SENDA MEDICAL CLINIC BLOG

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やっぱり必要な医療コーディネーター

テリトリー意識を捨てよう

今日は80代後半の女性が手関節の骨折でみえました。
骨折そのものは固定して、とりあえずひと段落。
でも、そこから一緒にみえた息子さんと、ご主人についての相談が。
1週間ほど前に腰痛で近医受診、腰椎の圧迫骨折で有床診療所に紹介入院となったそうです。
ところが、一晩で環境の変化についていけず夜間譫妄が!
そのため、〝とてもうちでは・・・〟と言われ一晩で自宅退院となりました。
当然、疼痛が強く動けず、自宅では大変なことになっているそうです。

『なんとかなりませんか?』
『診察してませんからね・・・。介護保険申請はされましたか?』
『一昨日しました!』
『要介護の認定がおりれば、ショートステイも可能ですが、時間がかかりますね。』
『ではどうすれば・・・?』

こんな場合、頼りになるのは譫妄や認知症があってもきちんと入院治療ができる個人病院です。
でも、そこへご紹介するには診察しなくてはいけません。
もっとも簡単なのは、前医に紹介状を作成していただくことです。

簡単なことです!

けれども、なぜか前医は書いていただけないようです。
不思議ですね。
何の世界でも同じかもしれませんが、医療の世界でもしがらみや了見の狭さが邪魔をすることがあります。
大切なのが何かを忘れてしまうのです。
大切なのは患者さん・・・決まってます。


こうしたことは医療コーディネーターがいれば、意外と簡単に解決するのかもしれません。
患者と医療を、医療と医療を繋ぐもの、それが理想の医療コーディネーターです。
でも、本当は誰かが汗をかいて、皆が簡単に連携できれば、いらない職種かもしれません。

ということで、明日なんとかクリニックへおいでいただくようにしました。

迅速にことが進みますように!



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by ccr-net | 2015-08-06 22:55 | 医療
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