SENDA MEDICAL CLINIC BLOG

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優先度が間違っていませんか?

医療がなんでもない行事より下にくる不思議な世の中

例年5月になると、整形外科は忙しくなります。
それが気候のせいなのか、時期的な問題なのか判りませんが、毎年この時期は新患で一杯です。
そこでよく経験するのが、『医療の社会における優先度』です。

『あれ、この患者さんはどこに行ったの?』
『ピアノのお稽古に行かれて、また戻って来られるそうです』

『それで、検査はいつにしましょうか?』
『えーと、この日はお食事会で、この日はグランドゴルフ、この日は孫の誕生日で・・・』
孫の誕生日と昼間の検査がどう関係してくるのか判りませんが、なぜか都合が悪いようです。

これは、スポーツ障害の学生でも一緒です。
『できるだけ、リハに来るようにね!』
『毎日、部活が忙しくて来れません』
『この状態では、できないでしょう?』
『出来なくても、行かなくてはいけないので・・・』
皆が皆、こうではありませんが、スポーツ障害だけれど治療する時間が無いと断言する子は沢山います。

これって、どこか間違っていないでしょうか?

優先度が間違っていませんか?_b0102247_211565.jpg


いろんな雑用や行事が最優先で、医療の優先順位は遙か下・・・
いったい治す気があるのかなあ・・・と考えてしまいます。
手術でさえ、いろんな行事の後にくるのですから。

こうしたことは一連のモラルハザードだと考えています。

診察室で大音量で鳴る携帯電話、
『どうぞ出ていいですよ』というと、
『いえ、放っておいていいですから』と知らん顔。
いえ、喧しいから言っているのです、ここはあなたの自宅ではありませんから。
そもそもお年寄りが常に携帯を持ち歩き、院内のあちこちで通話する・・・
なぜそんなに忙しいのでしょう?
病院にいる間くらい、切っておけないのでしょうか・・・

長く開業医をし、こうしたことにも大分慣れてきましたが、最近はエスカレートしているようです。
でもね、こうした方々は、実はとっても損をしているのです。

だって、
あなたの医療に対する優先度が低ければ、
当然、医療側もそれなりの対応になってくるのですから・・・

お食事会よりも低い優先度の医療、
だったら、あまり困ってはいませんよね。


あなたにとって、もし医療が大切なものなら、

もっと医療に真剣に臨んで欲しい・・・

それが私たち医療者の真剣な願いです。




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by ccr-net | 2013-05-14 21:04 | 医療
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