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疼痛管理は悪か?

生活の質を高める痛みの治療

先日、某所で「痛みの治療」についての講演をおこないました。
内科の先生方を対象とした勉強会ですが、少人数で充実したものでした。
「痛みの治療」については誤解が多く、“痛みは体の危険信号だからとることは悪だ!”という先生もいます。

果たして、いつの時代の話でしょう?

痛みは体の危険信号、それはその通りです。
だからこそ、痛みの原因はきちんと診断しなければいけません。
けれども、“痛みの原因を診断すること”と“痛みを我慢すること”は全く別の問題です。
多くの場合、痛みはきちんと取り去ることが、体にとってもよいのです。
痛みをとることは、生活の質を高めるだけでなく、体自身を元気にします。

本日、強い激痛で濃厚な疼痛管理をおこなった患者さんが、手術を無事に終え退院してみえました。
当初から手術適応でしたが仕事の都合がつかず、スケジュールの合間の8日間で手術をおこないました。
術後7日間で退院され、もう明後日は仕事が入っています。
アーティストであるこの方の目標の一つは、この日にありました。
この日に合わせ、疼痛をコントロールし、スケジュールの合間に手術を組んだのです。
無事手術を終え、疼痛が薬を使用しなくても無くなった患者さんのお顔にはまだ笑顔はありません。
大切なのは明後日のステージを立派に終えること、その1点です。

自分に克ち、
病に勝つ・・・
よく言われることですが、難しいことです。


それが、出来るのは最良の患者・・・
医師にとってもっとも強い味方です。
疼痛管理は悪か?_b0102247_2335964.jpg

痛みをとること、管理できること、
それが可能な時代になっています。

食わず嫌いの痛みの治療・・・
一度経験してみませんか?



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by ccr-net | 2015-03-06 23:05 | 医療
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