SENDA MEDICAL CLINIC BLOG

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進化する整形外科医療

既成の概念を捨てることが大事

今日は午後6時から整形外科の勉強会に出かけました。
今日の演題は2つ、
一つは長崎大学教授の尾崎誠先生の人工股関節についてのお話し、
もう一つは関東労災病院の松平浩先生の非特異性腰痛に対してのお話しです。

尾崎先生のお話は、人工股関節の耐用年数や最適な器材・大きさなどについてのスエーデンやオーストラリアでの統計学的研究についての講演でした。
この講演でもっとも印象的だったのは、従来耐用年数10〜20年と言われていた人工股関節の10年での再置換(駄目になって新しく変える)率が、実は5%程度だったということです。

確実に技術と器機は進化しているのですね。

松平先生のお話は、非特異性腰痛の治療です。
手術や薬物療法ではなく、マッケンジー・メソッドに代表される運動療法や認知行動療法の重要性、そしてそれに伴う患者の意識付けです。
この分野は、欧米と比較し日本はかなり遅れています。
認知行動療法の重要性は以前も本ブログで取り上げましたが、実際に外来でそれをおこなうことは困難です。
松平先生が研究レベルでなされている気づき手帳をはじめとした認知行動療法をいかに、毎日の診療現場でおこなっていくか、そこに大きな課題が残されています。

どちらのご講演も素晴らしかったのですが、残念ながら会場での質問はあまりありませんでした。
これは、講演内容が従来の既成概念を越えているので、皆がそれに追いついていけないのです。

私は、当初から質問するつもりで出席していましたので、勿論しました。
講演後の懇親会でも、お二人と沢山お話しできたので、とても幸せな時間を得ることができました。

そうそう、懇親会では、
今日の講演会に共に出席していたクリニックの黒田秀樹PTも、松下先生とお話しできて幸せだったようです。
(黒田PTは以前マッケンジー・セミナーで松下先生と共に勉強をしており、先生も覚えておられました)

進化する整形外科医療_b0102247_237303.jpg


医療の世界は日進月歩、

ちょっと立ち止まると直ぐに取り残されます


勉強嫌いな私としては、ちょっとつらいかなあ
でも、その分、スタッフが沢山学んでくれれば・・・
なあんて考えながら、あちこちの研修会にスタッフを出している私でした



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by ccr-net | 2013-08-03 23:08 | 整形外科
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