん、

それでは、またね!

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by ccr-net | 2016-11-29 00:07 | その他 | Trackback

ピーターパンと母

あなたに睡眠と目覚めの間にある場所がわかる?

昨日土曜日は、母の命日
2年前に33回忌を終え、弔い上げとなった。

幼い頃の母の思い出はもう大分ボンヤリとしたものとなっている
母は、毎晩眠りにつく私に、子守歌やおとぎ話をしてくれた
おかげで子守歌は今でも何曲も歌うことができる
おとぎ話は多岐にわたった

好きな話の一つにピーターパンの話がある
ピーターパンのように空を自由に飛び回れたら、どんなに素敵だろう
幼心にそう想った

やがて大きくなり、私は本の虫になった
幼い頃に母が読み聞かせたおとぎ話を自分で読むようになった
ピーターパンもその一つだ

ひとつひとつの言葉が煌めいている
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I don't want to grow up
大人になんかなりたくない

All it takes is faith and trust
必要なのは信頼と信念さ

Second star to the right, and straight to till morning
二つ目の星を右に曲がって、あとは朝までまっすぐ!

なかでも、〝朝までまっすぐ!〟というネバーランドへの道は
今でも私を惹きつける

ネバーランドなんてないのだけれど
straight to till morning は、終わりのない夢への旅
だから希望がある

大好きな言葉はほかにもある
それはティンカーベルの言葉

あなたに睡眠と目覚めの間にある場所がわかる?
・・・
その場所でわたしは待ってるから



by ccr-net | 2016-11-13 22:04 | その他 | Trackback

また会おうねと誰もが言った

素敵な言葉の煌めきは消えない

もう随分前のこと
経済学部から医学部へ転身するため九州へ帰る私に
多くの友人たちがこう言った

また必ず会おうね!

それから40年が経ち
再会した友人はほとんどいない
そんななか、熊本地震をきっかけに
一人の友人と再会した

同じテニス部で
もっとも仲のよかった友人だ
彼と最後にあったのは
彼が社会人1年目、一流商社の新入社員となった時だ
楽しく食事をしたあと言葉をかわした

また必ず会おう

それから随分経った今
facebookでお互いを見つけ
40年ぶりに再会した

商社マンの彼は、子会社の社長になり
私は整形外科医
腰を痛め、足が上手く出ないと言って関西からはるばる私のクリニックへやってきた

お互いに歳を重ねたけれど
会えばあっというまに
あの頃に戻る

妻に、
生きている間にどうしても会いたい友人が二人いると言ったことがある
一人は、再会した彼
もう一人は、同じように38年前、
翌週コーネル大学へ留学する前に酒を酌み交わした高校時代の親友
彼の行方はどの伝手を辿っても判らないままだ

〝帰ってきたら、必ず連絡する〟

〝うん、必ず会おう!〟

いつも想うのは
そんな言葉を交わした彼のこと

生きているのか、いないのか
ニューヨークの片隅で生きているのか
空の彼方に消えたのか
それは判らないけれど、今となってはどうでもよいような気がする

大切なのは
言葉を交わしたあの時
あの瞬間が今も輝いている

また必ず会おうと、誰もが言った

再会できた人はあまりいないけれど
言葉の奥に込められた想いは今も同じ
その煌めき、ときめきは変わらない

また会おう

この言葉の暖かさが、軽やかさが好きだ
言葉の中に未来があるから・・・





by ccr-net | 2016-10-13 20:38 | その他 | Trackback
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医療と健康について


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