予防接種は午前中が効果的?
交感神経と予防接種の不思議な関係
インフルエンザの予防接種が始まっています。
クリニックでもすでに多くの方が予防接種をしています。
さて、この予防接種
午前と午後で効果に差があるのでしょうか?
例年繰り返されるこの疑問ですが
今年は一つの答えが出そうです。
まず、今年の4月26日〝Vaccine〟に掲載されたバーミンガム大学の研究がNEWS-MEDICALに報道されました。
内容は、高齢者276名を2グループに分け午前のワクチン接種グループの方が午後のグループよりインフルエンザウイルスに対する抗体が大きく増えていたというものです。
これでワクチンが抗体を作る効果は午前中の方が優れているらしいということがわかりましたが
なぜ?そうなのかということは判りませんでした。
すると11月1日大阪大学免疫フロンティアセンターが興味深い研究を発表しました。
詳細はLink先をご覧ください。
内容は〝抗体を作る免疫反応の強く起こる時間帯、ヒトの場合は午前中にワクチンを接種すれば、ワクチンの予防効果を最大限に引き出すことが可能になる〟というものです。
先のバーミンガム大学の研究を基礎研究で裏付ける力強いもので、画期的です。
さて、今シーズンのインフルエンザ予防接種
午前、午後? いつします?
by ccr-net
| 2016-11-05 20:43
| 感染管理